見出し画像

顔に絆されて初めての土地へ向かった話


 「小倉ってどうやって行くの!?!?!?」
と、叫んだあの日が懐かしい。今、小倉帰りの新幹線で書いている。

去年末イベントが発表され、チケットも無事に取れて、なんとなーくどうやって行くか頭を悩ませていた。結局、新幹線とホテルが一緒のプランにすることにした。会場駅前だし、観光したいし。

とはいえ、小倉。ちょっと渋っている節はあった。行ったことないし、どうやって行くの?って感じだったし、ちょっと気持ちも落ちていたし。でも、現場で大阪へ行くために乗った新幹線で小倉に行けることを知り、結局チケットを申し込んだ。きっと行かない選択肢なんてよっぽどじゃない限りないんですけどね。


小倉前日までバタバタしており、出発当日になってようやく『はじめてのところに行くんだ』と実感が湧いた。

初めて向かう土地への高揚感。調子に乗ってドーナツもおにぎりも食べた。極めつけにシンカンセンスゴイカタイアイスも食べた。いちご味。楽しみすぎてアイスが溶ける時間も一瞬だった。

駅に到着すると、すぐに門司港へ向かった。

駅舎もレトロ
着いたら晴れてきた


海は広いし、街並みはいい雰囲気。くまさんの入れ物に入ったドリンクも飲んだ。

宗教上の理由も旅先は封印した

とても可愛くてとても甘かった。人は未開の地に行くと浮かれるので、浮かれポーズで写真も撮った。が、これは内緒にしておく。

小倉まで戻り、海鮮を食べたり、ふらふらと街ブラしたり、ソシャゲのガチャを引いた。ガチャの打率が良すぎて、もう次から推しのガチャは小倉で引こうかと思うほどだ。会場も確認し、ホテルに行くことにした。
ホテルは駅から少し歩くので、モノレールにも乗ってみた。隣の車両との間に扉がなく、吹き抜けで開放感のある車内だった。あまり高い料金ではなく、10分に一度来る感覚が足のようでとても良いなと思った。



現場当日。朝少し早く起きして、資さんうどんまで足を伸ばした。

24時間営業しているらしい

ごぼ天かしわうどんを食べた。ごぼ天の出汁につかってとろとろになった部分とサクサクの部分、食べるたびにしあわせになる味だった。お腹はパツパツだったので、ぼた餅はおみやげにした。本当は締めに食べるものだそう。

幸せのかたち


まだ時間があったので小倉城まで足を延ばした。天守閣から見る景色はとても良くて、ここに住めたらいいのになあと内見のようになってしまった。『昔はエレベーターなかったからワンフロアぶち抜きか〜!いいね!』と思ったけど、普通にお堀を回ったあとに階段は住むにはしんどい。なので、たまに観光くらいでいいと思った。お隣の八坂神社にもお参りに。引いたおみくじは大吉だった。

お掘り超えるの大変そう
しっかりした鳥居

現場は楽しかった。初めてのイベントだったから『どんな感じかなあ』と思っていたけど、涙が出るほど笑った。あと顔が良かった。出てきた瞬間、あまりにも好きなスタイリングだったので大暴れしそうだった。頭のてっぺんから爪の先まで好きなビジュアルを見たら、頑張るしかないなと思える。月並みな言葉で言えば魔法みたいだ。

終わって新幹線まで時間がある。とはいえ、眼精疲労もひどいし、疲れもあってちょっと気持ち悪い状態だった。急にまあまあいい歳になってきての無理が出てきている。でも、無理しても行きたい。命短し通えよ現場。

帰りの新幹線は人がすごかった。
新大阪でぶわっと乗ってきた。どうやらK-POPグループのライブがあったらしい。どの界隈でもオタクのバイタリティには感服だ。人生で初めての「お医者様か看護師の方はいらっしゃいませんか?」を聞いたり、混みすぎてだいぶ遅れたりを経験した。終電ギリギリについて走っていた人たちは無事に乗れたのだろうか。主催する側も時間もう少し考えてくれと思う日でもあった。


今回、はじめての土地小倉へ向かった。
いつか行くとは思っていたけど、結構すぐでびっくりした。とても楽しくて、美味しくて美味しくて、まだまだ食べたいものは尽きない。イベント自体も面白かった。とんでもない遅刻をされてもこの顔に謝られたらするっと許してしまうだろうな。


またいつか!がいつなんてわからないけど、きっとまた来るよ。この土日で見た美しい景色や少し冷える空気、美味しい味や香りも全部愛して、また明日からいつも通りの日常を生きていく。私のつまらない毎日に君の顔と少しの冒険があることがたまらなく嬉しい。それではまたどこかで。

門司港の駅舎
日本海
銀河鉄道999
資さんうどんに向かう道
帰り際に思い出して撮った


この記事が参加している募集

私の遠征話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?