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【エッセイ】Mr.Children(800)

ミスチルが好きだ。同世代なら共感してくれる方が多いはず。

しかし、人気絶頂期だった20年ほど前の私が生徒・学生の頃はリアルタイムで聴くことはほとんどなかった。

耳にしたのは人が集まる場所で流れる有線ぐらいだった。歌番組をほとんど観ないので。

聞き始めたのは社会人になってから。

「人生不条理だらけだけれど自分を持ち続ければきっといいことあるよ」

彼らのメッセージはそういうものだ。キリスト教を完全否定する歌を歌ってはいるが(HEROなど)、そんなことを理由に聴かなくなるようでは信仰者は社会生活ができない。

何でもかんでも信仰者に都合の悪いことを悪魔認定するのは100%カルトである。

一社目からブラック企業だった私にはとても刺さった。人生まさに不条理しかないと思っていた。

さて、また結婚の話になる。

ミスチルが好きになった一番の原因はちょうど20年前の名作ドラマ「オレンジデイズ」の主題歌に「Sign」が使われていたからだ。

オレンジデイズは難病が原因で耳が聴こえなくなってしまった天才ヴァイオリニストの大学生・紗絵(柴咲コウ)と進路に悩む平凡な大学生・櫂(妻夫木聡)の不器用で甘酸っぱい恋愛ドラマである。

ちょうど私も就活中で(院生だったので2年のタイムラグがあったが)とても共感できる内容だったので好きだった。当時恋人だった妻と一緒に観ていた。

しかし、お互いクリスチャンだった我々にとって恋愛のゴールがベッドインだったのが残念だった。

「ありゃないわー。肉体関係に収まって欲しくなかったよね。」

とふたりで批評しあった。

この曲がとても好きだったので、我々の結婚式後のレセプションで私のふたりの弟に歌の部分を上の弟にオーボエで、伴奏部分を下の弟にピアノで披露してもらうことにした。

後で聞いた話だが私が用意した楽譜のピアノがめちゃくちゃ難しかったらしい。ピアノを弾けるとはいえほとんどその時は触っていなかった下の弟(当時中学生)にとってかなりの難易度だったようだ。しかし弟は頑張ってくれた。とてもいい演奏だった。

思い出ばかり投稿して歳を実感する。そろそろ死ぬのかもしれない。

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