マガジンのカバー画像

脳のトリセツ

52
知っているようで知らない脳の仕組みやクセを知って、もっと上手に脳と付き合う方法を身に着ければ、人生はさらに豊かになります。 『脳のトリセツ』のタイトル通り、脳の取り扱い方について… もっと読む
運営しているクリエイター

#脳科学

考え事で頭がいっぱい!そんな状態から抜け出してスッキリするには?

瞑想指導者養成講座を受講した時、講師から最初に言われたのは 「今日から毎日瞑想しなさい」 ということでした。 そりゃ、当然ですね。 これから瞑想を人に教えようというんです。 自分は瞑想してません、では話になりませんから。 そうやってスタートした瞑想との日々。 指導者なのだから、立派な禅僧のように、いつもすぐに無念無想の境地! いやいや、なりませんって(笑) 考え事でいっぱいになることもあれば、心配事でモヤモヤすることもあります。 * わたしにとっての瞑想の位置づけは

楽器の練習が心を安定させ脳を活性化するという話

これはジャズピアニストの小曽根真さんがよく言う言葉です。 ホントそうだなあと思います。 自粛解禁で音楽ライブもすっかり戻ってきました。 大好きな音楽にリアルにどっぷりと浸る。 それだけのことが当たり前じゃないと思い知らされた2年間でしたね。 ステキな音を全身で感じることは、わたしにとって至福の時間。 でも、音楽は聴くだけではなく、自分でやるものでもあります。 * 子供のころからとにかく音楽好きなんです。 ハーモニカ、木琴、リコーダー。 なんでもかんでも触れるだけでも

快適な“脳パフォーマンス”のために知っておくといいこと

このnoteでは脳について書いた記事を『脳のトリセツ』としてマガジンにまとめています。 脳が働く仕組みを知って、それを上手に生かす方法や、脳を元気に健やかに保つ方法などをお話しています。 自分の体験、体感をもとにテーマを選んでいますので、巷で見かけるような 知識を借りてきただけの記事とは一味ちがう内容になっているかなと思います。 * これまで書いているのは主に、いわゆる脳のノウハウ。 より効果的な使い方と、そのためのメンテナンス方法です。 そこでこの記事では、その大

朝の”これ”で一日のパフォーマンスが上がります

うんざりするほど毎日暑いですね(-_-;) 夏に弱いタイプなので、毎年8月は使い物にならないきみこです。 だからと言って、エアコンの効いた部屋の中に閉じこもってダラダラしているだけでは人生が面白くない。 ムダに時間ばかりが過ぎていく……(涙) 夏バテ、寝不足、家の中と外の温度差。 身体が疲れます。脳も当然、疲れます。 そんなわたしでも出来るセルフメンテナンスがあります。 それは―― 瞑想! * 実はわたし、瞑想指導者でもありまして。 (コロナ騒動以降、瞑想教室はお

“ひらめき”はどこからやって来る?

アイデアがある時突然、稲妻のようにピカッと脳裏に浮かぶことってありますよね? この“ひらめき” とはいったい、どこからやって来るのでしょうか? それはインプットとアウトプットの間に生まれる。 わたしはそう感じています。 * “ひらめき”を生み出すためには、何もしない時間が必要です。 樽の中のワインのように、熟成・変容させる時間です。 インプットされた様々な情報と、過去に蓄積された体験や記憶。 それらが脳の中で混ざり合い、絡み合って、ある時突然に化学変化を起こす。

脳のことは脳に聞け

脳の生体リズム、サーカディアンリズムを味方につけるのが大事だなと思うこの頃です * 午前中の一番フレッシュな脳で、何をするのがよいだろか? インプット? それともアウトプット? これはきっと人それぞれかも、ですが―― インプット(勉強・学習)は案外エネルギーを使う作業なのです。 新しいことを理解し、整理し、記憶させる。 集中力が必要とされる作業ばかり。 だから午前中、昼飯前のスッキリクリアな状態ですることに決めました。 * となると、こなす系のアウトプット作

五感と脳の仕組みを知れば、理解と記憶がもっと深まる

これでYoutubeはもっと有効活用できる  不肖わたくし、つい数ヶ月ほど前まで知らなかったんですよ。 こんな便利なものをもっと早く使っていたなら、もっと多くのことを学べたのに、と、ちょっと悔しい気持ちになります。 なにかといいますと、YouTubeの文字起こしツール。 動画から必要な情報や知識を得ようとする時に、このツールを活用すれば、学習効果が上がり、知識がしっかりと記憶されるようになるんです。 ・ ・ ・ 動画は理解しやすいけど記憶しにくい   You-tu

石頭脳を解きほぐそう

こちら記事の続きを書いていきます。 脳は思い込みを生きているってどういうこと?   昨日のこの記事では ・脳は「思い込み」を基準にして物事を認識している ・脳はリアルとヴァーチャルを区別しない というお話をしました。 そして、この「思い込み」システムが、あなたの夢を実現させることもあるし、逆に邪魔物になることもある。 ――というところで終わったので、今日はその続きです。 ・ ・ ・ 脳があなたの体験を邪魔している?   脳ミソ君は昼も夜もなく、日々あなたのために働

日常の90%は思い込みで出来ているらしい

脳は「思い込み」を生きている。 なに、それ? だと思います(笑) まず、ここでわたしが「思い込み」と言っているのは、どういうモノの事なのかを説明しますね。 脳は、これまで生きてきた経験や知識をすべて記憶しているのだそうです。 (検証しようがないので、あくまでそう推測されるということ) ・ ・ ・ 脳の記憶のメカニズム わたしたちは、そうした膨大な記憶の存在を、とくに意識することもなく使っています。 何かのきっかけで、すっかり忘れていた過去の出来事を急に思い出すこと

止まらない考え事のループ沼から抜け出す方法

瞑想をすれば、立派な禅僧のように無念無想の境地に至れる。   「瞑想」と聞くと、そんなイメージを持っている方が案外多いのかなと思うのですが…… はい、ガッカリさせてゴメンナサイ m(_ _)m それは幻想です(笑) 瞑想指導を学んで以来、毎朝30分の瞑想タイムを習慣にしていますが、悟りの境地などにはなりません。 そもそも師匠からは、瞑想の目指すものはそこではない、と教えられました。 実は、自然といろいろな変化が起きてくるのですが、なかでもすぐに誰でも気がつくのがこれで

「ダメ!」と言われると、やりたくなるのはなぜ?

子供の頃、お母さんから言われませんでした? 「イタズラしちゃダメでしょ!」 「騒いじゃいけません!」 「いつまで起きてるの!」 こんなふうに「ダメ!」「ダメ!」「ダメ!」って言われると、かえってやりたくなる。 それは子供ばかりじゃありません。大人だって同じです。 ですよね? どうしてそうなのでしょう? なぜわたしたちは「ダメ!」と言われること、ダメだと分かっていることをやってしまうのでしょうか? それにはちゃんと理由があります。 これ実は、脳ミソ君が生まれつき持って

インプットに集中した後に時々、なぜか訳もなくイライラすることがある。 たぶん脳が飽きて退屈して、遊びたがっているのだろうなあと思う。 なので、そういう時にはシンプルなアウトプットをする。 たとえば簡単な料理を一品作るとか。 脳は何かを作るのが大好き。 美味しい食べ物も大好き。

40代までの脳は、まだまだ成長期!?

前の記事で ということを書きました。 この記事がなぜ生まれたのかといいますと、まずは私がまさにその世代にいること。そして、私の周りにいる同世代の友人たちを見るに、思い当たることが多かったからです。 そんな人が多くいるなあと実感しています。   50~60代という世代。 世の中的には「おっさん・おばさん」で十把ひとからげに扱われます。 でも「おっさん・おばさん」は、戸籍上の年齢のことではありません。 そういうメンタリティを持っている人たちを指しているものだ、ということ

成熟した「大人脳」が世界を変える

一つのウイルスが発端をなって、世界中が大変革の波にもまれています。 その中にあって日本は旧態然というか、まどろっこしいというか、変化が出来ずにいる。重すぎる。 今、多くの人がそう感じているのではないでしょうか。 組織の上の方にいる人たちや、地域・家庭で決定権を持っている世代が時代の変化に対応できていない。従来の価値観を変えることができない。 つまり、いわゆる ”おっさん・おばさん世代” が足を引っ張っている。 そんな言われ方も耳にします。 うん、わからなくはないですよ