Kimie Okimoto

平成26年に脳出血で倒れ、その後遺症から5年のリハビリを経て、令和元年にわかば出版株式…

Kimie Okimoto

平成26年に脳出血で倒れ、その後遺症から5年のリハビリを経て、令和元年にわかば出版株式会社より、エッセイ「私、介護される女歯科医です」を出版、記念講演を行った 現在その続編を執筆中

最近の記事

コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私 報告8

ホノルルー福岡復路ワイキキビーチを裸足で歩く目標を達成し、意気揚々で帰国する日、まずタクシーで雨の中空港まで ハワイは3シーズンタクシードライバーとの会話 D「日本は4シーズンあるのだね。ハワイは1年中暑い日ばかりで、雨の降らない暑い時期と、雨の降らない暑い時期の2シーズンだけ。でも12月、1月は、欧米や日本からのお客さんがたくさん来るから、稼げて嬉しい。タクシーにとってはベストシーズンだよ。」 私「それでは2シーズンでなく3シーズンでしょう?」 小雨の中1時間弱で空港着

    • コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私 報告7

      ボトックス治療◎始めたきっかけ 退院後始めた歩行練習では、左足底が床にとどかず10cm以上浮いた状態ですぐに右足をついてカバーし、また左足を前に出す不安定な私を転ばないようにサポートするのが訓練士PTの役割でした。その原因として、半年間入院している間に、マヒ側左側は動かさないことで血流が滞り、筋が硬くなり、拘縮して、自身でも他動的にも動かし難くなったからです。 このような患部にボツリヌス菌を注射することで硬くなった筋を柔らかくし、伸展のストレッチを行うという情報を得て、「ボト

      • コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私報告6

        コロナ禍第3波で迎えた令和3年正月 ブログ更新します。 ホノルル行き機中のトイレ道中騒ぎの後、いよいよ ◎ホノルル到着 予約していた大型タクシーはリムジン様の大型車でした。車高が日本のタクシーと比べようがない位高く、日本のタクシーで乗り降りを何度も練習し、自信を持っていた車椅子からのタクシー座席への移乗は車椅子から下ろした足を通路に踏ん張って座席に座ろうとしてもお尻がとどかず乗り込めず、片方を夫が、もう片方をドライバーが持ち上げやっと乗り込むことができました。下車時は勿論

        • コロナ禍そして脳出血後遺症なう私 報告5

          コロナ禍第2、第3波で全国的に感染者の増加が報じられ、外食、会合、飲食、旅行が制限される昨今 夫は心待ちしていた年一回恒例の同級生とのシルバー修学旅行が中止となり、がっかりの様子。悪友5〜6人との2泊3日の国内旅行で学生気分半分で楽しく過ごしたみやげ話を毎年聞かされました。勿論みやげありで。毎日の介護でたまったストレスのガス抜きとなり好都合でしたがさて今年は行けますかどうか・・・ しばらくお休みしていたブログ再開します ◎タイムカプセル令和元年春頃、デイサービスのレクレー

        コロナ禍そして脳卒中後遺症なう私 報告8

          コロナ禍そして脳溢血後遺症なう私・報告4

          「感情失禁」って知ってます? 脳溢血後遺症の一つとして現れる症状です。 感情をコントロールする脳分野が出血や梗塞で障害されそのコントロールが十分にできない人格状態となります。 判り易い例として、お酒の席で、あの人は「笑い上戸だ」とか「泣き上戸」と言われることがありますね。これはアルコールが感情をコントロールする脳部位をマヒさせるために起こると考えられます。 私の場合は「泣き上戸」の「感情失禁」でした。 ・入院中、家族と話している際、話題が女子アイススケートのAMに及ぶとな

          コロナ禍そして脳溢血後遺症なう私・報告4

          コロナ禍中の脳出血後遺症なう私・報告3

          続きは出版を意識して書いた原稿の目次をご覧ください ・タイトル ・はじめに ・現役時代研究テーマ ・装具の変遷 ・令和元年頃の歩行能力 ・タイムカプセル ・トイレ自立訓練 ・こけし人形体型 ・座り動作は満点 ・中期目標→「ワイキキビーチを裸足で歩く」 ・訪問リハはM3からWとTに変更 ・ワイキキビーチ作戦 ・絵に描いた餅で終わらないために ・裸足で歩く練習 ・ビーチで車椅子からの立ち上がり ・ビーチを裸足で歩く本番のリハーサル ・出発1週間前

          コロナ禍中の脳出血後遺症なう私・報告3

          コロナ禍中の脳出血後遺症なう私・報告2

          新型コロナウイルスの影響で、利用している2カ所の一つはデイサービスが中止となり、急ぎ別所を探してもらい、同じく週5日通所に通っています。いずれも3密対策と手洗い、消毒が行われていますが、利用者は顔をあわせたあるいはさよならの挨拶は、ハイタッチというよりハイにぎりで、あちこちからマシンガントークが聞こえてくるのが現状です。デイ滞在中と送迎中はマスク使用原則もあれば、施設内ではかなりマスク規制のゆるい所もあります。 ステイホームが叫ばれ、デイ利用日以外は毎日が日曜日の私たちは時間

          コロナ禍中の脳出血後遺症なう私・報告2

          著書 「私、介護される女歯科医です」

          出版された著書「私、介護される女歯科医です」のイントロから はじめに 私は2つのデイ施設に週5日通う要介護3の障害高齢者です。現役時代、大学病院で歯科領域の学生教育、臨床や研究を行い、「高齢者の健康寿命と食生活との係わり」についての研究に携わってきました。自身が障害高齢者となり、介護される立場になった今、衰えゆく肉体と脳を刺激し、デイサービス、デイケアを受ける昔歯科医の目でそれまで見ることのできなかった、見えなかった「何か」を見つけ出したいと考えています。

          著書 「私、介護される女歯科医です」

          自己紹介

          冲本公繪 (脳溢血後遺症なう)1946年 福岡筑豊に生まれる 1971年 九州歯科大学歯学部歯学科卒業 1991年 九州大学歯学部講師 1999年 九州大学大学院歯学研究院准教授 2010年 定年退職 2014年 右脳出血で倒れる 主な研究高齢者の咀嚼能力と全身状態との関わりに関する研究 障害高齢者の咀嚼機能について 食生活と唾液・咀嚼機能の関連性について 老化と咀嚼(痴呆度との関連性について) 客観的評価法による高齢者の咀嚼能力を全身状態 咀嚼機能と免疫との関連性について

          自己紹介