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この人が生涯の夫となりました

「嫌なら帰って来ればいい」という父の言葉を
真に受けて
私は結婚することにしました。

今では信じられないことかもしれませんが
私は主人と結婚式の当日まで会ったことがありませんでした。
厳密にいうと
一度だけ美佐代さんのお家に遊びに行った時にチラリと遠くから
姿を見たことはありましたが。

わかっていたのは
「美佐代さんのお兄さんである」ということと
「横浜で大きな企業で仕事をしている」という情報だけでした。

結婚式当日に会って
私から何か話しかけても
「ああ」「おう」
という返事だけの人でした。

隣にいるのは妹の誠子です

なぜか私の妹の「誠子」に
「誠子、横浜にラーメン食べに来いよ」と言っていたのを記憶していますが・・・。

もう一つ
今では笑い話ですが

結婚式の当日
私の左手には結婚指輪ははまっておりませんでした。

実は「結婚指輪を買うように」と
義母が主人にお金を渡しておいたらしいのですが

主人はそのお金全部を
従兄弟と一晩中呑んで使い切ってしまったようで
指輪を買うことなどすっかり忘れてしまっていたようでした。

こんな話、昔はよくあったことなのでしょうか?
まったく・・・こんな始まりの結婚生活でした。


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