293.挫折を知る。

「挫折」

これがネガティブな表現なのかポジティブな表現なのかわからない。

けれども、私は実体験から言えることしか書かないと決めたから、書く。

この世界が陰と陽で成り立っているとするなら「陽」の部分を表現して、沢山の人に夢や希望を与えることが望ましいのであろう。

私も是非、そうしたい。

けれども私はリアルな人間だ。

正直今、「自分ではどうにもできない挫折」を感じている。

誰かと比べるわけではないけれど、これまでは、

「自分が世界を創る」

という感覚で生きていた。

（補足すると、もっと前は超被害者的で自己否定まみれで「自分は世界に巻き込まれている」という感覚で生きていた）

「自分が世界を創っている」と決めて生き始めてからは、かなりシンクロや引き寄せは起こっていたし、自分が楽しんで生きていたらなんとなく必要なものは用意された。

もちろんうまくいかないことも沢山あったし、なかなか壮絶な体験もあったけど、いつもなんとかなったし、自分の意識次第で現実に変化を起こすことができた。

もちろんそこには沢山の支えてくれる人や存在があったから乗り越えていけたし、全てが自分の力だとは言わないが、常識的な視点から見れば、ぱっと見の境遇からするとかなり恵まれていて自由で豊かな方だったと思う。

けれども、ここ数年はその力を失ったかのようにどうにもならない現実が展開された。

「自分が全てを創っている」のであるならば、自分の意識を在り方を変えればいい。

その感覚を持っていたので、真摯に自分と向き合って、相手と向き合って自分にやれることは全力で取り組んだ。

もしかしたらそれは見る人が見たら、そんなのなんもやれてないのと一緒、と見えるかもしれない。

それでも自分なりに出来ることはあれこれ取り組んでみたもののどうにもこうにもいかない。

はじめて、もう明け渡すしかない、神頼み、委ねるしかない、降参するしかない。

という状況になった。

自分一人の力だけではどうにもできない、という挫折感。

最善を尽くしてもどうにも現実を動かすことができない事実。

前提や設定やインナーチャイルドや潜在意識の問題も何度も何度も取り組んだけれど、以前のようにドーン！これだ！これが傷だ！ブロックだ！とはっきり自覚できるようなものはない。

色々なセッションを受けても癒すって感じではない、と言われるようなこともしばしば。

じゃあ、どうすりゃいいの？

正直今でも何をどうしたらいいかわからないし、やれるだけのことはやったから、もうあとは受け入れるのみ。

委ねるしかない、という状態がこんなに恐怖だとは。

けれどもそれを通り過ぎたら、もうどんな状況になっても、自分自身を幸せにしよう、と覚悟が決まった。

こうやって、コーチングやカウンセリングをしている身でもこのような挫折状態になることはある。

しかも、自分で創造する力すら発揮できない。

明け渡し、受け入れるのみ。

それでも私は、私を生きていく。

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