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読書記録30と紅茶の話3


全国的に梅雨入りして、毎日湿気が多くジメジメした暑さが肌に纏わり付きます。髪もうねうね。

そんな暑い毎日に、読書時間のお供もホットティーからアイスティーに変えるため水出し出来るティーバックを探していました。
そこで見つけたのが『ルピシア』の水出しティーバック。
種類が豊富で何種類か試しに買ってみたのですが、中でも『ルイボスティー 実りの季節』が私のドツボでした。

秋の香料(栗?薩摩芋?)が強くて、味もしっかり出ます。ガムシロ要らないくらい甘さも◎
ミルクティーにしても美味しいです。

濃厚で甘味強めが好きな方には是非おススメ。

聖母/秋吉理香子さん

東京都藍出市で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。
事件のニュースを見た主婦・保奈美は、大切なひとり娘は無事だろうか、と不安に陥る。
警察は懸命に捜査を続けるが、犯人は一向に捕まらない。
娘を守るため、母がとった行動とは。『暗黒女子』の著者が放つ驚愕の長編ミステリー!

まさに驚愕の結末。
予備知識無しで読んだので収束に向かう時の面白さもひとしおでした。

『子供は宝』とはよく言ったもので、子供のためなら何を差し置いてでもする。それが世間から見て正義でなくても、正しくなくても。
そしてその根本にあるのは紛れもなく『母性』なのである。

女という生きもの/益田ミリさん

15年ぶりの同窓会。わたし以外は、全員、お母さん。だけど、その顔は取り外すことができて、外してしまえば、ひとりひとりが40代になった女の人たち。誰にだって自分の人生があり、ただひとりの「わたし」である。

益田ミリさんのエッセイはのんびりした文章なのに核心を突いてくる。
だけどフォローものんびりしていて、ゆる〜く人生生きれれば良いよね、なんて呑気にしてくれます。

疲れた時に箸休めで読みたいエッセイ本。

夜空に泳ぐチョコレートグラミー/町田そのこさん

世界が変わるほどの恋。すべてが反転する秘密。大胆な仕掛けに満ちた、選考委員激賞のデビュー作!抜けてしまった歯が思い起こさせるのは、一生に一度の恋。もう共には生きられない、あの人のこと―。第15回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞作をはじめ、どんな場所でも必死に泳いでいこうとする5匹の魚たちをとびきり鮮やかな仕掛けで描いた連作集。

『人から叩かれたら痛い。だけど同じことができる手のひらを自分も持ってる。』

生きづらい世の中を懸命に生きる人たちの短編集。

『私より幸福な場所で苦しいと泣いている人に石を投げようとせずにはいられない。』

共感の嵐。
上を見ても下を見てもキリが無いことは分かってるのに、自分がもうこれ以上無理と思った時に自分より『マシ』な場所にいる人の苦しいは軽々しく聞こえてしまう。比べても仕方がないのにね。

ハードでシリアスだけど救いもあって、もう少し頑張って生きてみようと思わせてくれる物語でした。

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