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僕が学び続ける3つの理由

大学教員、子どもの親としての僕が学び続ける理由を考えていきます。

1つ目
「自分が分かるようには教えない」ため

僕が教員として教える時に大切にしているのは「自分が分かるようには教えない」ということです。

これは大阪大学の村上正行先生が講演の中で言っていた言葉で、自分の考えを言語化してもらえた!と感じて以来大切にしているものです。

無意識か意識的かは別として、自分の学び方のコツのようなものを誰しもが持っているはずです。

自分が理解できるやり方は、試行人数=1人の方法であって、それが多くの他者にとって上手く行く方法である保証はないですよね。むしろ合わないことの方が多いと思います。

大学では講義形式で学んでいきますが、教員が話してそれを学生が聞くという講義スタイルは教える側の効率はいいけれども、耳からのインプットが得意な学生でないと対応できないなどのデメリットがあるといいます。

昔ながらの講義でよく勉強できた先生が、自分がうまく対応できたスタイルで今の学生にも対応しようとしていれば、綻びが出るのは目に見えています。

僕は、どうやったら分かりやすいかな?自分の頭で考えてもらえるようになるにはどうするといいかな?というのを常に考えるようにしています。

教え方についてのアンラーンができているとも言えるかもしれません。

君羅先生は新しい技術をすぐ試してすごいよね。年寄りには無理だわ。などと言われることがあります。
新しいことに興味があるというのもありますが、そもそも「自分が分かるように教えない」という前提に立てば、新しい技術や今の学生たちの世代に馴染みのあるテクノロジーなどを活用しようとするのは当たり前と言えます。

自分だったらこうする。こうやったから上手くできた。という成功体験は大事かもしれませんが、古い世代のやり方が正しいと押し付けて、次の世代の学びを阻害することがないように学び続けています。

2つ目
分からないことがあるという状態に自分を置くため

1つ目と共通する部分があるのですが、こちらは教え方というよりは、学生と接する時の姿勢に通じると言った感じでしょうか?

「私にはたくさんの知識があって、分からないことはないから私の話を聞きなさい」なんて人からはちょっと教えてもらいたくないなと思っちゃいます。

僕もわからないけれど、一緒に探してみようか?
という姿勢で学生と接していきたいなと考えています。

そのためには学び続けることで、自分には分からないことがあると思えていることが大事なんじゃないかなと思ってます。

3つ目
親も学び続けているぞと子どもに見せるため

自分はスマホでゲームをしながら、子どもには勉強しろ、本を読め、新聞くらい読まないと、などと言っても全く説得力がないと思います。
親も本を読むし、新しいことを学んでいるぞ!という姿勢が子どもの学びを後押しできるんじゃないかと思うんです。

今は一緒に遊んであげることの方が多いので、本を読む姿をあまり見せられていませんが、本棚にあるたくさんの蔵書とiPadに本がたくさん入っていることを子どもは認識しています。
寝かしつけの際には必ず本を読み聞かせもしています。
もう少し大きくなったら、それぞれが本を読む時間を取れたら素敵だなと思います。

これらが僕が学び続ける3つの理由です。

世界の変化に対応できる力を身につけた方がいいなどと学生には言いながら、自分は今の環境にピッタリと当てはまるようにしか生きていないんじゃないか?そんな教員・親にはなりたくないので、アンラーンする日々です。

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