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終活について

デジタル終活について書かれた記事を読んだので、うちの場合がどんな風だったか紹介してみようと思う。


死は突然やってくるケースが多い。そろそろ亡くなると分かっていれば、遺す者に伝えておきたいことを伝えられるのだろうけど、まぁそれは大方の場合無理だろう。

だからこその終活。

亡くなるのは親が先とは限らないが、通常なら、50歳を過ぎればボチボチといざという時のことを考えたほうが良いとは思う。


お葬式の心配をしている人のイラスト

うちの場合は、親がまだ元気なうちにあれこれと尋ねた。亡くなる2年ほど前のことだったかと思う。亡くなった時に備えて。



スマートフォン・スマホのイラスト

◎ デジタル機器は、子の一人である私が全ての管理を行っていて、IDやパスワードは全て記録していたのでその点は問題なかった。
特例だと思うので、それができなければ引用した記事の方法を読んでいただければと思う。

お葬式のイラスト「最後の対面」

◎ 通夜や葬儀については、本人の希望を尋ねた。
・葬儀社との契約の有無を確認(連絡先等も)
・寺への連絡について
・どのような葬儀を行いたいのか
・遺影はどの写真が良いのか⇦面倒でなければデジタル化しておくべし⇦葬儀社にデータとして渡しやすい。
・親戚は誰を呼ぶのか
・友達に伝えるのはいつなのか
・友達にも参列してほしいのかどうか
・ご近所さんに参列してほしいかどうか
・香典は受け取るのか否か
・棺に入る時には何を着たいのか
・棺の色や棺の装飾はどのようなものが良いのか
・棺に納めたいものがあるのかどうか
・遺骨をどうしたいか⇦墓はあるけど念の為あえて尋ねた
・他に葬儀でしてほしいことがあるかどうか

ちょっと余談
葬儀でしてほしいこと
を尋ねたら、ご近所さんの親しい友達である「○○さんの娘さん(ヨーロッパでプロのシャンソン歌手をしている人)に歌を歌ってもらいたい」と言われた。
さすがにそれは相手の仕事の都合もあるだろうし、渡航費用の問題も出てくる。希望が叶うかどうかは別としても、本人の要望だけは承っておいた。
そしていざ亡くなった折、歌手さんへの連絡を迷ったがご近所さんに電話して尋ねてみたら、娘さん、滅多に帰国しないのに、たまたま数日前に日本に帰国していて、日本でのコンサートの準備前で仕事がオフだったこともあり、故人と顔見知りでもあったので、「私でよければ喜んで歌わせていただきます」と快諾いただけて、アカペラで歌を披露していただけた。感謝しかない。

・一見無関係かと思われるかもだけど、かかりつけ医の緊急連絡先

うちの場合、親が自宅で亡くなったので警察が介入。死因を特定するために、遺体は警察に持って行かれ解剖される。
普段は元気に暮らせるけど、厄介な病いを抱えていたので、故人となる者がかかりつけ医の緊急連絡先を聞いていて、その連絡先も遺される者として聞いて控えていたから、遺体発見時、夜間にもかかわらず来ていただき、その場で死因と死亡時刻を特定してもらい、警察で解剖されることもなかったので非常に助かった。
医療従事者でない私でさえ死因に検討がついたくらいだし、無駄に体を傷つけたくなかった。

円満な遺産分割のイラスト

◎ 相続関係でも、遺す側として伝えてもらった。
・土地や建物の権利書がある場所
・実印の置き場所
・預貯金のある全ての金融機関名と支店名、通帳と銀行印の場所
・キャッシュカードの暗証番号⇦これについては非常にややこしい事になるので要注意
・持っているand使っているクレジットカード会社名とどこにそのカードがあるのか
・加入している全ての保険会社名と保険証書の場所
・遺産の分配方法について


思い出せるのは、今のところこんな感じ。

一人暮らしの伯父が手術が叶わない病で入院した時に、延命を望むかどうか尋ねたことがあった。伯父は言った。「延命は望まない。一人で生まれてきたのだから、一人で死んでいく」と。
その病で亡くなった時にも、通夜や葬儀の準備から始まって、相続手続きで走り回ったのを思い出した。

親はきちんと送ってあげられたと思っているけど、遺された私自身には遺す者が居ないので、非常に困ったことになっている。

一応、託す人物は決めて、要所だけは簡単に伝えているけど、文字として書き遺しておく方が良いと考えている。



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