「祖父との思い出の場所」を「安心を感じられる居場所」へ、古民家DIYへの挑戦【インタビュー】後編
かつて祖父と一緒に暮らしていた河口湖の古民家をDIYし、コミュニティスペース”YOHAKU”をこれから創ろうとされているまなてぃさん。
まなてぃさんが大切にするコミュニティへの想い、そしてこれから自分で創っていきたい新しいコミュニティについて、お話を聞きました。
前編はこちら↓
安心を感じられる居場所をつくりたい
ーー素敵な仲間がたくさん出来たんですね!きっと皆さんまなてぃさんのお人柄に惹かれて集まったのだと思います。
普段から大切にしている価値観や、心がけていることはありますか?
大切にしている価値観は、やっぱり安心ですかね。
私は安心感がある場だと生き生きして、自分の力を発揮できるし、自分が安心していると周りの人にも安心が伝わるような気がしています。
そのため、自分が心地よいと思えているかを意識したいなと思っています。
心理的安全性が保たれた場だと、みんなの最高価値が最大限に発揮できると思うので。
without judgeの世界線の中で、共に創ってくれる一人ひとりの幸せを大切に、
そしてみんなの夢が叶えられるように、
私にできる最大限のコミットをしたいなと思っています。
これまであまり自分のことを発信するのが苦手だったのですが、安心できるコミュニティでは、少しずつ発信できるようになってきたと感じています。
ネガティブな感情の奥底に、本当の願いや大切にしたいことがある
ーー発信することを心がけるようになってから、マインドの変化などはありましたか?
発信するためにSNSと密に関わっていると、たとえば誰かの悪気のない言葉に不意に傷つくこともあるかもしれません。または普段所属しているコミュニティの外に出たら、ドリームキラーと出会うかもしれません。
人それぞれの価値観があるので、100%の正解はないと思っていて、私が今やろうとしていることも、100人いたら100人全員に賛同してもらえることではないかもしれません。
でも私は私の気持ちを大事にしたいし、私の思いに共感してくれる人を大切にしたいと思っています。私は、どちらかというと、1対1で狭く深く関係性を築いていく傾向があるので、少しずつ共感の輪を広げていけたらいいなと思います。
また、“恐れやネガティブな感情の奥底に、本当の願いや大切にしたいことがある”というコーチングでの学びも味方になってくれているなと思います。
恐れを感じているときは、俯瞰して、”今、恐れている自分がいるな、でもそれは、自分が大事にしていることがあるからこそなのかな”と内省します。
それでも、もやもやするときは、信頼できる人に聴いてもらったり、コーチングセッションを受けるようにしています。
コミュニティは「パワースポット」
ーーまなてぃさんにとってコミュニティとはなんですか?
すごく好きな質問です。(笑)深い問いすぎて。一生かけて考えていたくなる問いですね。
簡単に言葉にできないくらい大事にしているものなんだろうな。
直観で湧いてきたのは、「パワースポット」ですかね。そこに行けば元気をもらえるので。
あとは、帰る場所。帰れる場所があるから安心して羽ばたけるし、疲れたら休みに戻ってこられる、そんな場所だと思っています。
会社と違って評価判断なく繋がることができるので、ありのままの自分を受け入れてもらえているのが心地よいです。
大好きなコミュニティが大切にしている世界観を守り育てていきたいなって思いがあって、気づいたらいくつも並行してイベントを企画して場を創っていたり、コミュニティマネージャーもやらせてもらったりしています。
コミュニティ活動が日常の一部になっているので、なくなったら生きていけないかも!
自分の周りにいる素敵な人たちが集まる景色をみたい
ーー”YOHAKU”で実現したい新しいコミュニティについての構想があれば教えてください
今私が所属しているコミュニティがいくつかあるのですが、そのどれもが本当に素敵なんです!
その全てが重なり合うところに何かが生まれる気がしていて...それぞれのコミュニティの人々が一堂に会するところが見たいです。
私自身がどちらも見ているからこそ、「この人とこの人の想いが繋がったら何か出来そう」だったり「こことここの人たちが出会って欲しい」だったり、色々可能性を感じてしまうんですよね。好奇心というか...素敵な化学反応が生まれると思うんです。
これから持続可能な運営を検討していく上で、最終的な形はどうなるか分かりませんが、まずは、いま自分が所属しているコミュニティの皆さんが集まる景色が観られたらいいなと思っています。
そこからどう広がっていくかは未知数なので、そのときのタイミングや地域のニーズにも耳を傾けながら、みんなのやりたいが実現できる”YOHAKU”があるといいなと思っています。
ーー地方創生という観点で何か想いがあれば教えてください
大それたことをしようみたいな意識はまだ生まれていないのですが...でも自分たちがやりたくて楽しくてやっていることが、ひいては地域のためにもなっていったらうれしいです。この思いが伝播していって、私もやってみたい!と思ってくれる方が地元にも増えたらいいなと思います。
先日町役場にお話を聞きに行きました。
富士河口湖町は観光がメインなので、観光客の方はたくさん来てくださるそうですが、コミュニティやまちづくりはこれからの段階のようです...。移住者を増やしたい気持ちはあるみたいですが、お隣の富士吉田市に比べると地域の魅力発信や、空き家バンクの制度の手厚さが行き届いていないところがありました。
またパートナーのどちらかが県外出身者だった場合に、知り合いがいなくて孤独を感じている方もいらっしゃるが、お子さんがいないと繋がる場がないという課題もお聞きしました。そういった方がもし、繋がれる場所を必要としていらっしゃったら、その方にとって安心できる場所になれたら嬉しいです。
"YOHAKU"のこれから
ーーこのプロジェクトを進める上での課題やチャレンジポイントは何ですか?
現在地で言うと、今はひたすら人に話す、人に話を聞きに行くといった情報収集の段階です。
今私の想いに賛同してくれて集まってくれている方たちが本当に素敵で、すごく心強いし最高な方々なので、まだまだこれから始める段階ですが楽しみです。(今後ご紹介していきたいと思っています)
とは言えチャレンジポイントもたくさんあります。私の中での課題は、大きく2つあると感じています。
ひとつは、計画の進め方。今まで0から何かを創ることをやったことがなくて、正直何をどう始めればいいのかわからない状態です...。私は完全にフォロワータイプなので、チームを形成して導くことが難しいなと感じています。
ふたつ目は、周囲の巻き込み方。一緒にやりたいと声をかけてくださる方、応援してくれる方々にどう関わってもらったらいいのか、まだ定まっていません。
せっかくの思いを無駄にしたくないので、皆さんの思いを集めて大きな力に変えられる方法がないか模索中です。
さいごに
ーー最後にメッセージをお願いします!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
このnoteを読んで、これからも活動を見守りたいと思ってくださる方がいれば、noteやTwitterをフォローしていただけると嬉しいです。
もしも自分と重なる部分や共感できる部分があると感じたら、ぜひご連絡いただけたら嬉しいです!
スキルの経験は問わず(私たちも皆初めてで手探りです!)思いが同じであれば、一緒にわくわくしながら創っていきたいです。その過程がまた財産になると思っています。
今学んでいることをアウトプットする機会が欲しい方や、やったことはないけどチャレンジしてみたい!という想いがある方がいらっしゃれば、ぜひ私と一緒に成長していけたらと思います。
インタビューを通して感じたのは、まなてぃさんの言葉選びの丁寧さ。
日頃から本当にたくさん頭の中で考えを巡らせているからこそ、まなてぃさんの言葉には深みと温かみを感じました。
コミュニティを「パワースポット」と表現するまなてぃさんが創る"YOHAKU"というコミュニティスペース。どんな素敵な空間が生まれるのかワクワクしています!
「読みやすいな」「普通のアラサーも大変そうだな」「その気持ち、共感できる」 何かしらの感情をお持ち帰りいただけるようなコンテンツを心がけています!