元社員が語る!トヨタグループで不正が相次ぐ理由
こんにちは!
私はかつでトヨタグループで働いていました
なぜ不正が相次ぐのか?
内情を知っている人間の視点で書きます
まず構造的な問題があります
グループ会社からすると
トヨタは株主&顧客でもあります
立場は非常に強いです
株主って形だけでしょって?
違います
グループ会社内では毎年株主総会があり
トヨタなどの株主がグループ会社の役員に対し
一年間の総括をします
ここで業績が悪いとトヨタの社長から叱られます
グループ会社の役員からしてみたら
大変な恐怖でしょう
トヨタは体育会系な社風で上下関係が明確です
グループ会社の役員はトヨタからの出向役員です
彼らから見れば、自分の所属するトヨタの社長から直に叱られる訳です
グループ会社の役員は
トヨタ=株主としての立場は常に意識させられています
トヨタは意図しているのかは分かりませんが
ここでトヨタが上!グループ会社が下!
という立場が明確に現れます
たとえ納期がきつくても
トヨタにNOと言えませんし
言っても意味はありません
そもそも契約で決まってるからです
例えば、A車は1万時間で開発してね
といった契約をしたら
グループ会社が1万時間以内に開発します
仮に1万5千時間かかってしまっても
トヨタは補填しません
超えてしまった場合はグループ会社が自腹を切ります
ここでは5千時間分はグループ会社持ちです
つまり目標を超えると
仕事をしたのに赤字になります
おそらくダイハツや豊田自動織機、日野自動車が
不正をしたのはこれが理由でしょう
企業である以上赤字を垂れ流して自動車を作ることは出来ません
でも、トヨタグループなら全体でみたら同じじゃん?
と思うかもしれません
ですがそうはなりません
トヨタは個々の会社の黒字化を求めています
カンパニー制になっているのもそうした理由です
グループ会社の赤字は許されません
グループ会社は
×マンパワーで解決→赤字になる
×開発延期→トヨタが許さない
こうして選択肢なくなり不正に走ったのです
ダイハツの報告書で
現場にNOと言えない雰囲気があったと
書かれていました
私のいた会社でも似たような雰囲気はありました
基本的に現場に押し付け体質です
無理難題を何とかするのが現場の仕事って感じでしたね
最近は働き方改革で残業時間も制限されていました
しかし、
毎年トヨタからの目標は厳しくなるので
現場の人は減っていきます
例えばこれまで1万時間で開発していた車を
次は9000時間で契約します
そうなると
一人当たりの仕事は増える一方なので
仕事の密度はとんでもなく濃いです
私の職場でも
追い込まれてメンタル発症を休職する人が
後を絶ちませんでした
私が見た中でも4人くらいいました
4年しか務めてませんが
短期間でもこんなにいました
一度休職になると3~6か月は休職になります
多くの方はトヨタグループの社員は
ホワイトでぬくぬくした環境で仕事してると思っていたかもしれません
実際は全く違います
ホワイト企業なら
毎年大量の休職者も出ませんし
追い込まれて不正もしません
まあこうした現場へ丸投げし
社員が疲弊していくのは
トヨタだけでなく
日本の企業体質自体なのかもしれません
自動車販売台数世界1位
時価総額日本1位
誰もが認める輝かしい実績を誇り
トヨタ生産方式は世のビジネスマンのお手本とされています
しかし
そんな栄光のトヨタは
張りぼてだったのかもしれません
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