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ライカ D-LUX8は「買い」なのか

今年の7月にライカからコンパクトデジタルカメラ、D-LUX8が発売されました。発売当初は「どうせまたパナソニックの着せ替えだろう」と気にもかけていませんでしたが、とある知人からD-LUX8出たね~と言われて、じゃあちょっとどんなカメラか調べてみるかと店頭で触ってみたら、意外と良さそうなカメラかもしれない!っていうか自分が欲しくなったかもしれない!
もうパナソニックLUMIXの着せ替えとは言わせない。

結論を先に書きましょう。D-LUX8は小さくても安くてもきちんとライカを味わえる、十分検討に値するカメラだと思います。これまでのD-LUX7は本当に着せ替えたパナソニックのコンデジで、ライカという名前と見た目のためだけに買うカメラだと思っていました。しかし、D-LUX8はもう少し積極的に選んで良さそうです。

ただ、やっぱり向き不向きのあるカメラであるのも事実なので、自分の使い方に合っているかは良く考える必要があります。

というわけでライカの正規販売店で展示されたD-LUX8を触ってみたので、ここからはその印象を書いてみたいと思います。ずーっと使ったレビューではないので気をつけてください。

自身を持ってライカと言えるデザインと作り

ぱっと見、本当に小さなQ2,Q3です。Q2を使っている私が言うので信じてください。引けを取らないルックスとクオリティです。安っぽさ無い!なんていうんですか、所有感ってやつ。あれも全然あります。

ライカD-LUX8
こんな高級感のあるコンデジなかなか無い
ライカQ3
兄貴、Q3。やっぱり風格はあるけどD-LUX8も負けてない

電源を入れても興ざめしないソフトウェア

「ガワだけライカ」と言われる(少なくとも自分はそう思った)大きな要因だった内部のメニュー等も全てQシリーズ等と同様になっていました。ざっと見た限りですが、電源を入れても「なんだ中身はパナソニックか~」ってなりません。ちゃんと中身もライカしてる!

正直これだけで、今までD-LUXシリーズを買わなかった大きな要因が排除されたと思います。高い金出してライカの赤いバッジだけ買うみたいな事にならなさそうなんですよね。中身まで含めてしっかりライカの世界観が浸透しています。

では、それ以外の魅力はあるのでしょうか?

軽い

Q2とかQ3って手に持つと「ずし」って来るんですよ。D-LUX8はそれがありません。本当に身軽なカメラです。Q2やQ3の重さが気になっていた人には朗報です。

安い

軽いの次か安いかよ。て感じですけど、Q3って値上がりを繰り返してもう100万円級のカメラですよ。それを常に持ち歩くって、無くしたり壊したりしたら普通にショックでかいじゃないですか。それに比べたらD-LUX8は30万円以下です。ちょーーーーー気軽ですよね。

パナソニック版は出ない(かも)

これまでは、パナソニックのLX100のライカ版という様な関係性のLUXシリーズでしたが、今のところパナソニック版が出る予定はありません。まあ、ハード面に変更が無いからかもしれませんが…。

ライカQシリーズと比較して

Qシリーズの方が価格は3倍ほど高価ですが、比較的コンパクトなデジカメとしては一応比較する人も居るかもしれません。画質重視ならQ、可搬性や価格、気軽さも重視したいならLUX8みたいな感じでしょうか。

Q2に対するアドバンテージ
・安い
・ズームが可能
・軽量
Q2に対して劣る点
・画質(Q2:フルサイズセンサーにズミルックスレンズ、LUX8は4/3センサー)
・動画性能(Q2:4K60p対応、LUX8は非対応)

実はライバル不在かも

センサーサイズが1インチより大きいコンデジとなると、富士フイルムならX100シリーズ、リコーのGRシリーズくらいしか現行の商品はありません。しかも、それらは全て単焦点です。1インチセンサーならソニーのRX100シリーズがメジャーですが、普段フルサイズあたりのカメラを使ってる人が1インチだと悪い意味でコンデジ感がネガティブに感じられてしまう可能性があります。その点でも、D-LUX8は唯一無二の存在です

いいとこばかりではない

もちろん良いところばかりではありません。AFの性能はソニーを筆頭にもっと優れたメーカーがありますし、コンデジなのに起動がゆっくりなのはマイナスです。サッと出してサッと撮れるという点に関しては、多分リコーのGRシリーズの方が優れています。そして、ハード面の構成は先代モデルのD-LUX7から変更が無く進化していないので、悪く言えば「ソフトウェアを改良して着替えただけのD-LUX7」です。

総評―こんな人にぴったり

高品質で気軽なコンデジを探している人にとってはうってつけでは。
総評ってなんか評論家みたいで偉そうですけど。まとめの言葉的にいい言葉見つからなかったので許してください。弱点を含めて考えても、D-LUX8は持ち運びに容易な高画質がコンデジを探している人にとっては検討に値するカメラだと思います。

ってことで気になった方は是非店頭で触ってみてください。「おっ」ってなるカメラですこいつは。執筆時点では家電量販店に展示されていない(まあライカは基本的ににその傾向ですが)ので、やや面倒ですがライカ直営店に足を運んでみましょう

逆に、こんな人には合わないかも…

・全方位的高性能カメラを求める人
もっと良いAFが良ければソニーがあり、もっと良い画質が欲しければQ2がある。けれどソニーはレンズ交換式でもっと大きくなるし、Q2は重いしズームもできない(クロップはできるけど)。それにすっごく高い。
・ボケを重視する人
センサーサイズが小さいのもあり、どうしても見とれるような大きなボケはありません。ボケ重視の人は要注意かも。まあフルサイズのQ2と比較するのもちょっと階級無視だろって感じなのですが。
・動画が撮りたい人
4k60pでの撮影はできないので、そこが気になる人はだめかも。動画の仕様的に満足できそうならOK。

あとは作例を見て、写りに満足できれば買って満足できるカメラに思えるんだけど、どう?個人的には持った時の質感がほんとお気に入りでした。

以上、ライカD-LUX8の店頭タッチレビューでした!いいな~~欲しいな~

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