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読書記録25


最近は物欲がムクムクと湧いてきて、お財布の紐を締めるのに苦労しております。

上の子を妊娠してから着れる服が限られ、それに合わせて靴も鞄も見た目より使いやすさ重視に。
アクセサリーも気まぐれに持っているものを着けることはあっても新しく買ったり、欲しいという気持ちにもなりませんでした。

それが子供二人が幼稚園に入って平日自分の時間が出来てからというもの、好きな服を着てスニーカー以外の靴を履いてミニバックで気軽にお出かけなんて出来るようになったため、服も靴も鞄もコーディネートしたい気持ちが急上昇。
ここ5年くらいの無欲から反転、物欲に負けて衝動買いしないようにと戦っています。

もう別れてもいいですか/垣谷美雨さん

58歳の主婦・澄子は、横暴な夫・孝男との生活に苦しんでいた。田舎の狭いコミュニティ、ギスギスした友人グループ、モラハラ夫に従うしかない澄子を変えたのは、離婚して自分らしく生きる元同級生との再会だった。勇気を振り絞って離婚を決意するも、財産分与の難航、経済力の不安、娘夫婦の不和など、困難が山積。澄子は人生を取り戻せるのか?平凡な主婦による不屈の離婚達成物語

58歳の主婦の奮闘記。

1/3くらいまではなかなか話が進まず、クヨクヨイジイジしている主人公にイライラ。
しかし読み終わってふと冷静に考えてみると、58歳になってあっさり離婚しよ!というのは経済的にも精神的にもリアリティに欠ける。

現実はクヨクヨ悩みに悩んで最期まで一緒にいるというパターンが多いと思います。
その背景には経済的な問題や孤独死への不安など様々な要因があるのでしょうが。

要因の一つに子育てに参加しない夫(中には妻の場合も)に絶望して離婚するケースは年々増えていますよね。
妻(夫)は家族全体を大事に考えているのに、夫(妻)は自分優先で子供や妻、家族は二の次。

『自分だけを大切にする人間は、最初から家庭を持つ資格なんてなかったんやないの?』

そりゃ愛想を尽かされて当然。
家族を持ちながら自分ファーストの人間に今一度考えて欲しい。


気弱さんのための言いにくいモノの言い方/五百田達成さん


気が強いと言われること数知らず、気弱と言われた記憶はございません。

しかし子供が幼稚園へ通うようになりママ友が出来ると対自分だけの関係性では無くなることから、角が立たない言い方を学びたいと思い読みました。

読み終わった感想としては、気弱さんのためでは無いな…?笑
それが言えないから困っているのでは?と思うようなストレートな例文がたくさん並んでいました。

しかし角が立たない言い方という部分に関しては勉強になりました。

これからも語彙力を高めていきたい。

硝子の塔の殺人/知念実希人さん

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、刑事、霊能力者、小説家、料理人など、一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。
著者初の本格ミステリ長編、大本命! 

ミステリを愛する人達のための物語。
どこもかしこもミステリへの愛で溢れていました。

数多の伏線、物語を二転三転させるようなミスリード。
ラストの伏線回収は爽快の一言。

約500頁というボリュームでありながら、それを感じさせない物語のスピード感も良き。
物語の半分を超えたあたりから一気に引き込まれて時間を忘れて読み耽りました。

本格ミステリと紹介されていますが、ミステリマニアでない私がスムーズに読めたので、普段ミステリを読まない方でも十分楽しめると思います。

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