ビジネスマン4年目
2020年、新型コロナウイルスと同タイミングで世に出た私も、気づけばビジネスマン4年目。
新卒から一貫して人材紹介のエージェント、企業への営業も、転職希望者との面談もする二刀流です。
=どっちかしかやらない大手のエージェントの2倍忙しい。
・入社半年で10年選手の先輩が辞めることになってこれでもかとクライアント企業を引き継がれ、
・がむしゃらに週間・月間のプロセス目標を追いかけ、時にはエラーして引くほど怒鳴られ、
・私を入れて5人いた2020卒はいつの間にか2人になり、抜けるたびにややこしい引き継ぎをこなし、
・地頭抜群かつ体力オバケの中途社員に突き上げを食らい
・転職の決断にあたって発生する気まぐれ、理不尽を100件以上グッと飲み込んで
地道にやってきた3年間でした。
2年目は売上目標の達成率97.6%という絶妙にダサい結果でしたが、
3年目は目標達成率103%で駆け抜けることが出来ました。
辞めようかとよぎった夜は数知れず、しかしケツを割るほどダサいことはないと自分に言い聞かせ、若いうちは質より量だと信じてやってきました。
その結果、ようやく形になってきたな、という感想。
ある程度流れと勝ちパターンがわかってきて、ここをこうすると売り上げが立つ、というのが1年前に比べて随分見えてきたところ。
そんなタイミングで読んだこの1冊、めちゃくちゃ良かったです。
平和ボケから覚まさせてくれた。
こんなに赤裸々にコンサルタントの内情を書いた本も少ないと思うので、まずエピソード自体が面白ポイント。
次に、汎用性のある仕事との向き合い方が参考ポイント。
単なるビジネス書、ノウハウ本ではなく、ノンフィクション的な面白さもあるのはすごい。
現役のコンサルタント、これから目指す人はもちろん、就活生とか、ビジネスに携わる人はだれが読んでも刺さるポイントがあると思いました。
変化を生んでこそ仕事、圧倒的な価値を生むための努力を最大限するべき。
そういうメッセージを感じました。
文中で出てくる修羅の如き働き方は今のご時世そうそう許されないだろうけど、その中から生まれるものは絶対にある。
エージェント業をしていると、コンサル志望者と会う機会がやたら多い。
正直、コンサルファームに決定すると紹介手数料も高くて、売上的にオイシイのは間違いない。
でも、薄っぺらな動機だったら止めることもあります。この本に出てくる転職者の例と同じく、誰も幸せにならないので。
クライアントワークってのはこういう事だよなと、自分にも起こり得る話として読んでからコンサルタントへの転職を考えてほしいと思いました。
それぐらい、圧倒的な筆力とリアリティがある本。
自分がコンサルに転職することは今のところ考えてないけれど、「仕事」の捉え方は解像度が上がりました。
というか、これでいいんだな、と再確認できました。歩いている道は間違ってない。
新卒の就活時に自分が言っていた、
「誰かの人生を良い方向に変えるサポートをすること」=「誰かの人生に変化を起こすこと」
これは今も全くブレていない軸で、一層大事にしていきたい。
そのためなら年齢もやってる仕事も関係なく、思ったことをダイレクトに伝えていくべきです。
それで成約を逃しても、心を握れなくても、嘘をついて数字を作るよりよっぽど胸を張れる。
そのためには、圧倒的に場数を踏んで引き出しを増やすこと。どんな相手にも話す価値があると感じてもらえるように成長すること。
これは、膨大な勉強時間とエネルギーを注ぐことでしかなし得ない。
どうも効率化、労働時間の短縮、副業こそ大正義、いかにしてラクして稼ぐかが大事、みたいなのを感じます。
大手企業に入ってゴール、後は流れに任せて過ごす、それもまた優秀だからこそできることでしょう。1つの道。
でも、せっかく選んだ仕事、熱狂的に打ち込んで、エネルギーを注いだほうが楽しくできるんじゃないかなと思ってならない。
その結果として例えば残業が膨らんだとしても、ポジティブな結果として受け止められるはず。
ワークライフバランス第一とかぬかしてないで、ガツガツのめり込んだ方が楽しいと思ってます。
少なくとも、俺は今、楽しい。
前のめりになって得た経験と知識で、1人でも多くの人の人生を変えていく仕事がしたい。そういう4年目です。
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