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君野てを
2023年6月1日 19:51
小石を蹴っても夜道じゃわからん音だけ響いて闇に消える何処に行ったか何処に逃げたか探すことなどせぬけれど己の心の虚しさだけは探さなくとも確かにある
2023年6月2日 20:53
青い春を横切って教室の窓を飛び出してノートを破ってあまりにも真っ直ぐな涙で濡らして帰らなければいけない家の隅にいつかの夜がこびりついてる
2023年6月3日 21:14
ぷつりぷつりと糸が切れていくそうして空のグラデーションは変化していくんだよそうおばあちゃんがいうから私は今夜の糸が切れていくのをずっと眺めている朝の糸が顔を出す
2023年6月4日 20:57
夜を泳ぐとき難しいのが息継ぎで息を吸おうとすると星々が悪戯に口に入ろうとしてくる星は夜の魚なので息継ぎをするのが不思議らしい夜を泳ぐことで僕らは夜を体すべてで感じ朝に辿り着くその時まで君と一緒にいたいから君と 夜と
2023年6月5日 21:08
夜をディナーにナイフとフォークで上品に食べて朝になる景色
2023年6月6日 22:38
夜と相対して今と別れて過去を綺麗に並べて未来を飾っていく祈りのような現実を僕は思考という瞳に映して今日を越えてゆく
2023年6月7日 21:30
一歩一歩が足跡になって足跡から夜が広がっていくそこに星も広がり月が覗いていつか振り返ると美しい夜が佇んでいるそんな日々であってほしいそんな歩き方であって
2023年6月8日 21:11
眠ってしまったらもうそこは夜ではない夜は眠った子らを包むように見ている朝まで健やかに眠れるようにただ見守るしかできない闇と星と月になって朝を連れてくる未来を
2023年6月9日 22:08
光りがあったら闇がないと世界が成り立たないように一日には朝と夜があるんだよそう微笑む祖父に差す日差しと影があなたを存在させていたんだなと記憶の中で思う瞳の中に映す
2023年6月10日 21:56
夜に氷雨を落として神様が遊んでいる街灯や車のライトに照らされてキラキラ光るからそれが面白くて神様が落とすんだその言葉が子守唄になって眠っていく子怖いことなんてないよ君の世界は幸せであって
2023年6月11日 20:48
夜の香りが心の臓に沁みていく12時
2023年6月12日 18:51
負けたくない夜に書く日記の文字は走るような熱を持ちいつの日にか読み返したときにまだその熱が残っているのだろうそのときのためにも文字は走り続ける文字は走り続ける
2023年6月13日 20:42
人の涙は熱い感情から生まれる悲しみが熱せられて嬉しさが沸騰して溢れて溢れて生きた感情が透明になって溢れる今夜もそんな涙が誰かから零れている一日になったと思うと熱が胸の奥に
2023年6月14日 19:31
やさしい手にさらわれて歩いてきた夜の道を一歩一歩ふらついた足ででもしっかりと進んであなたの手は太陽よりも眩しくてでも痛くない光だったありがとう