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バカンスの為に働くフランス人

フランス人から学ぶ一服の仕方が好評だったので、もう少しフランスの文化に触れてみたいと思います♪

フランスにはバカンスという長期休暇をとる習慣があります。
バカンスをとる時期や日数は人により違ったりしますが7月8月はバカンスシーズン!まさに今!

コロナの影響で海外を避ける人も多くフランス国内を北や南へたくさんの人が移動しています。

そして案の定コロナが蔓延し始めました。
コロナの感染者数が落ち着いていたブルターニュ地方も今はレッドゾーンになっています・・・

もうほぼ確定ではないでしょうか?
第2波コロナ。

そういう私たちもブルターニュから460キロ離れたアーモンパパの家に来ています。なぜなら第2波が来る前に家族に会いたかったから。
幸いココは田舎なのでほとんど人とすれ違うこともなく自然の中のんびり過ごしています。

本題に戻ります。
どうして5週間も有給消化でバカンスが取れるのでしょう?

その仕組みを簡単に説明するとフランスの法律で定められている1週間の労働時間は35時間
日本では42時間なので、週に7時間も短く設定されています。

私はニューカレドニア(フランス領)のホテルに6年務めていました。
上の写真はその時の写真です♡なつかし〜

毎年1ヶ月のバカンスをとって日本へ帰国したり旅行にいったり。
もちろん有給消化なので働いていないのにお給料がでるわけです。

会社によって違うのですが
例えば1ヶ月に有給を2日分もらい1年間で24日分になります。
24日間に土日をくっつけると約1ヶ月の有給の出来上がりです。

どうして1ヶ月に有給が2日分もらえるのかというとフランス人も1日約8時間労働します。
そして労働時間を超えた時間数が自動的に有給に変換されるシステム。
(当時のニューカレドニアは1週間の労働時間は、たしか39時間だった)

しかも日本と断然違うところは、まず新年を迎えると上司から
「いつバカンス(有給)をとるか早く決めてね〜」って言われます。

みんな約1ヶ月バカンスをとるので月にスタッフ1人いない感覚。
さすがに誰かと被って有給をとるわけにはいきませんからね。
だから早めに喧嘩しないように決めてねってことです。

もちろん上司もバカンスを堂々と申請するので部下も申請しやすい。

そしてバカンスから戻った後もお土産を渡したりバカンスどうだった?とみんなで和気あいあいの雰囲気。

戻ったときに気まずいなんてことは一切ありませんでした。
それくらいバカンスをとることは当たり前なのです。
むしろリフレッシュできてよかったね〜♪って雰囲気。

はじめてバカンスというシステムを知った時は衝撃的でした!!
こんなシステムが世の中に存在していたなんて・・
日本って・・・なんでこんなに仕事に支配されてるんだ?!

他にもニューカレドニアで平日の夕方17時にはママとパパが揃って赤ちゃんを散歩しているのは普通の光景でした。

アフターファイブにランニング、サイクリング、シュノーケリング、ローラーブレード、ビーチの目の前のバーで1杯飲んだり。
しっかり働いた後はしっかりプライベートを満喫する

それが普通の日常生活なのです。


バカンスやこういう生活を実際に味わってしまうと
→「もう日本で正社員で働けない・・・」とみんな言います。

日本も国全体がそうなれば、働くママやパパが子供と過ごす時間に余裕がもてたり、パートナーシップにももっと目を向ける時間や余裕ができて豊かになるのかな〜なんて思ったり。

余裕がなくて切羽詰まると人に優しくなれないのはどこの国の人でも同じ。

ちなみに現在、フランスにいる私とアーモンは、雇われのサラリーマンではないので有給もバカンスも関係ないですw
働いた分だけ自分の収入になります。逆もしかり。

実際にフランスでは起業するよりも、雇われの方が断然待遇がいいのも現実ですので参考まで。


もしバカンスがなければ、フランス人は仕事しないんじゃないかな?!
なので仏政府は、このバカンスシーズンでコロナが蔓延することを予想していても自粛にする勇気はなかったのかもしれない・・・

あなたのサポートしてくれたエネルギーを記事に載せて読者のみなさんへ届けます♡たくさんの人が豊かになりますように