解体工事派遣やってみた
前回シャニマスが~、ブルアカは~と騒いどいて今回は解体工事って…となったのではないでしょうか笑
私のnoteは思いついたことをどんどんまとめよう!って感じなので興味のあるジャンルを各々見てほしいと思います。
前書き
働いていたアルバイトを辞め、二か月間貯金を食いつぶすニート生活を送っていましたが、いよいよ底つき早急に働かないと家賃すら払えなくなりました。そんな中給料手渡しのアルバイトですぐ働ける工事系に強い派遣会社を見つけました。運動不足だしちょうどいいかと思い応募しましたが、人生で最もきつい仕事だったので皆さんにも共有したいと思います。
あくまでも私の体感ですので、参考程度に読んでいただくと幸いです。
登録から働くまで
いざ電話をして面接に行くのですが普通のアルバイトとは違い、着くと履歴書がもらえるので書き、どういった業種があるかの説明を受けて、初出勤日を決めて解散といった流れでした。おそらく若ければだれでも採用されると思います。初出勤日になると現場に行く前に、事務所へ行きヘルメット、ズボン、安全靴を半ば強制買わされます(私は持ってなかったのでありがたかったし総額6000円なのでそこまで割高でもない)。また上の服はあとで書きますが長袖なら自由です。
具体的な作業
私は計4日間働きました。日勤1、夜勤3で全て解体工のアシスタントとして行き、マンションや商業施設の一角、パチンコ店など現場は様々でした。
業務の80パーセントが廃材の搬出です。重たいものから運び出してトラックに積むの繰り返しです。
最も重たいのはコンクリート片でした。一回で15㎏ほどのコンクリ片を箱に積んでトラックまで運ぶ、また集めて満タンになったら運びに行きます。
これをなくなるまで連続して載せることと、トラックに着くと高さに合わせて持ち上げないといけないことがかなりきつく背筋、腰、太ももが死にます。
次に石膏ボードです。正直コンクリ乗り越えたら勝ちです。ただたまにあったのは裏面にタイルが付いているタイプがあり、それがあると重さが倍以上になります。
他にも細々したもの(アルミや鉄などのスクラップや配線ケーブルなど)はありますが、重さ的には大したものはないです。やはり最初のコンクリが鬼門と言えるでしょう。またトラックの積載量にも限界があるので廃材の搬出量は限られています(派遣人数によりますが4tトラック一台なら当たりday)。
次に10パーセントほどが清掃で占めてます。手が空いたら職人の足元にあるコンクリ片やボードの欠片を集めたりします。そうしている間にも職人は解体作業をしているので新たに出た廃材を隅に避けたりします。
残りの10パーセントは派遣ができることがほとんどなくなる時間で清掃も終わり職人は専門的な作業をしている時間です。1人2人は作業のアシスタントとして手伝う仕事がありますが、それ以上いるとできることが本当にないです。ですが突っ立っていると怒られるので、目立たないように隠れるスキルが必要になります。
たまにですが飲食店などの解体現場では、グリストラップの汚水を灯油タンクみたいなのに入れる作業を押し付けられます。死ぬほど臭いので任されたらドンマイです(私の場合は朝にご飯食べるまで口が臭かった)。
イメージしやすいようにタイムスケジュールを一例として置いておきます(最後の方記憶飛んでるので大体の時間になってますごめんなさい)。
持ち物
必ずいるのはヘルメット、作業用手袋(下記画像)、安全靴、長袖のシャツ(想像の5倍は汗をかくのでアンダーシャツがおすすめ。ないなら不要な黒いシャツでも代用可能だが吸汗の肌着推奨)、支給されたズボンです。
次にあるといいのは水筒、タオル、着替え、塩分チャージ(ビビるほど汗をかくので)が挙げられます。
悪かった点
働いていて嫌だなと感じた点は大きく4つありました。
一つ目は筋肉痛です。普段運動していない人はもちろん、運動をしている人でも筋肉痛になると思います。背中から腰、太腿が痛くなり翌日は起き上がるのがかなりつらいです。
二つ目はスピードが求められる点です。最初のコンクリの場合、普通に運ぶと一日かかる量を速さで1時間半にしているだけなので汗はだらだら、息絶え絶えになります。一緒に働く派遣は大体慣れている人なので、私の遅さが目立って職人に怒られるのも嫌でした。
三つ目は体中傷だらけになることです。働いている間は必死なので痛みを感じませんが、家に帰ってシャワーを浴びていると脚にはあざ、腕には切り傷ができており急に痛くなります。
四つ目は職人が怖いことです。全員が怖いわけではなく、一現場に最低一人は短気な人がいます。私が遭遇した人は、そもそも声が通りにくいのに加えてマスクをしており、指示を出していても何を言ってるのか分からなく、聞き返すと「なんで分からんねん」とはっきりした声でさらに怒りだす。最初からその声出せよと内心思いながら平謝りするようなことが度々ありました(職人及び派遣社員の雰囲気は後述します)。
良かった点
嫌な点を見るとやりたくねぇ…って思えそうですが、一応いいところもあったので三つ紹介します。
一つ目が単価がよく、すぐ現金がもらえる(大体8000円~12000円以上)ことです。働いた日に清算申請をすると翌日には手に入るので、私みたいにすぐ欲しい人には適していると言えるでしょう。
二つ目が体が強制的に鍛えられることです。休むことなく20㎏のコンクリを持ち上げ、運び、さらに載せるので嫌でも鍛えられるってわけです。特にニートをしていた私からすると、ある意味いい運動にはなったかなと今だから言えます(当時は死ぬかと思ってた)。
三つ目は実働時間が短いことです。上で書いた通り休憩が多いので、他の仕事より時間が短くなっています(濃度は異常だが)。また集中せざるを得ないので体感時間的にも早く感じるでしょう。
感想
はっきり言います、二度と働くことはないと思います。日当は破格ですが、肉体の疲労と現場の雰囲気が私に合わないことを加味すると普通のアルバイトをコツコツする方が精神衛生上いいと感じました。
ただ同時に私はここで働いてよかったとも思います。仮に普通のバイトをしていたら、なんとなく生きてその生活を引き延ばし、問題も先送りにしていたかもしれないからです。ここで働いたからこそこの生活は続けられないと気づき、問題に向き合って再就活をしようと決断できました。
何かを変えたい人は、これをきっかけにするのも悪くないかもしれないですね。
向いている人、向いていない人
向いている人としては体力がある、日ごろから運動をしており体を動かすのが好き、コミュニケーションが得意、テキパキと動ける人などが挙げられます。
特にコミュニケーションが得意、テキパキ動けるというのが重要で、職人は常に気が立っています。なので少しでも気に入られるように立ち回れて、一つ一つの動作を素早く実行できる人は向いていると言えるでしょう。
向いていない人は先ほどのほぼ逆ですが、加えて体育会系の空気が苦にならない人というのも挙げられます。例えば一度動けない人という認識になると様々な理不尽を受けることがある、ということです。この動けないというのは絶対的に仕事ができないのも含まれますが、相対的な要素もあるので必ず一人は割を食うようになっています。
仕事ができないからならまだましですが、身体的特徴から理不尽な扱いを受けることもあります。実際にあったのは、太っている派遣の人に陰でド〇えもんと言ったり、さりげなく無視したりしていました。こちらとしても見ていて気分がいいものではありませんでした。
後書き
お金がないし体を動かせるからって飛び込んだ工事系派遣でしたが、まさかここまでしんどいとは思っていなかったです。
経験としては価値がありましたが、これを知ってまたやりたいとは思えない労働内容や環境でした。
ですがここで半年以上働いて職人と上手くやっている人もいます。
理由は様々でしたが慣れると楽と言ってました。またこの派遣では昼勤夜勤を連続でずっとすることも理論上可能であり(いろんな現場を回るが)、それを実行して週15万稼いでいる人もいました。なのでこれを読んだ誰かにとっては向いているのかもしれません。
なにに関してもまずやってみないとわからないと改めて思わされました。
それでもお金がない、気になるという人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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