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コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私 報告7


ボトックス治療

◎始めたきっかけ
退院後始めた歩行練習では、左足底が床にとどかず10cm以上浮いた状態ですぐに右足をついてカバーし、また左足を前に出す不安定な私を転ばないようにサポートするのが訓練士PTの役割でした。その原因として、半年間入院している間に、マヒ側左側は動かさないことで血流が滞り、筋が硬くなり、拘縮して、自身でも他動的にも動かし難くなったからです。
このような患部にボツリヌス菌を注射することで硬くなった筋を柔らかくし、伸展のストレッチを行うという情報を得て、「ボトックス治療」を退院1年目から始め、3ヶ月毎に施術を繰り返し、7年目の今回は23回目になりました。

◎ボツリヌス菌注射は痛い
「ボトックス治療」で毎回思うのですが、ボツリヌス菌の注射は痛い! 左半身上肢、下肢アチコチの筋にエコーを見ながら筋と支配神経の正確な位置を確認しながら、まず針を筋にブチッと刺し、ズーズーズーと針を挿入し、狙った位置に達すると、まず生食水を少し入れ通電し、カクカクと筋の収縮を確認したら、ボツリヌス菌液を注入します。

◎VASスケール(痛みの指標)
これら一連の作業中、①針の刺入時の痛み、②ズーズーと針を深く挿入する痛み、③通電による生じる筋収縮の痛み、④これらの痛みで誘発されるケイセイ(筋の異常収縮)による痛み に毎回ヒーヒー言いながら耐えてます。これらの痛みを総合すると、医療現場で痛みの指標としてよく用いられるVASスケールで表現すると、出産時の陣痛の痛みを10とすると、ボトックス治療の痛みは7に相当します。これは出産経験のある女性歯科判りませんね。
付け加えると、私は胆管結石を経験しましたが、その時の痛みは6.5位でした。

◎足底と床との距離が縮まる
ボトックス治療を患部筋ストレッチと歩行訓練の相乗効果でしょう、歩行時の左足底と床との間隙は、徐々に小さくなり、7年目現在は0〜1cm程度になりました。かかとを床につけることを意識しないと1cm位浮きます。

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