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「ココ塾」革命 #5 開所前後から夏までに起きたトラブル(グチ多め)

指定協議の最終課題であった児発管候補者の面談が終わったのは3月下旬。いよいよ4月1日になれば、事業所となる場所に職員さんたちが出勤します。毎日毎日一人で孤独にすべての事務作業をしていた私にとって、職員さんたちと一緒に仕事を進めていける日々が始まることは、本当にありがたく心強いこと。もう一人で涙することはないはずだと、期待に胸を膨らませていました(現実はそんなに甘いはずないんですけどね)。


1.最後の関門「現地確認」

開所予定月の前月にある大きな山場は、やはり「現地確認」です。現地確認には、指定協議でずっとお世話になってきた東京都のご担当者さん2名に加えて、開設場所である大田区からも1名が施設を見に来てくださいました。

事前に事業所内の写真は細かいところまでレポートにして提出していますので、設備的な問題で新たに大きな指摘を受けることはないだろうと思っていましたが、それでも、掲示しなければいけないもの(指定通知書や運営規程など)がきちんと掲示されているかや、利用者さんと交わす書類関係(利用契約書や重要事項説明書など)が正しく整備されているかなどを細かく見ていただくのには緊張しました。

しかし、こうして行政の方々から事前に注意点を教えていただけるのも最後です。そう思うと急に不安が込み上げてきました。これからは都や区からの通知にしっかりと自分で目を通し、アップデートをして適切な運営をしていかなければいけないのです。中には「知りませんでした」「間違いました」では許されないこともたくさんあります。今までは誤って認識していることがあれば指定協議の中で都度指摘をいただくことができましたが、これからはすべて自己責任です。

幸いにも、現地確認では大きな指摘を受けることなく、いくつかの細かな指摘の修正はメールのやりとりをもって終了しました。もっと何かしら、直前まで色々なことがあると思ったので拍子抜けした感じはありましたが、4月30日に「指定通知書」がポツンと入っていて(書留とかじゃないんです…)、それを確認してようやく「あ、開所できるんだ…」と。
最後はそんな感じでした。

2.見学、契約、支援のはじまり、そして嫌がらせ

開所がいよいよ現実味を帯びてきたころから、見学対応をはじめていきました。プロモーションはホームページのみですが、発達特性に適した学習支援を得意とする事業所は地域にほとんどありませんでしたので、問合せは自ずと集まるだろうと考えていました。

初めは知人や、知人からの紹介の方がほとんどでしたが、ご縁があって「ココ塾」を知ってくださった方々が、小学校の校長先生やスクールカウンセラー、他の放デイ事業所の職員さん、クリニックの心理士さんなどに情報提供してくださり、開所から2~3ヶ月後には思いもよらぬ方々からお問い合わせをいただくようになっていきました。本当にありがたいことです。

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