トレーナー必見「なぜ股関節は硬くなるのか? 解剖学的に解説」
「股関節の硬さ」は多くの人々が抱える悩みの一つだ。
・ストレッチを試みてもなかなか改善しない
・効果的なアプローチが見つからない
ということもよくある。
股関節の柔軟性は、快適な日常生活を送る上で非常に重要な要素である。
股関節が硬いと腰痛・姿勢の悪化・運動能力の低下など、様々な問題を引き起こす可能性がある。
今回は股関節が硬くなる原因を、筋肉と内臓などの側面から解剖学的に解説していく。
股関節の柔軟性を司る「大腰筋と腸骨筋」
股関節屈曲動作において、中心的な役割を担っているのが「大腰筋」と「腸骨筋」という2つの筋肉である。
この2つの筋肉を合わせて「腸腰筋」と呼ぶ(小腰筋を含める場合もあるが、ほとんどの人には存在しない)。
腸腰筋は上半身と下半身を繋ぐ重要な筋肉であり、歩行や姿勢の維持など日常生活を送る上で欠かせない動作に関与している。
しかし腸腰筋は体の奥深くに位置しているため、意識することが難しい。
さらに他の筋肉と比較して筋線維の数は少ないという特徴もある。
そのため腸腰筋を意識的に鍛えたり、柔軟性を向上させることが重要となる。
体幹の硬さが股関節に及ぼす影響
体幹の硬さも股関節の柔軟性に影響を与える要因の一つである。
体幹を構成する筋肉の中で、特に重要な役割を担うのが「腹斜筋」だ。
腹斜筋は体幹を側屈・回旋させたりする際に働く筋肉であるが、同時に姿勢を維持するためにも大きく貢献している。
しかし腹斜筋を必要以上に鍛えすぎてしまうと、骨盤の動きが制限され、結果として股関節の動きにも悪影響が及んでしまう。
体幹の柔軟性を維持するためには、腹斜筋だけではなく腹横筋や多裂筋など、体幹の深層部に位置する筋肉もバランス良く鍛えることで
腹斜筋だけが過活動を起こさないようにすることが大事だ。
「内臓の健康状態」も、実は股関節に影響を及ぼす
これは私自身もあまり発信してこなかった文野だ。
一応本垢は「キクティー@トレーニング✖️解剖学」にしているが、解剖学というのは筋や骨だけでなく、臓器の知識も含まれる。
内臓の健康状態も股関節の柔軟性と関係しているのだ。
特に大腸と腎臓は、大腰筋と解剖学的に非常に近い位置に存在している。
便秘や内臓の疲労などが慢性的に続くと、大腰筋が緊張状態に陥り硬くなってしまうことがある。
大腰筋が硬くなると股関節の動きが制限され、柔軟性が低下してしまう原因となるのだ。
つまり内臓の健康を維持する必要があるのだ。
そんとあめにはバランスの取れた食生活、適度な運動、睡眠など、健康的なライフスタイルを意識することが重要となる。
私自身も食生活を正してから、股関節が柔らかくなった経験はある。。。笑
股関節の柔軟性を高めるためには?
股関節の柔軟性を効果的に高めるためには、以下の3つのポイントを意識することが重要だ。
①腸腰筋への集中的なアプローチ
腸腰筋を活動的にすることで、股関節の柔軟性を向上させることができる。
ただ前述の通り腸腰筋は意識しづらい筋肉であるため、ストレッチをしたり収縮させた理することが大事だ。
こちらのエクササイズを取り入れてみてくれ。
①片方の足を振り上げる(大腰筋の収縮)
②足を元の位置に戻す
③少ししゃがむ(大腰筋の伸展)
④再び足を振り上げる
⑤1-4の動作を繰り返す
これで大腰筋が目覚めるだろう。
②体幹の柔軟性向上
体幹の柔軟性を高めることで股関節の動きも滑らかになる。
腹斜筋が股関節に影響を及ぼすと言った通りだ。
体幹全体の筋肉をバランス良くストレッチし、柔軟性を高めるとよい。
腹斜筋の柔軟性を高めていので、回旋系のストレッチはおすすめだ。
③内臓へのアプローチ
内臓の疲労を軽減して健康状態を維持することで、間接的に股関節の柔軟性を高めることができる。
バランスの取れた食生活、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、内臓に負担をかけない生活習慣を確立させるとよいだろう。
ってことで今日の授業終わり。
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