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"勝利至上主義"は大人のエゴ

次男(小2)のサッカーに付き添っているとこんなことがある。
・試合に出られる子と出られない子がいる
・罵詈雑言するコーチがいる
・子供たち同士で口の悪い命令が飛び交う
・負けた時にマイナスな雰囲気しかない。
・6歳からポジションを決められている。

あれ?
「俺は強豪高校のチームに息子を入れたのか?」
「サッカーを楽しんで欲しいんだが」
「様々なポジションを体験し、それぞれのやりがいを感じて欲しいけど」
「テクニックや視野の広さを持って欲しいんだが」
「尊敬しあい、励ましあえる、仲間を作ってほしいんだけど」

サッカーをしている子は、プロを目指す子だけではない。人間形成を目的にスポーツをさせる親もいる。ただただサッカーが好きだから、子供にもやってみたらと薦める親もいる。キャプテン翼やイナズマイレブンを観て、遊びの延長でサッカーチームに入る子供もいる。

しかしサッカーを教える大人は、
勝つために「走れ」「体を当てろ」「前へ蹴ろ」と技術無視の指示。
うまいやつしか試合に出さない、幼少期からポジションを固定する。
思い通りに動かない子供へ罵詈雑言し、負けた後にネガティブな空気しか作れない。
何と言う環境だ・・・。

仮に全員がプロ選手を目指す子供だったとしても、
いつ化けるかはわからない。高学年で、中学生で、高校生で急成長する子は無限にいる。
プロにならなくても、いずれ指導者として、もしくはスタッフとして日本サッカーに貢献する子もいるだろう。
よって育成期に教えることは絶対に"勝つ"ことではない。

スポーツを通して人間形成される大事な時に、大人が持ち込む勝利至上主義によってもたらすもの。
視野の狭い、技術もない、サッカー脳もない、挫折したら立ち直れない、いずれサッカーが嫌いになる(大人になったらサッカーに一切関わらない)、ような人間になるのでは?
社会においても、
仲間への思いやりがない、言われたことしかできない、状況判断もできない、人の顔色ばかり伺うような人間になりかねない。
極論だが、そうでしょ。

何度も言う、すべての子供の可能性は無限である。
勝利至上主義は大人のエゴであり、才能に蓋をするだけでなく、サッカーを嫌いにさせる行為である。


▼とてもわかりやすく良い記事です


欧州を知り、子供を持つジャーナリスト(小澤一郎さんなど)が、日本の育成年代の環境に提言してくれています。

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