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絵を描くのは趣味じゃないの?

そう聞かれることがたまにある。

分からない。

物心ついた頃から絵を描いていた。

別に親が描く人な訳でもなかったのに。

姉の真似でもしたのだろうか。

でもこども園でも今日は絵を描きましょうとなると
嬉しくて沢山描いていた。

好きなのだろうか。分からない。

私は言葉が下手だから。

妄想具現化屋さんとして絵という形にして気持ちを吐き出した。

上手と言われると嬉しかった。

 学校で賞を取ったり褒められたりするのがそれだけだった。

アイデンティティのひとつだった。

姉も妹も絵を描く。

姉はなんだかんだ仕事に出来ている。
子供の頃絵の上手い伯母と上手いね〜と言いながら描いたりしてた。
亡くなった愛犬の絵を描いてと親に頼まれて飾ってある。

妹も幼い頃描いた絵を上手だと親が絶賛してラミネートして飾ってある。
部屋にほっぽいてある描いた絵を見た親があれ妹ちゃんが描いたのかな上手だね。と褒めていた。

私の絵も褒めて。

上手だと言って。

頼まれてもいないのに亡くなったもう1匹の愛犬を描いた。

2匹とも呑気になんだかんだ大丈夫だろうと寝てて看取れ無くて御免ね。申し訳無くて大好きで冷たい固くなった痩せた体をバイバイするまでずっとそばでナデナデしてた。天国で会おうね。待っててね。もうすぐ近いうちにそっちに行くからね。

部屋に沢山絵を描いて貼った。

 上手に描けたねってすごいねって褒めて。

褒めて欲しかった。

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