冷えに対する誤解と真実――『新版 万病を治す冷えとり健康法』
3年前に子宮筋腫&卵巣嚢腫、そして昨年の年末に肺気胸(しかも子宮内膜症が関係している可能性あり)の手術をした身としては、「万病を治す」といわれると、非常に気になる。
子宮筋腫や子宮内膜症は冷えが原因だということもよくいわれており、この本は読まなければ……と思っていた。
筋金入りの冷え症
自慢じゃないが、私の冷え症はなかなかのものだ。
子どもの頃から、冬になると手や足にしもやけがよくできていた。仕事でデスクワークをするようになると、さらに肩こりが追加。しもやけのほうは、油断するとひと冬に2、3回足にできる(そんなときは靴のなかにカイロを入れると数日で治る)。真夏に生足で会社に行けば、夕方には象の足のようにむくみ、ふくらはぎはひんやりとしている。
つまり、もともと冷え症だという自覚があった。
数年前から、「冷えには靴下の重ね履きがいい」という「冷えとり」がよく知られるようになって、私も試しに絹と綿の5本指ソックスを買ってきて重ね履きしてみた。
でも、面倒くさいし、なかなか続かない。それでもやっぱり自分の冷えが気になって、「冷えとり健康法」の元祖の本を手に取った。
「冷え」ってこういうことだったのか!
読んでみて驚かされたのが、「冷え=手足が冷たいこと」だけではなく、体の上下に温度差があることも「冷え」としていることだ。
夏は暑いから生足にサンダルで、というのは下半身を冷やすことになる。だから夏でも「冷え」はあるわけだ。この考え方には、目から鱗が落ちた。
著者は、寝るときでも靴下の重ね履きを推奨している。そこで私もやってみた。
朝起きると、前夜に感じていた肩こりがラクになっている! これが「冷えとり」の効果なのか、とようやく腑に落ちた。
夏こそ生足ではなく靴下を!
もちろん、効果はこれだけにとどまらない。内臓系のさまざまな病気も「冷え」と関係しているという。
「冷えとり」生活のコツとして、靴下の重ね履き以外にも、服装や入浴法、食生活といった生活全般のアドバイスが盛り込まれている。
この本を読んで心を新たにした私。まずは靴下から、ということで、早速洗い替え用に5本指ソックスを注文した。
夏こそ「冷えとり」! 体調がよくなること請け合いだ。
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