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桜オーラに物語あり

桜の季節が終わりました。
身近な場所で、豊かな時間、
そしてちょっとした桜物語も。



権現堂で堪能した千本桜の次に待っていた
まさかの桜第二章。

困難を耐えピンチを切り抜けた者だけに
身につく思慮深さと力強さ、
それでいて見守ってくれる
温かい眼差しと優しさ。


知人が「ご神木」と呼ぶその桜に
人間も桜も同じなんだと感じ入ったお話。

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◆◆移植の過去がありました

枝垂れ桜のような。ソメイヨシノです。
枝ぶりが素晴らしい


知人が教えてくれた堂々の一本桜、
住宅地の一角、個人宅の敷地に。



誰もが振り返りしばし見とれる
豊かな時間を、ご近所さんはさぞ楽しみに
待っていたことでしょう。


自宅から半径10キロ以内、
近所ともいえる距離内に
これほどの素晴らしい荘厳な
ソメイヨシノがあるなんて。。。


今まで情報に出会わなかったことが不可解で
こちらの桜の由来を調べてみました。


一個人が所有する桜ということもあり、
特定のHPなどはありませんでしたが、



やはり一目置かれる
存在なのでしょう、
こちらの桜のことを
ブログに書いておられる方がおられました。


そのブログによれば
もともとは隣町のとある工場の前の
団地の中にあったそうで


団地取り壊し、建売建設のために
伐採を予定されていたのだそうです。


しかし、ブロガーさんの知人である
桜の木の今の持ち主が
もらい受け、20万円かけて
重機で移植したとのことが書かれていました。


移植先の土地は
もともと沖縄本土復帰する前の
琉球テレビの常務さんが
持っておられた土地であったとか。。。


移植当時は、幹はまだ20センチ程度
だったとも。


◆◆優しいオーラは乗り越えた証

支柱が桜をサポート


移植から半世紀以上。
まさかこれほどの桜に成長するとは
誰も想像しなかったことでしょう。


枝ぶりが大きく広がっているからなのか
枝の先端に近づくと
何かしみじみとした優しいオーラを
感じる気がします。



まっすぐ伸びる第一章の権現堂桜とは違う、
包容力のある温かいオーラ。


紆余曲折あったけど
伐採を免れこちらで咲くことができた
木にとっての最大の苦難を
乗り越えた営みが



喜びと共に、
痛みを知る共感の心が
オーラとなって現れているような
気さえするのです。


枝先の花に顔を寄せると
ただただ癒される。


ひょっとして人間も同じ?
経験がオーラを豊かにするのかな。

◆◆縁をつなぐ「円心の桜」

桜の足元に。

ブロガーさんが
「円心」の「円」は「縁」であるとも
書いておられました。


この場所に命をつないだのも「縁」
見に来た方が言葉を交わすのも「縁」
心が縁を紡ぎ、「まる」になっていく。


小さな場所の
小さな桜物語。


声をあげない木々たち、
植物たちの物語、
もしかしたら皆さんの周りにも
そんな物語が存在しているかもしれませんね。



豊かな時間をありがとう。
来年は家族を連れて見に来ます。





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