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中期中絶をした人にかける言葉

今回の出来事について、この記事で一先ず区切りにするつもりです。
まだフォロワーも0で、誰も見ていないこのタイミングで、一先ず重苦しいプライベートな話は終わりです。今後またこの内容について書くとしたら、中期中絶の産後などになると思います。調べてみると分かるんですが、本当に、圧倒的に情報が少なすぎるんですよね。個人差あれど、微妙に続く腹痛とか、次の生理とかについて、診察はまだ先で、不安で知りたくても知りようがなくて。私は今その真っ只中にいるので、もう数ヶ月時間が経って、産後についての体験談が誰かの参考になるのかな〜と思えば書く予定です。



さて、前に詳細を綴った記事の中でも書きましたが、「書く」ことができて、今は少しずつ「話す」フェーズに入っています。

でも、結局2人くらいに伝えた時点でしんどいなと思ってしまって、ストップをかけました。これまでだったら、この自分の「しんどいな」に気付けず見逃してしまって、自分でも知らず知らずのうちに我慢して終了していたんですが、産後のゆったりとした時間の中で、「自分の思いを無視しないで表現する(きちんと伝える)ことで自分を守る」ことの大切さを痛感して。それが大切だということは分かっていても、意識して実践したのは28年生きていてたぶん初めてくらいでした。そして、思っていたよりも上手くいって、なんだかこうすれば良かったんだ〜と感じています。28年も掛かってしまいましたが、妙な達成感?があります。

前置きが長くなってしまいましたが、何人かの友人に「話す」ことをして、こんなこと言ってもらえて救われたな〜ということを書きます。
※あくまでも「私」の場合ですが。

もし、友人に中期中絶をした方がいて、相手にどう伝えれば良いか悩んでいたら参考にしてみてください。


全員に言ってもらえたこと

まず、全員に言われたのが「言ってくれてありがとう。」でした。重い話なので話されても困るかな、返信困るだろうなと思っていたので「こんな重たい話にありがとうって言ってくれるの?」と驚きました。これは嬉しいというよりもびっくりしました。「言ってくれてありがとう。」には、「その話を受け止めたよ。」という聞き手の聞く覚悟や温かさが感じられて、もし私がもう少し詳細に話したくなったらこの人たちを頼って良いのかなと有り難く感じました。

妊婦経験〜育児中の友人から

「自分が母子共に健康であるから嫌悪感を持たれても仕方ない」
「何を言っても嫌と思うかもしれないけれど味方である」
と真摯に伝えてくれた人がいました。

正直、中期中絶なんてしない方が良いに決まっているので、こんな辛い経験をする人が周りにいなくて良かったな〜と心から思っています。本当です。どんな言葉でも、一生懸命痛みを想像して届けようとしてくれる気持ちが嬉しくて。

大変さや痛みは比較しようのないものだし、今現在妊娠している友人や子育て中の友人に対する嫌悪感はないです。でも、SNSで子供の写真が目に入ると、図々しくも、子供の命がどれだけの奇跡の上で存在しているのか知っててもらえたらな、なんて思いが少しわいてしまいました。そんなことは子供と過ごす中で十分感じているだろうに、自分の痛みを棚に上げて思ってしまいました。でも、そう思うことが悪いことだと蓋をしてしまうのも今の自分には良くないことだと思ったのでありのままを綴りました。そして、これを機に身近な友人のSNS(赤ちゃんの投稿など)は見ない方が良いなと思い、今は見ないようにしています。それを載せることは自由だし、思うままに載せて良いと思います。自分もこの経験がなければ、当たり前に載せてたと思うので。ただ、今の自分には眩しすぎるものなので、もう少し気持ちが落ち着くまでは今は見ない、という選択をしました。

これまで、結構SNSを見てしまっていたので、これを機にSNSとの良い距離感を保ちたいなと思いました。

「大変だ」と嘆く育児さえも、羨ましいと思う人は結構いて。「大変」の土台には、子供の命や健康という圧倒的な「幸せ」があって、その幸せに届くことのできなかった今の私は、恨んだり嫉妬したりすることはなくても、どうしても相手が示す大変さよりも土台の幸せに目がいってしまいます。(※私の場合ですが)
書いていたら、自分の足りなさになんだか情けなくなってきました。でも、嫉妬も嫌悪感も何もありません。だたフラットにそう思うだけ、なんですよね。

中絶するかどうか悩んでいた時も入院中も、やっぱり「母子共に健康」の文字があまりにも遠く届かないところにありました。が、私が抱くのは母子共に健康な人への嫌悪感ではなく「この痛みを知らない家族」という線引きかもしれません。文字にしてみたら嫌悪感より残酷な感情かもしれませんね…。「この痛み知っている家族」は予想以上にたくさんいるんだろうけれど、私の知る限り周りにはいません。

いろいろ脱線しちゃいましたが、覚悟を持って「味方だ」と言ってくれた友人はなんて勇気があって優しいのだろうかと感じました。逆の立場だったとしたら、私はどう返すだろうかと考えさせられました。

結局、その人のそのままの優しさを知っているので、どんな言葉であれ、わたしやこの経験に対する誠実さがとても嬉しかったです。お腹に子を宿し出産する経験がある友人だからこそ分かり合えることもあって、もっと自分の感情の整理がついたときにでもたくさん話しをして、ちょっとネガティブに線引きしてしまった自分のことを正直に伝えて謝って、育児の大変さや楽しさなども聞けたら良いなと思っています。

1番嬉しかった言葉

「出産おめでとう」
「よくがんばったね」
「お疲れ様」「えらい」
「(わたし)が健康でよかった」などです。

通常のお産のときに言われる言葉。
出産までの頑張りや様々な事実に向き合ったことを認めてくれる言葉。
それが一番うれしかった言葉です。
自分でも意外な感情でした。

悲しく残念な出来事ではあったけれど、お産できた喜びは大きく、自分の中では今回のお産を誇りに思っています。仕舞い込みたい経験ではないです。だからこそ、通常のお産と同じような言葉を貰って「そう!子はもういないし悲しけれど出産した!向き合い続けて本当に頑張った!!ありがとう!!」という気持ちが湧きました。


結局どんな言葉でも一生懸命に伝えてくれる友人に、受けて止めてくれて本当にありがとうと、ただただそう思いました。わたしも友人にとって、そうありたいなと思います。




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