2019年06月Twitter掲載詩

今更ながらのごめんなさい
あなたは聞く耳持たず
既に切れたご縁なんです
当たり前
鋏で切られた糸は
そのままのようで既に短く
結び直すには難しい
放った言葉は戻ってこず
あなたの心に刺さったまま
後悔したって遅いことくらい知ってるのに
何度目の繰り返し
あなたとはもう向き合えませんが
僕の謝罪がどうか届きますよう

__________2019/06/07

僕の依り代
大事だった
大切だった
少しずつ育ててきた
それがあれば僕は強くなれた
翼が生えたように自由だった
けれど言葉ひとつで失くしたんだ
自分のせいそれはわかってる
わかってるけど
苦しかった悔しかった
涙も流れなかった
ぽっかりと空いた心の穴
そこにやっと光が射したんだ

何が気に入らない
あなたは幸せじゃないの?
これ以上何を望むの?
僕の幸せとあなたの幸せ
あなたの幸せが僕の不幸を願うなら
僕はあなたの幸せを願うよ
だからどうか
もう僕たちに関わらないで
このヘンテコだけど楽しい日々に
茶々を入れないで
淹れるのはお茶だけにして

__________06/08

#愛恋好心という文字を使わずに恋をしている事を表現してみる

寝ても覚めても思うのは君のことばかりできっと水をかけられたってすぐに蒸発しちゃうほど
ああでもそれって下手をすれば重いとかストーカーとか、とかとか…
心配になるけど
でもちゃんと君以外のことも考えてるからね

__________06/13

宝石の名を持つ僕は
名前ほど光り輝くこともなく
宝石の名を持つ僕は
その意味に押し潰され
宝石の名を持つ僕は
ただの石になることを望んだ

期待されれば重みと変わる
僕の肩はか細いのに
耐えられるわけもなく
重みに耐えかね
横たわる
見上げた先に見えるのは
憐れな嘲笑浮かべるあなた達
抗うこともせず
僕は寝転んだまま
頬に伝う冷たさが心地よかった

もう…起きなくていい
そう思うと心が軽くなった

__________06/23

夢であれと願った
あなたと出会ったことだけ現実であれ
それだけで充分だった
僕は見知らぬ世界への扉開けてた
今更ながらそのドアを開けなきゃよかった
いや、それはもう運命だったんだよ…
過去のあなたが微笑む
明日のあなたに会うために

__________06/27


#雨という文字を使わずに雨が降るを文学的に表現してみろ

時刻はまだ夕方前
なのに薄曇りが時間感覚を狂わせる
ふいに窓を叩く音
急かしてるわけでもないのに
心がざわざわ
スマホに着信
見れば君から
「迎えに来て」
僕は二人分の傘を手に取り外へ出る
「一つでよかったのに」
後で君はそう微笑んだ

__________06/28


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