「夢の中だけの王国」 〜あやぴ解釈『貴方のプリンセス』読み解きを通して

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少し前にあやぴのSHOWROOMにてミケネコガールズの楽曲からあやぴ自身の作詞曲の歌詞解釈をしていた時期がありました。過去には『ハングリー』、僕個人としても心が動いた『揺れる花』、ミケネコガールズのこれから"覚悟"が詰まった決意の楽曲こと『パタバタピンポン』……読み解きに関しては過去にnoteでまとめさせてもらったものもあります

▽『揺れる花』読み解きから見えたこと
https://note.com/kimagurenahito/n/nbe11a57000ee
▽『パタバタピンポン』読み解きから見えたこと
https://note.com/kimagurenahito/n/nbaaa926e2fac

あやぴが言葉を詰め込む楽曲の世界観には、毎度いい刺激をもらえてばかり。


そんな今回は、あやぴの歌詞解釈の先がけともいえる『貴方のプリンセス』に触れることとします。楽曲の世界観から受け取れるメッセージをもとに、昨今の現状とも重ねて言葉や願いを綴れたら、と思います。

楽曲内はメルヘンな世界感ながらも、貴方の"プリンセス"、アイドルであるミケネコガールズがどうファンとの関係を表現していくのか。お互いを意識したライブステージで歌われ届けられることへの意味を考えてみたいと思います。

と、思い立ったのも。過去のメモアプリ内を整理していた際に、あやぴの過去解釈分の下書きが出てきたこと、からでした。断片的な自分のメモながら再構築させると、あやぴなりの言葉をまた発信できそうな気がして。うまく伝わるかはわかりませんが、ちょっと立ち止まって考えてみたくなったので、下書きに留めるだけではなく、文章化させてここに残しておきたいと思ったわけでした。


『貴方のプリンセス』曲全体のメッセージは1番に詰まっていて、そこから2番〜終わりにかけて伝えたいメッセージが強調され、繰り返し届けられるのがこの曲の特徴であり、奥が深いと思っています。なので、1番の歌詞をベースに、話を広げていけたらと考えています。よろしくお願いします。



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◎1番
「ホットミルク飲んで準備完了
羊数え寝ていたらうとうと
そのまま夢の中ログイン成功
貴方に会えるチャンス到来」

→ここまでは情景通り。"貴方に"会いたいアイドルの心境〜そして夢の世界へ。

「夢に現れてね王子様」
→王子様、もちろんあなたを指す
(それは)
※ライブを観てくれるファンのみんなのこと
わたしから見たあなたは王子様だよ

「優しく私に手を差し伸べてほしいな」

「現実に現れるかな王子様」
「夢中にさせてくれてもいいんだよ」

→夢も現実もあなたのことだけ想いたい
夢中に、させてね!
※アイドルの気持ち


「夢の中だけの王国なの」
→聞いた通りでも正解。
あやぴ曰く「ライブハウス」のことを表現
「ふわふわホイップの城」
→世界観の象徴的存在
(2番にて「舞踏会でダンスを」共に踊る関係へと広がっていく。メルヘンなお城の存在をここで想像しておきたい)

「壊されないように私が守るよ
貴方のプリンセスにしてくれるのなら」

→あなたが私を推してくれるならあなたの"大切な時間を"私が守るよ(壊されないように)

「夢の中だけの秘事なの 
スパイシー溢れるね」

→それぞれアイドルもみんなも。2人だけに通じ合えるものがあるよね。例えばライブ中の一体感や特典会とかでの会話とか。一人ひとりに違った、通じ合える世界がここにある。
(それは時に秘事であって刺激的でもある)

「朝目が覚めて悲しくないように
また会えると約束をして」

→夢の中から目覚めて(今日のライブが終わても)これから先も。わたしから離れないでね。また会えることが(わたしにとっての)楽しみだから!
※アイドルの気持ち

わたしを推しててね!
またライブみにきてね!!


最後に
「また会えると約束をして」
※ここに大事な想いが詰まっている

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ここまでの読み解きでだいたいの流れは掴めたかと思います。楽曲のタイトルは『貴方のプリンセス』夢の中をいきるアイドル側からみてファンの存在は大切なもの。そのファンを「王子様」と表現して、アイドルの私が"貴方に"に応援されたい(大切にされたい)「プリンセス」になりたいんです…!と。

その私と貴方が出会える場所は『夢の中だけの王国』にある『ふわふわホイップの城』であって。そこで一緒に過ごせる時間を大切にしていきたい。貴方がこの"王国に"来て、お城の舞踏会で共に踊ってくれること。貴方の"大切な時間を"わたしにくれるというのなら「貴方のプリンセスとしてステージで輝くからね!」

「また会えると約束をして」



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あやぴは「夢の中だけの王国」と表現した場所をみんなと過ごせる『ライブハウス』だと解釈して共に過ごすステージのアイドルとフロアのファンとの相互な関係に、メルヘンな要素を足し、歌詞の世界観を作っている。

そんな王国こと『ライブハウス』に立てるライブアイドルの存在が、またもや昨今の事情により、危ぶまれつつあるのがここ最近のことである。やはりライブアイドルとライブハウス、ここは切っても切れない関係であってステージに立って歌って踊る。フロアのファンとの空間で、一体感を生み出すことこそ、ライブアイドルの輝く瞬間で理想とするもの。


ミケネコガールズ自身も多くのライブ経験を積んでいくことが今後も必要なことですし、ライブというジャンルが(予期せぬ昨今の事情により)削がれてしまうことで、ライブアイドルとして活動できない、そこが寂しく、悔しくなるかもしれない、そう思えてくるんです。もどかしい気持ちで活動をしばらく意識してしまうこともある、かもしれない。でも負けずに、気持ちよくまたライブができるような、環境とか社会が戻ってくることを願って。


話がそれてしまった気がしますが。昨今危ぶまれているライブ文化にも薄雲がかかりそうな気がして。気が気でもなかったのもあり、明るくポジティブになれるような、文を作りたくもなりました。ほぼ思いつきですね、また長くなってしまいました。笑

「夢の中だけの王国」の未来が
この先も、明るいことを願う。






「夢の中だけの王国なの
ふわふわホイップの城」
「壊されないように私が守るよ
貴方のプリンセスにしてくれるのなら」
「夢の中だけの秘事なの 
スパイシー溢れるね」
「朝目が覚めて悲しくないように
また会えると約束をして」

→推していてほしい。わたしをプリンセスにしてくれるなら、後悔させないよ。

幸せにする!また会えますように!

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