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【名古屋】男三匹サウナ&ジブリ&食いだおれ旅【2日目】

 名古屋旅行2日目の模様をお届けしてまいります。

 ↓ 1日目


【2日目】

■名古屋といえば“モーニング”

 午前7時半起床。
 すこやかな目覚めだった。
 窓の外ではさっそく太陽がギラついている。
 “今日も暑ーい1日になりそうです”
 スチャダラパーの名曲「サマージャム’95」の冒頭の歌詞を思い出した。

 早々にホテルをチェックアウト。
 名古屋といえばサービスもりもりのモーニング!
 まずはホテル近くのBUCYO COFFEE(ブチョー コーヒー)の様子を覗いてみたが、待機のお客さんが多くて断念。
 さすがは人気店。ここはブレンドコーヒーが1杯無料とのこと。

 目星を付けていた店はもう一つある。
 名古屋駅に行き、エスカ地下街に潜る。
 「喫茶リッチ」へ。
 モーニング時間帯はドリンク1杯を注文すると「トースト(半分)とゆでたまご」が無料で付いてくるというなかなかに激しいサービスを実施していた。
 なかなか激しいサービス、とは書いたものの、名古屋ではこれくらいのことは当たり前なのかもしれない。
 友人Fはそのサービスを利用したが、「さすがに忍びない」という理由により「せめてもの足しで」とミニサラダも注文していた。紳士だ。
 私はアイスコーヒーとパンケーキを注文し、半トーストは腹に入る自信がなかったのでゆでたまごだけ付けてもらう。
「俺はいま、名古屋のモーニングを食べているんだ……」
 その実感が、目の前の朝食の美味しさを倍増させていた。

ナゴヤの正しいモーニング風景

■ジブリパークに突入

 本日のメインはジブリパーク!
 東山線に揺られ、終着駅・藤が丘で降りる(ここで名古屋在住の友人と合流)。
 ここから「リニモ」に乗り換え、「愛・地球博記念公園」駅を目指す。
 リニアモーターカーって乗るの初めてかも~……と思っていたのだが、今回この記事を書くにあたり軽く調べたところ「駆動にリニアモーターを使えばそれはすべてリニア」とのことで、都営地下鉄大江戸線とかもしれっとリニアとのこと。
 俺もうすでにリニア乗ってたわ……。
 リニモ、ワクワクする乗り心地でございました。

リニモの窓にもジブリパークのステッカーが

 ぬるっとジブリパークに到着。駅から近い。

やってきたゾ~

ジブリパークは、広大な愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の中に5つのエリアが点在する、スタジオジブリ作品の世界を表現した公園施設です。

ジブリパーク・ウェブサイト「ジブリパークとは」より

■青春の丘

 まずは『耳をすませば』『猫の恩返し』がテーマのエリア「青春の丘」へ。
 のっけから「エレベーター塔」がお出迎え。テンション上がる。

これはアガる
エレベーター扉

 ジブリパークのチケットは現在3種類あり、我々は「ジブリパーク大さんぽ券」を購入。
 エリアの中にはそれより高価な「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」でないと入れない施設があり、「地球屋」はプレミアムの対象。

『耳をすませば』ロータリー広場
地球屋
プレミアム券じゃないと入場不可
猫の事務所を覗くとちょっとコレジャナイ感のあるバロン様が

■魔女の谷

 続いては「魔女の谷」。
 『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』といった、魔女が登場する作品をイメージしたエリア。
 フードの価格設定がなかなか強気。カエル焼きというタイヤキ的なフードを1つ900円で売っていて、タイヤキに900円は出せないだろ~と思った。
 ジブリパークでは作品内の建物を再現する施設が多いなか、のりもの系アトラクションの王道とも言えるメリーゴーランドがあり、なかなか壮観な造りだった。
 動き始めると『ハウルの動く城』のメインテーマ曲「人生のメリーゴーランド」が流れるのも良い。

メリーゴーランド、立派
『もののけ姫』ヤックルにも乗れるゾ
『魔女の宅急便』グーチョキパン屋 実際にパンも買える
価格設定は推して知るべし
ハウルの動く城だ! ここもプレミアム対象だけどな!
なんか途中で『千と千尋の神隠し』っぽい場所もあった

■ジブリの大倉庫

 広大な施設。冷房効いてて過ごしやすい。 
 「公開倉庫」では、三鷹の森ジブリ美術館の企画展示や、国内外の展覧会で展示した制作物・造形物の一部を見学できる。

見上げれば飛行船
中央階段
目つきがいいですね

 「映像展示室オリヲン座」では、三鷹の森ジブリ美術館だけで上映されてきたスタジオジブリ制作の短編アニメーション全10作品を順番に上映している。
 オリヲン座内部はレトロ的美学に溢れており、まかり間違ってもしハイパー金持ちにでもなることがあったならこういう超立派なホームシアターをブチ建ててやる……とコブシを固めて強く決意いたしました。
 我々は、水グモが主役のアニメ「水グモもんもん」を見れた。
 ジブリの大倉庫、とにかく見ごたえ満点の施設だった。

オリヲン座
オリヲン座 鑑賞券
南街
ラピュタのロボット兵だ!
何でバーカウンターにいるんですかね
「冒険飛行団」おみやげ品充実のショップ

 それにしてもジブリパークの舞台となる愛・地球博記念公園はとにかく広い。
 外にいるだけで汗が噴き出すような真夏にはあまり散策には向いてないかもしれない。
 場内のそこかしこが夏ならではの白い光で満ちており、暑さでボーッとする頭では正直その記憶しか残っていない。
 時間切れにより「どんどこ森」「もののけの里」のエリアは今回行けず。
 もし次回行くことがあったとしたら(夏以外の季節で)是非チャレンジしたい。

緑がきれい
さらば、モリゾー・キッコロ

■昼食 TERIYAKI BOYS

 ジブリパーク散策ですっかりおなかペコペコ。
 覚王山駅近くのTERIYAKI BOYS(テリヤキボーイズ)に潜入。
 グルメバーガー専門店。バーガーの他には「シェイク」にも力を入れているとのこと。
 店名を冠した「テリヤキボーイズバーガー」とストロベリーシェイク「ベリーベリー」を注文。
 テリヤキボーイズバーガーは、アボカドとレッドチェダーチーズをトッピングしたテリヤキバーガー。
 二日連続でアボカドのグルメバーガーをいただくわたくし。
 テリヤキというよりかは「みたらし団子」のタレっぽいソースで、絶妙なマッチング。
 ベリーベリーは、映画『パルプ・フィクション』にでも出てきそうなアメリカ本場っぽいシェイクで濃厚な美味しさ。
 満たされました。

こんなんうまいに決まっとる
ベリーベリーシェイク 実にアメリカン
内装トガッてます

■ウェルビー今池

 2日目も当然サウナっしょ! ということで「サウナ&カプセルホテル ウェルビー今池」へ。
 ここはサウナ好きにとっては夢の園。
 多くのおじさま方&あんちゃん達がそれぞれのスタイルと作法に則りサウナと風呂を満喫している。
 サウナでは定期的に店の“サウナマスター”による「ロウリュタイム」があるのだが、今回味わった熱波が史上最高に熱く、くらった時は一瞬フェーーーーーンと泣きそうになったが、なんとか10分間耐え抜いて至高のととのいルーティンへと移行することができた。
 サウナ&冷却&休憩をさんざんループしたのちに30℃のぬるま湯に浸かっていると、この世の全てを忘却したような気持になる。一時的な幸せかもしれないが、いつまでも噛みしめていたい。
 さんざんガンギマったあとに店内レストランで飲むオロポ(オロナミンC+ポカリ)、たいへん美味しゅうございました。
 3時間コースがあっという間に溶ける、至福の体験であった。

ウェルビー今池だ! みんな走れ!
ウェルビーという施設が良すぎて
「ウェルビー通り」なんてのも存在する

■味仙

ここはガチ

 今回の名古屋旅行の最終メシを飾るのは中国台湾料理「味仙」今池本店!
 激辛の「台湾ラーメン」で一躍有名になったと聞くが、台湾ラーメン以外のメニューもめっちゃ旨い! むしろ台湾ラーメンより好き!
 注文してから爆速のスピードで料理が来るのにはいつも感動する。
 サウナで再び増大した食欲のなすがままに、数々のメニューを爆食する。
 『千と千尋の神隠し』の世界だったらきっと豚になっていることだろう。
 「うまい、うますぎる」と名古屋とは何のゆかりのない埼玉銘菓十万石まんじゅうのキャッチフレーズを自ずと口走るくらいにはうまい。
 私が言うまでもないが、「名古屋には味仙本店がある」、そのことを名古屋の民たちは誇りにすべきである。

何はなくともまずは乾杯
青菜炒め
コブクロ
ミミガー
レバニラ炒め
マーボー豆腐
イカとセロリ炒め
名物・台湾ラーメン
誇張なしで全メニューうまい

■シメは安定の……

 名古屋駅のエスカ地下街に舞い戻る(名古屋にいる限り、地下からは逃れらない)。
 今や全国区の知名度を誇る「コメダ珈琲店」へ。
 アイスココアを注文する。
 通常の喫茶店なら当然ふつうの“アイスココア”が出てくるところだが、コメダではアイスココアの上にソフトクリームが乗っかってやってくる。

アイスココアってそういうことなん?

 アイスココアの“アイス”ってそれのことかい! と座興が華やぐこと間違いなし。
 この過剰なサービス精神が発揮され続ける限り、コメダはこの世で永久に不滅であろう。

コメダは永久に不滅です

■“魔都”名古屋

 確か村上春樹がどこかで書いていたと思うのだが、そしてその箇所を見つけられていないのでめちゃくちゃ意訳になってしまうのだが、要するに名古屋は独自の文化を保ち続けており、周りから干渉されることがない、ある種の“空白”を持った居心地のよい都市であると。そして、もっと俯瞰して見てみれば、日本は世界においてそういう“名古屋”的な立ち位置にいるのではないか? みたいなことを書いていた。
 日本が世界においてそういう空白地帯なのであれば、その居心地よさの中でもトップ・オブ・トップに当たる都市が名古屋なのである。
 私も名古屋の魅力を知ってからは定期的に引き寄せられるように旅行でこの地を訪れている。これは村上春樹表現するところの“魔都”名古屋の魅力のなせるワザであろう。
「帰るそばからもう名古屋に行きたいなぁ」
 そんな思いを抱えた乗客を乗せ、のぞみは東京方面に向かって疾走するのでありました。



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