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君羅文庫

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毎日一冊の本を紹介するマガジン「君羅文庫」 その日読んだ本の中から記憶に残る一文を書き出して感じたことを綴ります。
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2021年3月の記事一覧

『スクリーンが待っている』 西川 美和  #君羅文庫

西川美和監督の『永い言い訳』という映画がありまして、大好きな深津絵里さんが出演するということで見たんです。 この映画では、深津さんの表情だけでさまざまなことを語る演技に魅了されたのは言うまでもないのですが、それ以上に主人公の本木雅弘さん演じる衣笠幸夫が見せるいろんな人間性に引き込まれました。 あれっこの人間くささを見る感覚どこかで感じたことあるぞ?と思っていたんですが、この『スクリーンが待っている』を読んでいて思い出しました。是枝監督の『ワンダフルライフ』という映画です。

『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』 岸田 奈美  #君羅文庫

#君羅文庫 でやっとご紹介できます!君羅の大大大好きな岸田奈美さんの初の著作『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(小学館) noteでずっと読んでいた岸田奈美さんの家族にまつわる話が大幅な加筆修正を経て出版されました。 「死んでもいいよ」と告げたお母さんとの話。 どん底から救ってくれた弟良太さんとの話。 転んだあとの立ち上がり方を教えてくれた今は亡きお父さんとの話。 そして岸田さん自身の話。 noteで全部読んだはずなのに、やっぱり吹き出して何度も読んでしま

『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)生命とは何か』 ポール・ナース著 竹内 薫 訳 #君羅文庫

細胞周期を制御するcdc2遺伝子の発見によってノーベル生理学・医学賞を受賞した細胞生物学者ポール・ナースによる生命とは何か?を考える1冊 僕は教科書を読むだけでそこに書いてある情報が頭に入ってくるタイプではないんですが、本書は文章を読み進めるだけで現代生物学の重大な知見が脳内にするすると入ってくる感覚がありました。 ポール・ナースの筆力によるものでしょうか。例えをふんだんに用いてわかりやすく、そして、生物学における重大な発見をした研究者たちとの知られざる交流について明かさ

『LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義』 吉森 保 #君羅文庫

ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅先生の共同研究者であり、オートファジー研究で世界の最前線を走るトップランナー吉森保先生によるわかりやすい生命科学講義な1冊 細胞の中のものを包み込み分解するオートファジー。 人間が恒常性を維持するためにあえて”壊す"オートファジーを20年に一度の式年遷宮によりピカピカを保つ伊勢神宮に例えたのはとってもわかりやすかった。 壊すことで生命を維持する。面白い仕組みです。 オートファジーについてわかりやすく知れるのが魅力であるのは間違いあり