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感想「うつヌケ」(田中圭一作)


こちらの感想ではネタバレは極力入れません。
ぜひ、未読の方に興味を持ってもらえたらと思います。配信アプリ「ツイキャス」で、この本の紹介しながら、配信を見ている方とおしゃべりもします。
紹介する内容、ピックアップする点は基本的に記事と同じです。
しかし、ライブ配信なので、予定調和にはなりません。


配信予定日時

6月19日(水)21:00〜

https://twitcasting.tv/c:eureka0202
*ツイキャスを見る際に、会員登録等は不要です。
*リンク先は八朔の配信ページに直接繋がっていますので、お気軽にどうぞ。


「うつは心のガンだ」 p147

あらすじ

サラリーマン兼業漫画家がまとめた「うつトンネルを抜けた人たち」の体験談をまとめた漫画エッセイ。

感想

こちらの作品が刊行されたのは、2017年1月です。
2年前の1月といえば、私は二度目の休職期間に入ったばかりの頃でした。
あの頃にこの作品を読んでいたら、と今になって思いましたが、そもそも本というのは、いつでも読みたいと思った時が「読むべき」タイミングなんですよね。
なので、今読んでよかったです。

漫画は、作者とアシスタントがおしゃべりをする形で進みます。
作者含む、17名の体験談、1名の精神科医の話が収録されています。
職業は様々な方がチョイスされていて、会社員もいれば、作家や脚本家といった人もいます。
あくまでも体験談ということですので、通院や薬での治療だけでなく、代替療法、民間療法に頼った人の話もでてきます。
途中、注意 書きも出ますが、病気の治療のベースは「通院」と「薬による治療」です。
そこだけは、誤解のないようにお伝えしたいです。

この本は病気の当事者はもちろん、ぜひ、周囲に病気の方がいる人に読んでもらいたいです。
会社で同僚から「うつ病で仕事を休んでいましたが、今は医者と相談し回復したので復職した(転職し、今ここにいる)」と言われた人は、ぜひ読んでほしいです。
その人がそこにいたるまで、どんな道を歩いてきたのか、わかりやすく想像ができると思います。
また、「うつ病は治った、と言っているが、なぜか体調不良で休むことがある」ことも話題に上っています。
作中では『突然リターン』と呼ばれ、さまざまな要因で「うつ」の症状が再発する話も出てきます。
「自分の同僚ももしかしたら『突然リターン』?」と想像がつくだけで、お互い仕事がしやすくなると思います。

私は現在、『突然リターン』というか、再度うつトンネルの入り口が見えてきている状況で、大変悩ましいです。
この本を一緒に仕事をしている人たちに配り歩きたいと本気で思いました。


しかし、なんとか自分の身体との付き合い方を模索中です。
noteで文章を書いたり、配信をしたり、ミスiDに応募することは、私にとってうつヌケのきっかけになるのか、そこもまだわからない最中です。
しかし、それも仕方ないこととして、受け入れていこうと思っています。
まだ診断をされてから、たったの1年半ですから。

お前はもっとできると、教えてください。