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酒をやめたら楽しいことが増えた

大学に入学したてのころ、俺は酒がほとんど飲めず、そんな自分をみじめに感じていた。なんとか飲めるようになりたいと無理して飲んでいるうちにそこそこ飲めるようになった。
合コンや打ち上げでは率先して一気飲みをしては、場を盛り上げた。クラブに行ったり、パーティに顔を出したりと、夜の街を闊歩した。
だが、今振り返ってみると、それはうわべだけ装っているに過ぎなかったように思う。

40歳を過ぎて、若いころのような飲み方ができなくなってくると、渋めの洋酒にこだわりだした。グラスに氷を入れて、アイリッシュウイスキーを注いで独り悦に入っていた。これが大人の飲み方さ。
ところが今思えば、なんということはない、ただのアクセサリー。飾りだった。

いつの間にか、休みの日には昼間から飲み、居眠りしてはまた夜も飲むという生活になっていた。いつも疲れているようなけだるい気分。前向きなことはまったくせず、自己評価は急落していった。いろんなことがどうでもよくなり、余計な口出しをしては他人と揉めた。世界が気に食わない。そんなデスペレードな生活になった。

これではいけないと思った。
こんな人生でいいわけない、もうやめようと思って手に取ったアレン・カーの『禁酒セラピー』。内容は確かにいいものだった。しばらくはやめられたけれど、また飲み始めた。
次は、ヒースレイカーさんのメールマガジン「アルコール依存症じゃないけど酒をやめたい」。これは結構、効果があって、1年くらいはやめられた。
それでも、とても充実した仕事ができたときに、「今日だけはいいだろう」と缶ビールを買ったのがきっかけで再飲酒。元の木阿弥に。

それでも、少しずつやめやすくなってきていて、勝間和代さんの動画を見てから、ようやく酒を飲まないで済むようになった。あきらめずにやっていれば前には進んでいたということだろう。

実際にやめてみると、
まず、朝起きが楽。体調が良い。お金の節約になる。ダイエットしやすい。時間が取れる。……とまあ、いろんな人が言っていることが起こってきた。自己肯定感も増してきて、仕事の効率も上がった。勉強がしたくなり、英語を学び始めた。映画を見ても、音楽を聴いても、ギターを弾いても、全部が新鮮で楽しくなった。純粋に「趣味って楽しいな」と思えるようになったのだった。

今、思い返してみても、自分は酒と相性が悪かった。無理に合わせにいったのだけど、やっぱりだめだったということなんだろう。
酒がなくても、十分に楽しい。むしろ、酒をやめてからのほうが楽しい生活を送れている。

もし、酒をやめようと思っている方の参考になれば幸いです。


楽しくいろいろやってます。ちょっと古めのゲームとか音楽とか映画とか好きです。最近は瞑想が趣味。よろしくお願いします。