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ハンセン役 寺地ユイさんインタビュー:できないコトも含めて楽しんで、やりたいコトに挑戦したい。
きまぐれポニーテールが、15年前の名作『King of Rock'n Roll』をこの夏、お届け。ぬるま湯の青春を謳歌しようとイキがる高校生や、それを取り巻く奇天烈なキャラクターたちが魅力の、ちょっと変わった学園ストーリーです。
個性的な登場人物を舞台に立ち上がらせるのは、きまぐれポニーテール初出演の方も含めた、10名の札幌俳優たち。
エネルギーに満ちた稽古場での姿とは少しモードを変えて、役者たち自身や作品について“しっとりと”伺ってみました。
今回は、手芸部の“委員長”系女子高生ハンセンを演じる寺地ユイさん。
きまぐれポニーテールを主宰し、今回の企画でもプロデューサーと二足の草鞋を履きこなす寺地さん。舞台上ではもちまえのコミカルな表現で、作品をユーモラスに彩ります。
忙しい寺地さんにも、時間をいただいてインタビューを実施しました。さっそくお話を聞いてみましょう。
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ーーー俳優兼プロデューサーとして今作に取り組む寺地さんにインタビューします。よろしくお願いします。
(寺地)よろしくお願いします!
ーーーまずプロデューサーとして誰よりも早く脚本を読まれたと思うのですが、そのときの第一印象を教えてください。
プロデューサー脳がまず働いて、「どんな人とつくりたいかな」「お客様にどう思ってもらえるかな」をまず考えました。
次に「自分が出るならハンセンやりたいな、やってもいいかな…?」と、ソワソワ。(笑)
以前からミヤザキさん(原作者)に「再演してほしい」と言われていたから、「初演楽しかったんだろうなぁ〜」って思ってて。実際に読んでみて、自分でもやりたいなと思って動き始めました。
ーーー今作は架空の高校を舞台にしたお話ですよね。高校時代の寺地さんは、どんな生徒でしたか?
全校生徒100人の田舎の中学で調子に乗っていた私は、全校生徒700人超の高校に進学して、すぐにびっくり熱を出して1週間休んでしまいまして……。完全に出遅れてスタートしました。
放送局と写真部に入っていたので放課後はだいたい部室にいて、学祭とかもそれを口実に個人行動してました。
でも友だちはちゃんといて、帰りに友だちとプリクラ撮ったりしてましたね。本当にひたすらプリクラ撮ってたな……。なんであんなに撮ってたんだろう……。笑
ーーーもし高校時代に戻れたら。後悔していることや、やり残したことはありますか?
人の多さにビビって没個性してたのが、もったいなかったなぁ。もう少しいろんな人と話してみたかったな。高校生ならではの勢いというか、“敵無し感”がちょっと怖かったんだけど、私ももう少しくらいウェーイしておきゃよかったなと思います。
あと、制服デートしたかった!当時はカップルって羨ましくなかったけど、いま戻れるなら恋愛したいです。初々しいやつ!!!
ーーーここからは稽古場での、俳優 寺地ユイさんについて伺います。まず、稽古中によく話す共演者さんはいますか?
休憩時間はメールチェックしてるか、制作さんとの公演の話が多いんです。だからみちるちゃん(制作スタッフ)ですかね。
役者だとロマンちん、タツミチさんが多いかなー?そんなに内容のある話はしてないけど。なんか安心感あるから寄ってしまいます。笑
あと、最近はせけんがちょくちょく話しかけてくれて嬉しいです。もっとみんなといろんな話をしたいよー。
ーーー寺地さんはご自身のことをどんな俳優だと考えていますか?こだわりとかもあれば教えてください。
とにかく不器用で、演出がくれたパスをたびたび床に落とし……。何回も何回もやって、それでもできるようにならなかったりして。悔しくて情けなくて申し訳なくなることもしばしばです。
でも、やりたいから。できないことも含めて、楽しみながら取り組むこと。面白いと思ってもらえるように、できる限りの準備をすることをじわりじわりと重ねています。
素敵な人たちに囲まれていつもヒーヒー言ってますが、いまは身の丈を考えずに、気になることにどんどん挑戦する俳優でいたいです。
ーーーでは、今作における「挑戦」はどんなものでしょう。
本番までにあと2キロ痩せてたいです!せっかくなんで。笑
あとはとにかく元気に楽しむ!!!今回の舞台はホントそれ。
ーーー最後の質問です。今作はだらっとした高校生活のウラで、じわじわと戦争の気配が近づいてきます。もしいますぐにでも戦争が始まってしまうとしたら、寺地さんならどう毎日を過ごしますか?
もし1日あるなら、手紙を書いたり電話をしたり、可能な限り会いたい人と会ったりします。夜は自宅でゆっくり食卓囲みたいです。
その後はできるだけ生き延びて、また会いたい人と会えるように頑張ると思います。友だちのことを考えて元気を出します。たぶん。
なんか、普段からそんな感じだけど。
ーーー寺地ユイさんへのインタビューでした。ありがとうございました!
ありがとうございました!きまポ2度目のシーズン参加です!みなさんのおかげだし、手伝ってくれる仲間たちのおかげ。ぜひ劇場で会えたらうれしいです!
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きまぐれポニーテール『King of Rock'n Roll』
ここは童立桜ン坊高校貞球部、その部室。
俺らの活動は交流と麻雀、それからグラビア考察。
部室では自堕落教師が牌をつかみ、番長が胸ぐらをつかむ。
女子も時折やってくるが、あれはつかめない生き物だ。
これが青春。36度の、平和な青春!
ダラダラしながら流れてく、流されていく。
俺たちの戦場って、ここじゃないのか!?
足達泰雅(劇団怪獣無法地帯)、百餅、岩波岳洋、長谷川健太、
寺地ユイ、吉田諒希(劇団イナダ組)、石川哲也(わんわんズ)、
Roman(演劇公社ライトマン)、池江蘭、サイトータツミチ
演出:遠藤洋平
脚本:ミヤザキカヅヒサ(絶対鈍器)/脚色:里美ユリヲ(絶対鈍器)
◎上演スケジュール
7月31日(土) 16:00/20:00
8月1日(日) 14:00/18:00
8月2日(月) 19:30
8月3日(火) 19:30
8月4日(水) 19:30
8月5日(木) 19:30
8月6日(金) 19:30
8月7日(土) 13:00/17:00
※開場は開演の40分前を予定しています。
◎会場
演劇専用小劇場BLOCH
札幌市中央区北3条東5丁目5岩佐ビル1F
TEL:011-251-0036
◎チケットについて
一般前売り:3,000円(税込)
学生前売り:1,500円(税込)
※日時指定、全席自由席、未就学自動入場不可
予約サイト:https://ticket.corich.jp/apply/112579/
[お問い合わせ]
MAIL:kimagure.pt@gmail.com
TEL:080−4042−5510(きまぐれポニーテール制作)
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