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読書記録23と紅茶の話2


先日ムレスナティーについてご紹介させて頂きました。

最近の本のお供はムレスナティーのストックが無くなった為『TWININGS』のアールグレイです。
ミルクと砂糖を入れて、甘いミルクティーにしています。
ベルガモットの風味がしっかり感じられて私は好き。

入手しやすくお値段もお手頃なのでこちらもおススメです。

ほたるいしマジカルランド/寺地はるなさん

大阪の北部に位置する蛍石市にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」。「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長を筆頭に、たくさんの人々が働いている。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフ、花や植物の管理……。お客様に笑顔になってもらうため、従業員は日々奮闘中。自分たちの悩みを裡に押し隠しながら……。そんなある日社長が入院したという知らせが入り、従業員に動揺が走る。

年齢も性別も置かれている状況も様々で、いろんな視点からの悩みが書かれていました。
大なり小なりコンプレックスって、一つはあると思います。
人からは羨ましがられてても、かえってそれが本人からしたらコンプレックスだったり。
それでも自分は自分。誰とも替われない。
これが自分なんだって前向きに受け止めるしかない。

寺地はるなさんの物語は、全体的に柔らかくて温かい。
読後感もほっこりしていて、落ち着いた気持ちで最後まで読めます。


神さまを待っている/畑野智美さん

普通に大学を卒業し、真面目に勤めていた女性が、
またたくまに貧困に呑み込まれていき、抜け出せなくなる。
貧困女子に必要なのは、お金だけなのか?
自らの体験をもとにした、著者渾身の長篇小説。

『貧困』という社会問題をテーマにしたフィクション。

学歴のある女性が少しずつ堕落していく様がリアルに書かれていました。

『命を守るためのお金であり、お金を稼ぐために生きているわけじゃない。』
働いてお金を稼ぐ上で、一番な大切なことだと思います。
生きていくためにお金が必要なのであって、仕事をすることで身体を壊したり精神的に病んでしまっては元も子もない。

お金との向き合い方、働き方、生き方を改めて考えさせられます。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2/ブレイディみかこさん

13歳になった「ぼく」の日常は、今日も騒がしい。フリーランスで働くための「ビジネス」の授業。摂食障害やドラッグについて発表する国語のテスト。男性でも女性でもない「ノンバイナリー」の教員たち。自分の歌声で人種の垣根を超えた“ソウル・クイーン"。母ちゃんの国で出会った太陽みたいな笑顔。そして大好きなじいちゃんからの手紙。心を動かされる出来事を経験するたび、「ぼく」は大人への階段をひとつひとつ昇っていく。 

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーの続き。

ブレイディみかこさんと息子さんの成長記録。
人種差別、性差別、階級、貧困など様々な世界問題に打ち当たりながら自分なりの答えを探していく二人。

リアルな視点で英国の社会問題が取り上げられていて、とても勉強になります。

中学生とは思えないくらい息子さんが大人びた発言や考え方を持っているのが凄い。尊敬。
比べるものでは無いかもしれないけれど、日本の中学生はもっと幼いし、政治問題に関心がある子は一握りもいない。
なんなら年齢に関わらず日本人は政治への関心が薄い。

もっと知見を広めたいと思いました。

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