真のアイデンティティを目指して
与えられたアイデンティティ…………誰かの子供であることとか、どこかの職に就いていることとか、他人に褒められたこととか、そういった他人に依存するアイデンティティはアイデンティティになりえない。なぜなら、それは他者の動きと変化次第でいかようにも揺らいでしまうからだ。
たとえば、著名人の息子だから偉いんだと奢っていても、実は血が繋がっていないとなれば、そこで終わる。大企業のトップであることがすべてなら、老人ホームに送られた瞬間にすべてを失う。他人に褒められたとて、それが気まぐれや勘