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一日一文 焼き鳥屋のおじさん

週に何回か近所に軽トラで売りに来る焼き鳥屋さん。
チェーンではなく、どうも鳥肉の卸しをしている会社がやっているらしい。
そこの焼き鳥が美味しくてたまに買っている。
買う気がなくても焼ける匂いがすると吸い寄せられるように近づいていってしまう(笑)

そこの焼き鳥を買うようになってどのくらい経つだろう。
最初の頃は私のことを「お姉さん」と呼んでいた気がする。
それが「奥さん」になり、今は「◯◯(苗字)さん」に変わった。
お姉さんと呼ばれていた頃は30代だったかもしれない。
私が歳を取ったのに比べて、おじさんの見た目はあまり変わらないように見える。
いやいやいや、そんなはずはない。はずはないのだけれど…
私の覚えているイメージが変わらないということなのかもしれない。
最初は1人でやっていたのが、2人になり、今日は3人だった。
匂いに惹かれて買うお客さんは多いらしく、いつも繁盛している。
初めてのお客さんなのか、「いつ、やってるんですか?」と聞いている人がいた。
「木、土、それと雨の日はおやすみだよ」
え?前は雨の日でもやっていたような?
そういえば、昔は火曜もやっていたような…

少しずつ営業を減らして行くつもりなのかも。
身体もしんどいのかな。元気そうに見えるけれど、歳、取ったね。お互いにね。
長く元気でいられるように、ボチボチやっていきましょう。
あの味がなくなるのは寂しいから。

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