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チャイルドペナルティ


子どもを持つことはペナルティである

こんにちは。なりこです。
私の仕事における人生は、チャイルドペナルティの連続であったかもしれません。
まず妊娠をした事を報告した時に、上司に叱られました。
おめでとうじゃないんです。
そんな犬猫みたいに、と言われ、舌打ちされました。
今だったらマタハラで訴えられるんですけどね。

仕事は閑職に回されました。
これから幹部職員として一生懸命働こうという時だったのに、結婚、妊娠してしまったため、一線から外されました。これは何の罰ですか?

育児休業を取ると言ったら、何でやめないんですかと言われました。
これも今だったらハラスメントですね。

子供が1歳になる前に育児休業から復旧しました。当時育児休業は子供が1歳になるまでしか取れなかったからです。0歳児は、保育園には年度途中ではとても入りにくい状況でした。

民間の託児所に入れて、復帰しました。仕事は誰にでもできる簡単な仕事でした。本当だったら主任の仕事だったはずなのに。主任の仕事は後輩の男性に奪われました。
復帰した後、息子がすぐインフルエンザにかかり休まなければなりませんでした。私は復帰したばっかりだったので、病児保育でも何でもいいからどこかに預けて仕事に行きたいと思いました。その時私にはもう母はいなかったし、夫の両親は県外ですので誰も助けてくれません。
病児保育はお金がかかります。そこまでして預けて、仕事に行ったとしても誰にでもできる簡単な仕事しかなければそこまでして私行く必要ある?と自問自答し、結局自分の有給を使って看病しました。

小学校に上がる前、息子が発達障害であることが分かり、療育のために通級をしなければならなくなり、時間休で乗り切ることにしましたが、ますます重要な仕事から外されるようになりました。

40歳を過ぎた頃、その時の上司が、今はいいけど後輩がどんどん自分よりも偉くなり、必ず悔しいと思う時が来る。できるだけバックアップするから主任になれ、と言ってくれました。

私は涙が出るほど嬉しかった。とても大変でしたが仕事はとても楽しかったです。仕事の段階が上がるとこんなに見え方が違うのかと驚きました。また入ってくる情報も全く違います。もっと上に行きたいと思いました。

ですが上に行くためには転勤をしなければなりません。息子の療育もあり、通院している先生との関係もあり、今の環境のままで息子と暮らしたいと願うならば、上に行きたいという思いは諦めなければなりません。

会社で用意されている、上に上がるための様々な教育は、転勤が条件なため受けることができませんでした。キャリアを積むための勉強の機会すら与えられなかったのです。

仕方がないので息子が高校生になった時、夜MBAに通いました。教育の機会を与えられない以上、自分で自己研鑽するしかなかったのです。一応合格した時にその時の上司に伝えましたが、絶対に認めないと言われました。

ですが当時の私の仕事は本気を出せば1、2時間で終わるような仕事でしたので残業する必要もなく、夜大学院に行きました。

息子は高校を卒業するタイミングで無理やり転勤させられました。家から2時間かかるところです。やめろということなんだろうなと思いましたが、意地で通勤しました。そこでの仕事の考察を論文にまとめ、社外のコンテストに出して表彰されましたが、社内では認められませんでした。

私の職場は、家の中を顧みずにどれだけ残業できるか選手権に勝ち残った人しか出世できませんし、認められません。

私が言われて、されてきたことは今ではハラスメントになるので多分言われるようなことはないでしょう。本当にいい時代になりました。先人が飲んできた煮え湯を少しでも考えてくれたら嬉しいです。

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