蜘蛛の糸
地獄に垂らした蜘蛛の糸。
これは愚かな人間のせいでプツリと切れました。
救いの糸。救いの蜘蛛の糸。
学生時代初めて首を吊ろうとした時。
蜘蛛の糸。を思い出た。
これが私の救いの糸だ。
愚かな人間は安物のベルトに全体重をかけたので。
金具はガシャンと音を立て。
人間はドッと床に叩きつけられて。
救われる事はありませんでしたね。
それでも。今でも。
枕元に黒い蜘蛛の糸を垂らしているのです。
薬が効かず寝付けぬ夜。
寝転がり。それで絞め落とし入眠するのです。
あわよくば目覚める事など無いように。
嗚呼今日は寝られるだろうか。
嫌いな夜だ。嫌いな朝が来る。
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