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エッセイ:たくさんの「初めて」を経験することが、人生をより豊かにする。

出張で来ている大分からnoteを書いている。目的地は豊後大野市の学校へインタビュー取材に。豊肥線という1時間に1本以下のローカル線にゆられながら。

切符を買った。学校の最寄り駅がICカード未対応。自動改札に新幹線・特急以外の券を入れ込むなんていつ以来だろう。

大分に来たのは人生2回目。最初は別府。駅に降り立った瞬間から、さすがおんせん県と言わんばかりに湯けむりが出迎えてくれたのを覚えている。

朝、福岡・天神の高速バスターミナルから、高速バスに乗って大分駅へ。特急ソニックで行く選択肢もあったが、高速バスのほうソニックよりも半額程度だったので高速バスをチョイス。

最初に別府に行ったときはソニックを使っていたので、高速バスで初めて大分に行くという選択をしたのもある。

今回は大分駅周辺にホテルを取った。正直、日帰りで帰ったほうが身体的にも気分的にもラクなのだけど、前回大分に行ったときは日帰りだったので、初めての大分宿泊を経験したかった。大分の温泉に入りたかった。

月内には大阪出張の予定もある。大阪は年に数回行くが、言ったときは必ず宿泊をしていた。福岡から新大阪は2時間ちょっと。日帰りで帰れないこともないので、初めての日帰りを考えている。

豊肥線には学校帰りの中学生や高校生が乗っている。間違いなく野球部員だとわかる丸坊主の男の子もちらほら。目がキレイ。こんな電車に金髪のいかつい男が乗っているのを見たのも初めての経験に違いない。大丈夫、金髪のおっさんは怖くないよ。

電車の外の景色。なんとなく築年数がわかる一軒家たち。瓦屋根の家は古民家暮らすの築年数なのだろう。私にとっては初めて見る風景だけど、豊肥線に乗っている人には日常風景。もし、トンネルを抜けた先が山手線渋谷駅だったら、初めて東京という街を見る人には、あまりの人の多さとあまりのビルの高さに放心状態になるかもしれない。

人生で「初めて」をどれだけ経験するか。

初めての東京。初めての転勤。初めての一人暮し。初めての引っ越し。春になると、いろんな初めてが日本のあちらこちらで。夢と希望と、いろんな別れと出会いと。

学校に着いたら、風に揺られてさくらの花びらが、ひらりひらり。小学生のたくさんの初めてを見てきた桜の木。直射日光に照らされたアスファルトに落ちていくて桜の花びらひとつひとつに「初めて」が詰まっている。

1985年、昭和60年。母の手に連れられて東京都新宿区立落合第二小学校の入学式に臨んだ小学1年生の僕を出迎えてくれた桜の花びら。あの日初めて着たブレザー短パンのキッズスーツ。あの日、初めて桜の花びらが初めて肩についた。

「初めて」をたくさん経験する。豊かな人生のために、積極的に、ワクワクしながら。


そんな人生を送ることが、より人生を豊かにする。




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