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誰に相談したらいいか分からない恋愛・婚活の問題を弁護士に相談できるのか聞いてみた

ご相談に来る方で、たまに…非常に私が対応するのは難しい案件があります。(例、婚活詐欺等)でも、恋愛や婚活周辺の悩みだけれど、どこの誰に相談したらいいか分からないことってありますよね。

そこで不倫記事などでいつも協力していただいている日本橋兜町にある法律事務所ミッションの野間口寛弁護士にzoomで聞いてみました。

問1.弁護士に恋愛相談はできるのか?

菊乃

「婚活や恋愛がらみってどこまで弁護士に相談したらいいか分からなくて、教えてください」


野間口弁護士

「はい。初めに申し上げておきますが、私は電話で15分ぐらいは無料相談をお受けしておりますので、弁護士に相談していいかどうか分からない段階でもご相談していただいて大丈夫ですよ。どこから弁護士が役立てるか、普通は分からないですよね。

男女関係の相談は今まで500件以上受けてます。日本全国のご相談対応しています」

疑問2.入籍してない恋人関係の浮気の相談はできるのか?

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菊乃

「そうなんですね!頼もしいです!

せっかくなので具体的にどんなことできるか教えてください。
婚活アプリとか婚活パーティーで出会って付き合っている相手が既婚者だったっていう場合は弁護士に相談して慰謝料請求とかできるのでしょうか?」

野間口弁護士

「できます。実際にこういう案件を受けたこともあります。低額でしたが、裁判まで行わずに、示談交渉で慰謝料が認められました。

相手が既婚者かどうか確証がない場合もあると思います。そういう場合、証拠収集のために探偵を紹介することもできます。
ただし、ストーカーが恋人を名乗って探偵に家を探してほしい等依頼するケースがあり、入籍していない恋人の場合、探偵が依頼を断る場合もあります。」

菊乃

「怖い…。恋人って嘘ついてストーカーが住所特定を依頼することがあるのですね。でも入籍していない恋人同士だとその場合、どうやって結婚しているかどうか調べるのでしょうか?」

野間口弁護士

「弁護士に慰謝料請求の事件を依頼すれば、弁護士は相手の携帯電話番号から契約者情報の照会をして相手の住所を調べることができます。そこの住民票から同居者の有無を調べることができます。

あと多いのが、別居はしているけれども離婚が成立していなくて相手が『バツイチ』と言っているようなケースです。戸籍上はまだ結婚している状態なんですよ」

菊乃

「え~、それだと別居していても既婚者ですよね。戸籍上の妻から慰謝料請求をされる可能性はあるのでしょうか?」

野間口弁護士

「故意と過失が認められないと、慰謝料請求は認められないんです。夫婦関係が破綻している別居状態だと、慰謝料請求されたとしても、裁判になった場合に慰謝料請求が認められない可能性が高いですね」

菊乃
「こういう事例で弁護士に相談したけれどもあちこち断られたという話も聞くのですが、弁護士毎に対応は違うのでしょうか?」

野間口弁護士
「得意分野は弁護士毎にあると思うので、対応の仕方が異なると思います。以前、私も男女問題について法的に関係があるお話しか聴かないというスタンスを取っていたことがありますが、これからは弁護士にも法的なことだけでなく、カウンセラーのようにお客様のお話をよくお聴きするということも求められるんじゃないかなと思ってます。

もちろん、無料相談でダラダラ聞くということはないですけれど」

疑問3.交際相手が犯罪を犯した。立ち直るために支えるべき?別れるべき?

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菊乃

「そうなんですね。次の質問行きますね。

結婚前提で交際している相手が、クスリをやっているとか、会社のお金に手を付けて自主退職になったみたいな逮捕されないレベルの犯罪を犯した場合に別れるべきかどうかの相談って弁護士にできるのでしょうか? 

私のところに相談にくれば、別れた方が良いと思うよ!とアドバイスしますが、けれど、説得する根拠は乏しいです」

野間口弁護士

「そういうケースで、特に覚せい剤などの薬物の場合は、特に関わるのをやめた方がいいです。なぜかというと、クスリは恋人も共犯に巻き込む場合が多いんですよ。

薬物は性的快楽が高まることも多くて、二人で使っちゃうケースも多いです。
恋愛感情があると、女性も断れずに使っちゃうことがあって、そうなると二人とも中毒になりますし。

仮に自分はクスリを使っていなくても、薬物を共同所持したという疑いで逮捕されるリスクもあります。だから、クスリをやっていると分かったらそく離れましょう」

菊乃
「わ~ 薬物はやっぱり怖いんですね!それ以外の犯罪だとどうでしょうか?」

野間口弁護士

「やっぱり、一事が万事ですよね。法律の問題ではないですが、その後の生活でその人を信頼できないのであれば、好きという気持ちが残っていてもかかわるのは止めた方がいいのではないでしょうか」

疑問4.問題がある家族がいて親子の縁を切りたい

菊乃

「そうですよね。私もだいたい止めますが、弁護士が止めると説得力ありますね。自分自身の親兄弟に問題があって結婚の障害になっていると感じる方もいらっしゃいます。

例えば、毒親とか、引きこもりの兄弟がいる、自己破産しているとか、借金、逮捕歴などで親子の縁を切りたいという場合、法律の専門家として何か手助けできることはあるのでしょうか?」

野間口弁護士

「自立、親離れに関しては話をお聴きすることはできますが。最終的にはご本人次第ですよね。

ただし、もしその親族のお金の保証人になっている場合であれば、債務整理等でお手伝いできることがあるかもしれません」

疑問5.離婚歴あり子持ちの人との再婚について

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菊乃

「別れた奥さんとの間に子供がいて、子どもは向こうが引き取って育てているというような男性と再婚を考えている方が、相手に子どものことを聞きたいけれど言い出せないという場合に、弁護士は何かやれるのでしょうか?」

野間口弁護士
「これは弁護士に調べる手段はないですね。相手に対して、尋ねるしかないと思います。」

疑問6.婚活アプリやパーティーで知り合った男性からホテルに連れ込まれた

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菊乃

「婚活パーティーで知り合った男性と食事したら猛烈に眠くなって多分、薬盛られてホテルに連れ込まれそうになったという話を稀に聞くのです。
これって弁護士に相談することはできるのでしょうか?」

野間口弁護士

「これは、完全に犯罪ですね! 警察に通報すべき事案だと思います。

伊藤詩織さんの事件でも問題になりましたが、日本の法律で強姦事件って立証が難しいのです。実は、ホテルに行っただけでは犯罪にならないのですが、まずは男性が女性と性行為をしたことについて証拠が必要です。

強姦された心理状態で行うのは極めて困難だと思うのですが、本当に犯された場合はシャワー浴びずに、警察に通報して、付着した体液等の証拠を確保してもらうのがベストです。」

菊乃

「できる人の方が少ないと思うんですけどね…」

野間口弁護士

「そうですね。意識をもうろうとさせられた状態で強姦された場合、クスリを盛られたとか、お酒を飲ませまくったことに関する客観的な証拠も必要なんです。薬物接種や飲酒後に時間が経っていない段階で、呼気、尿、血液を検査すれば、アルコールや睡眠薬等の薬物が、体内にどの程度残っていたかを証拠として残すことができます。

性犯罪ってスピードが大事で、迷っていると証拠が無くなってしまうのが現状です」

疑問7.結婚相談所から騙されたという場合の相談

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菊乃

「あとは、婚活サービス絡みですが、結婚相談所だと思って登録費5万円払ったけれど、誰も紹介されない。調べたらどこの連盟に加盟しているかもわからず、結婚相談所の実態があるかが分からない。という場合は弁護士に相談できるのでしょうか?」

野間口弁護士

「消費者契約法違反や詐欺の可能性があるので、弁護士もお話をお聴きすることができます。弁護士以外では、消費者センターに電話してみてはいかがでしょうか」

菊乃

「結婚相談所に入ってから『痩せないと結婚できないからこのコースでダイエットしなさい』と40万円のダイエットコースを契約させられたとか、HPにはない別の高額オプションを契約させられたという事例を聞くのですが、こういう場合は弁護士に相談はできるのでしょうか?」

野間口弁護士

「こちらも、弁護士がお話をお聴きすることができます。弁護士以外では、消費者センターに電話してみてはいかがでしょうか」

疑問8.婚約者の隠し事発覚などで婚約破棄。キャンセル料や慰謝料を請求したい

菊乃

「婚約したのに、結婚式の前に、借金や浮気や隠し子など重大なことが発覚して、婚約破棄をすることになった場合に、結婚式をキャンセルすることになったとします。結婚式のキャンセル料折半は納得いかないから、キャンセル料は全額相手負担にして、慰謝料を請求したいというのは弁護士に相談できますか?」

野間口弁護士

「ご相談していただければ詳しくお話をお聴きします。結婚式の予約した契約者はだれかが重要になってくるかと思います。
場合によって、キャンセル料全額請求と慰謝料請求もできます。」

疑問9.彼氏にお金を貸した。返金要求はできるのでしょうか?

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菊乃

「だまされている確実な証拠もないけれど、恋人に数万円とか微妙な額のお金を貸しているけれど返してほしいというのは弁護士に相談できるのでしょうか?」

野間口弁護士

「対応は可能ですよ。証拠がない場合は、証拠を確保するため、会話を録音することをお勧めします。

女「●万円かしたよね?いつかえしてくれるの?」
男「う~ん。確かに借りたけど、ちょっと待って」
みたいな言質を取るようにしてもらいます。

ただ、こういう示談交渉の弁護士の着手金は10万円からという場合が多いと思います。恋人に貸した金額によってはかえって高くつくかもしれません」

疑問10.子どもができたけれど結婚しなくていいから認知してもらいたい

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菊乃

「恋人が既婚者で子どもができたから産みたい。認知して欲しいけれど連絡がとれなくなったとか、交際していた男性との子どもを妊娠して、男が結婚してくれない場合は弁護士に相談できますか?」

野間口弁護士

「認知請求ですね。弁護士に依頼できます」

疑問11.薬も飲んでます。メンタルがヤバい状態でも弁護士に相談はできるのでしょうか?

菊乃

「実際に、騙されたって場合って平常心ではいられないと思うのです。病んでも当然だと思うのですが、そういう心理状態でも弁護士に相談してもいいのでしょうか?」

野間口弁護士

「私はそういう状態でご相談にいらっしゃっても慣れてますので大丈夫ですよ。離婚調停をやっていると抗うつ剤を飲んでいるとか、寝れないから睡眠薬を処方してもらっている方がたくさんいらっしゃいます。

今は断薬してますが、前に私もそういう薬のお世話になったことがあります。」

菊乃
「え~ そうなんですか?仕事のストレス?それってなぜですか?」

野間口弁護士
「そうですね~。弁護士になることを決意したのも大学時代に友人が自殺してそれがきっかけで。

薬を飲んでいると、お昼ご飯食べた後猛烈に眠くなったりするんですよ。頭もはっきりしませんし。その辺は経験者なので分かりますし、出来るだけ寄り添っていきたいと思ってます」

菊乃
「優しい~!」

野間口先生、お忙しい時にご協力ありがとうございます。


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