見出し画像

おっさんこそ飲み会の幹事をやるべきなワケ

4年ぶりに忘年会を主催することにした。場所は東京。忘年会といっても、現時点での参加予定者は30人を超えたので、もはやパーティである。

福岡に住んで丸3年が経ち、ちょこちょこ東京には行っているものの、東京界隈の友人・知人との交流は絶対的に少なくなってしまう。この交流機会を増やすためには1か所に集まってもらって対面するのが最も効果的と気づいたから。

2年前、東京で行われたある忘年会の招待してもらった。招待者は、福岡でお世話になっている起業家。元々の拠点が東京にあり、毎年仲間を集めて忘年会を開いているとのこと。

ものすごい会だった。コロナ禍にもかかわらず、80人以上が参加した。ほとんどが個別で呼んだとのことで、参加者リストも丁寧に情報が書かれていて、参加者同士が活発に交流していた。えげつないほど満足度の高い忘年会だったのだ。

このとき、「私もこんなのやってみたい」と密かに思い始めた。

私も交流会の幹事は東京時代によくやっていた。コロナ前にアラフォー限定で参加者を募った「アラフォー楽しもう会」では最大で約30人が来てくれた。満足度はそこそこ高かったはずだ。

このときにわかったのは、幹事は参加者の交流が殆ど持てないこと。

来てくれた方々へのご挨拶に始まり、声をかけてもらったら対応しないといけない、お店への精算処理もしないといけない。特に受付も置かなかったので、自分でこなさないといけなかった。

「あ、人数が増えると、幹事の労力は圧倒的に増えるんだ」と。

でも、参加者の満足度は桁違いだったはずだ。増えれば増えるほど、自分がめちゃくちゃ満足していたから。

翌年2022年に自分主催の忘年会をやってみようと思ったのだが、まだコロナ禍が収まっておらず、忘年会も自粛モードが続いていたので、開くことができなかったの。

迎えた2023年10月。2年前の忘年会に誘ってくれた起業家の方から「2年ぶりに東京で忘年会やるんだけど、来ませんか?」とお誘いを頂いた。私は速攻で「行きます!」と連絡して、3日間の東京滞在スケジュールを組んだ。

誘ってもらった忘年会の翌日に、自分主催の忘年会の予定を作ったのだ。

2022年の時点で参加者リストを作っていて、数えたら50人は超えていたので、40人くらいは来てもらえると踏んだ。

さすがにひとりで回すのは大変なので、今回は幹事補佐を友人女性にお願いした。こういうイベントの仕切り事が大得意で、最強の参謀がついてくれた。

----------

この2〜3日、スキマ時間を縫っては「ご無沙汰してます!」のDMを個別に投げまくり、やり取りをしている。これ、めっちゃくちゃ時間がかかるし、あっと言う間に時間が過ぎていく。信号待ちでiPhoneからメッセを送らないと間に合わないくらい。

しかも、参加してもらいたい人のリストは2023年になってから増えた。「あ、あの人もいた!」「あの人忘れていた」と個別メッセを送りまくる。

メッセージの内容も当然ながら、ひとりひとり変えていく。数ヶ月会ってない人と3年会ってない人に同じ内容のメッセージは送れない。メールと違って、DMにはその人との履歴が残るので前回のやり取りが可視化されている。

そのやり取りがどちらかの既読スルーであっても、全然問題ない。何事もなかったかのように「お久しぶりです!」「ご無沙汰しております!」というメッセージと近況報告的な内容を添えればいいのだ。

これ、マジで手間がかかって面倒くさいんだけど、めちゃくちゃ嬉しくもある。自分が企画した忘年会をキッカケにしてコンタクトが取れるし、「ご無沙汰です!」と返してもらえると、「私はまだ忘れられてない」という安堵感も生まれる。

今回は、大まかな参加人数をいったん確定させてから会場をおさえるというスタイルをとるので、参加人数に上限はない。幹事を何回もやっているからわかるが、直前キャンセルや直前参加表明は必ずあるので、参加予定の人数は本当に大まかでいいのだ。

----------

思えば、飲み会の幹事をきちんとやったのは30代になってから。テレビ局で働いていたとき、部署の忘年会の幹事を任されたの最初だった。参加人数は10人程度。このときは、ぐるなびか食べログなんかで適当に調べたテレビ局近くのカレッタ汐留46階にある「居酒屋北海道」を予約した。

理由は単純で、夜景がキレイそうだったから。そんな単純な理由でお店を選んでいたかと思うと、当時の自分がいったい何をしたんだとツッコミを入れたくなる。こんなの幹事じゃない。

とはいえ、職場の忘年会だったのでぶっちゃけお店の基準はそこまで高くなくていいし、「良い店だったね。ありがとう!」と先輩にお褒めの言葉をいただいたので、及第点だったということにしている。

----------

以前、こんなnoteを書いた。

要は幹事をやることで、リサーチ力や調整力、カスタマーサクセス(顧客満足度)を養う力がアップするから、面倒なことは率先してやってみよう的な内容。

幹事は面倒くさいからやりたがらない人って結構多いからこそ、幹事をやって満足して帰ってもらえると、幹事本人のポジションが勝手に上がっていく。

----------

40歳も過ぎると、飲み会の幹事などをする機会は必然的に減っていく。職場の飲み会だと、そういう面倒くさい役回りは若手に任せてしまう。

40歳を過ぎた人ほど、仲間を集めた宴席の幹事を率先してやってみてはどうだろうか?店選びも人選も、全て自分で決める宴席・飲み会をやってみる。

私の場合は自分自身が商品でもあるので、人選も店選びも全て評価の対象になると思っている。「きむ兄が幹事なら行くー!」と信頼して来てもらえるのは本当にありがたいことだし、このnoteを書いているときも「行きますよ!」と返信がDMに届くので、ワクワクがどんどん増していく。

飲み会の幹事は積極的にどんどんやったほうがいい。「みんなが面倒くさいことこそ、率先してやるべき」という仕事の極意にも通ずるから。

今回の忘年会企画も、仕事と捉えてやっております。はい。




最後まで読んでいただき感謝です。ほんの少しでも、心が動いた、ざわついたなどの揺らぎを感じてくださったら、スキを押してくださると嬉しいです。また、ツイッターでの拡散も大歓迎です!

また、2023年5月分から投げ銭記事にしました。私が好きな缶コーヒー1本をあげてもいいよという心優しい方の投げ銭もお待ちしております!

ここから先は

0字

¥ 150

暑苦しい文章、たくさん書いていきますので、ぜひサポートを!!