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【国際結婚】漢服で結婚式

私の夫は中国人です。

結婚式をやるとき、いろいろ悩みました。

日本人同士なら着物を着て神社やお寺でやるか、牧師さん呼んで教会でそれらしくやるか迷うところ。

しかし、夫は中国人。中国の結婚式ってどんなふうにやるのだろう?宗教とかあるのかな?というのが最初の謎でした。

韓国ならチマ・チョゴリを着るイメージがありましたが、中国はあまり印象がありません。

最初に思い浮かんだのはチャイナドレスですが、結婚式に着るのか疑問でした。

宗教は、儒教!? いやいや、儒教って冠婚葬祭でやるものなの?聞いたことないし…。

キリスト教でもないし、仏教は昔は流行ってたかもしれないけど今は…?

夫に聞いてみると、「宗教はない」と言っていました。

わかりやすいのは葬式ですが、葬式は地元の民間信仰のしきたりに従ってやっていたのだとか。

では、結婚式はどうしたら?
普通にドレスや着物でやるという選択肢もありましたが、せっかくなので私はどうしても中国式のものを取り入れたかったのです。

 夫の母は、とにかく「(結婚式を)華やかにやろう」と言ってくれました。

夫の母が結婚したときは、中国の政治情勢が不安定で、ドレスを着たりなんなりと、あまり派手なことができなかったそうです。

だから、息子たちの結婚式は派手にやってほしかったのだとのこと。

そこで、いろいろ考えた結果、私たちの結婚式は人前式(親や親戚、友達の前で結婚の誓いを立てること)にしました。

はじめはホワイトドレス。そしてお色直しは2回!1回目はカラードレスで、2回目は漢服にしました。

中国では、おめでたいときはとにかく赤い色で装飾します。だから、結婚式の服も赤です。

私はチャイナドレスでやるのかと思っていましたが、夫は「漢服でいこう」と言いました。

以前、『チャイナドレスはみんな持っている訳ではない』にも書きましたが、中国の大半を占める漢民族の伝統的な民族衣裳はチャイナドレスではなく、漢服だそうです。

そこで、ネット通販で漢服を売っているサイトを探し当て、そこで結婚式用の漢服を注文しました。

時間はかかりましたが、ちゃんと届けてくれました。注文から2~3ヵ月はかかったと思います。

もともとは、コスプレ専用の服を扱っているお店のようでした。髪飾りや靴も売っていて、全部揃えられます(カツラまであります)。
ちなみに、おまけとして腕輪やド派手な髪飾りが二つついてきましたが、使っていません。

届いた服は、こちら

結婚式で着た漢服

女性は鳳凰の刺繍、男性は竜の刺繍が入っていました。なんとなく、日本の着物に似ています!

髪型もいろいろ調べて迷ったのですが、夫のアドバイスもあり、アップスタイルにしました。その方が、成人した女性にはいいんだとか。

後でわかったことですが、もっとガチな中華式結婚式だと顔に赤い布を被せたり、男性が女性を迎えに行ったりなど、いろいろあるようですが、今回私たちは漢服を着るだけにしました。

漢服は、結構軽くて風通しもよく、着たドレスのなかでは一番身動きが取りやすかったです。(着物よりも動きやすいです)

漢服で結婚式という、なかなか粋な体験をさせてもらいました。


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