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<BFD実習最終日>ここがわたしの愛がだどりつく場所!!!


ついに最終日!

日本にいた時にこのBFDの契約をしたのだが、その時は「2023年8月15日から2024年8月14日まで」の契約だった。

それが、BFDの滞在許可証を取得するのに思ったより時間がかかってしまい、BFDの期間が「2023年9月1日から2024年8月31日」へと変更になった。

取得を待っている時の自分の心情としては、「ドイツの役所、全然だめだな!」と思っていたのだが、この期間の変更は、今になって見ればとても良かったと思う!笑

給料が月末に支払われるので、8月15日までだったら、8月分の給料がもらえなかった可能性がある(しかも、8月は夏休みなので、実質働いていないから、「給料をくれ」と交渉しても難しいのかなと思っている…)。

だけど、8月31日までだったら、自分の場合、8月は5日しか働いていないのに満額の給料をもらえたのである。これはとても有難かった。

さらに、夏休み後の子ども達の様子を知れるということも、教育者としての経験を積めることが出来る。

これからBFDをしようと考えている方には、ぜひとも月末までの契約をお勧めする。


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話を”実習”に戻す。

今日は実習を始める前にずっと「やさしい気持ちで」を聞いていた。自分のメンタルを最高に優しくして、子ども達と最高の1日を過ごす為である。

子ども達がちらほらと登園してきた時に、Olくんからプレゼントをもらった。

何と素敵な入れ物!


中身は2つの石とブレスレッドだった。

2つの石は海に行った時に拾ったモノらしい。

ブレスレッドはヤバかった!「自分の名前(KIYOTO)」と「森の幼稚園(WALDKINDERGARTEN)」をアルファベットで記してくれていたのだ☟

そりゃあ、もちろん、すぐに着けますよ!笑


失くしたり、壊れたりしたら、めっちゃくちゃへこむくらい、このプレゼントをもらった時は嬉しかった。

で、今日は月末だから「遊び道具を持ってきていい日」だった。Olくんはけん玉を持ってきていて、自分に見せてくれた。自分は良いところを見せようとけん玉に挑戦したのだが、台に乗ったと思ったら落ちてしまうのを3回繰り返してしまい、「fast geschafft(ほぼ成功)」の称号にとどまってしまった。日本人として、1回は成功した姿を見せてあげたかった…

その後は、登園してきたEyくんからプレゼントをもらう。

スケートボートの絵
ノートとペン


続々と子ども達が登園してきて、「今日が最終日だね~」みたいな話を子ども達や親御さんとした。

今日行く遊び場所は、自分が決めて良いとのこと。サッカー大好きのEyくんはサッカーボールを再び持ってきていたので、サッカーができる「Spielplatz」を選んだ。

9時45分頃に到着して、子ども達とサッカーをやった。で、10時15分頃に朝食をとる。朝食の間はサッカーの話で盛り上がり、「朝食後もサッカーしようぜ!」と子ども達同士で話し合っていた。

食べ終わった子ども達が順にサッカーをし始めに行った。自分はブリューエを飲みながら、その様子を遠目から見ていた。

子ども達の「キーくんとサッカーしたい!」欲は朝食前のサッカーである程度満たされていて、朝食後のサッカーは子ども達が自分達でチームやルールを話し合って決めていた。

なので、自分はあえてサッカーに介入せずに、子ども達の様子を遠目から観察することに徹した。子ども達が自分達で遊びを創り上げていくという、とても素敵な光景を最終日に見ることが出来て良かったなと思う。



観察をしながら、今日一緒に働くJu先生とGu先生とおしゃべり。自分が「今日のお別れ会の為に25枚くらいの手紙を書いてきた。メッセージを読み上げてから子ども達に渡したいと思っている。また、お団子を子ども達に配る予定。この2つは結構時間がかかると思うので、早めに戻れたら有難い。」と提案。先生方は快諾してくれて、11時15分にSpielplatzを出発することに。

先生方とのおしゃべりを終えたら、サッカーをしてない子ども達の何人かで、設置してある登り棒とかを使って遊んだ。

11時15分になったら出発して、Bauwagenplatzに到着したら自分のお別れ会を開催!

最初にお団子を配った。子ども達は初めて見るので、「美味そう」だの「マズそう」だの好き勝手なことを言ってくる。

あと、子どもって見慣れないモノに対して結構恐怖心を持つと思うので、「食べたくない」と言う子どももいたが、「まぁまぁ、そんなこと言わずに一口食べてみてって!俺が日本にいた頃はたくさん食べてたんだから!」って説得して(強制はしていない!笑)、取り敢えず子ども達16名全員がお団子を食べることに。

結果としては、「美味しい」派が8名、「マズい派」が8名という半々の結果だった。マズいって言ってる子ども達には、遊びの許可を与えて、お別れの手紙を渡す段階になるまで遊んでもらうことにした。

美味しいって言ってる子どもはどんどんお団子を食べていた。あと、きな粉が意外に人気で、「きな粉が”だけ”が欲しい!」っていうリクエストが結構あった…笑

2人の先生は「とても美味しい!」と言って下さった。日本に関心のあるJu先生は、自分が使った材料の袋を見せると、その写真を撮られていた。

「お団子美味しい」組が満足したところで、遊んでいる「お団子マズい」組に声をかけて、もう一度集まってもらうことに。

「みんな一人一人に手紙を書いてきました。名前を呼んだら、俺の元に来てね!」と言って、手紙の授与式がスタート!

名前を呼んだ子どもが自分の前に座ると、その子との思い出が脳内を駆け巡って、結構ウルッと来てしまった…

それをごまかす為に、結構大きめの声でメッセージを読み上げた。

「良い先生というのは、生徒達に対して、彼らが何を出来るのかを示すものです。」というセリフを、大好きなドイツのコメディードラマで知ったので、メッセージの内容は出来るだけ、その子が得意な事を挙げるようにした。

なので、手紙を受け取った子ども達はどの子も誇らしげで、手紙に対して感謝をしてくれた。

実は昨日、この夏に園を卒園したばかりのラファエルがお別れ会に来てくれることを、親御さんから聞いたので、急遽ラファエル用の手紙も作り、

Raphael:Du kannst schnell rennen und gut graben! Es freut mich, dass du mich vielmals angesprochen hast. Es war gut, dass wir uns unterhalten haben!

というメッセージを書いた。

ラファエルはあんまりしゃべらない子どもなのだが、自分とは結構交流してくれた。そしてこうやって、お別れ会にわざわざ来てくれるというのが、自分としては嬉しかった。

ちょうど手紙を渡している途中でラファエルが現れたので、ラファエルにも手紙を渡した。

全員に手紙を渡し切った後は、今度は園側からのプレゼントを自分が頂く番。

チョコレート
実習中にいつも飲んでいたブリューエの元!
水筒

今週の火曜日(8月27日)に起きた「上着、枝に引っかかり事件」の写真集☟

お分かりいただけるだろうか。この写真において、自分(170cm)は3.5cm。一方で、赤丸で囲った自分の上着は12cmの所にある。これを実際の高さに換算すると、約5.8mになる!

「Va先生が動画を撮っているな~」とは思っていたけど、まさかこんなプレゼントになるとは予想外だった!笑

子ども達の声援を聞いて調子に乗った結果、自分の上着を6m上に投げて、枝に引っ掛けてしまったのが私である。恥ずかしい限りだ…笑

そんな自分は、子ども達が自身の上着を上に投げている時に、「枝に引っかからないように注意してね!」と声掛けしていたのだから、穴があったら入りたい…笑


子ども達が自分の為に書いてくれた絵とフォトアルバムが一体化したプレゼント


園からのプレゼントを頂いて、お別れ会は終了。ちょうどお迎えの時間になった。

何人かの子ども達から、個人的にお手紙をもらった☟

森の幼稚園に通っている日本人の子どもから頂いた手紙
左側にあるのは、子ども達の指紋

Lieber Kiyoto,

Dankeschön für die Zeit und Energie, die Du unseren Kindern so liebevoll geschenkt hast! Wir wünschen Dir viel Erfolg für Deine Ausbildung. Wir wissen es schon, dass Du einer der besten Erzieher sein wirst! Wir sind uns auch sicher, dass die Kinder Dich vermissen werden. Besuch uns mal, wenn Du wieder in Düsseldorf bist!(あなたが私たちの子供たちに愛情を注いでくれた時間とエネルギーに感謝します!あなたのAusbildungが成功することを祈っています。あなたが最高の教育者の一人になることを、私たちはすでに知っています!また、子どもたちがあなたに会いたがっていることも確かです。デュッセルドルフにお戻りの際は、ぜひ私たちに会いに来てください。←Deepl翻訳)

Dein Waldkindergarten!


自分は出口の所に立って、帰って行く子ども達と最後のお別れをした。

子ども達と別れのハグをしたり、一緒に写真を撮ったりして、別れを惜しんだ。

個人的にはElくんとお別れをする時に、Elくんがハグをしてきてくれたのが嬉しかった。ちょっと消極的なタイプの子どもなので、ハグはしてこないかなと予想してたので意外だった。少しずつ関係性を築き上げていった結果、Elくんからハグを貰えたことを自分は誇りに思う。


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家に帰ってしばらくした後に、事件が発生。

ある子どもの保護者から連絡が入って、「キーくんからもらった手紙を失くしてしまい、大泣きをしている」とのこと。

なので自分は、「その子の為にもう一度手紙を作りますよ!Düsseldrfを発つまでには時間がありますので、ぜひ会いましょう!」と提案。

そしたら、「子どもが泣き止んで、楽しみにしています!」と返ってきた。

その子はピンクと赤色が好きということなので、その色を使った手紙を作成(元々あげた手紙の色は薄緑色だったので、逆に良かった…笑)☟


明日、その家族とお会いして、お手紙を渡す予定。


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この1年の間で、自分は大きく成長できたと思う。上司がフローリアンで本当に良かった。彼のおかげで、自分の教育スタイルを確立することが出来た☟


2017年に1年間実習をさせてもらった時は、ドイツ語があまりしゃべれず、子ども達とは”遊び相手”のような関係だった。子ども達が喧嘩をしていたり、気分が落ち込んでたりする時に、自分は力になれなかったなと思う。

しかし、今回の実習はある程度の語学力が付いていたので、子ども達から頼られてたし、朝の会の司会もやったし、各子ども達の特性を理解した接し方を出来たと思う。

子ども達に提案できる遊びの種類も格段に増えたし、子ども達と雑談をして関係性を深めることもできた。


BFDをするうえで、園から出された目標があったけど、自分としてはどれもしっかりと達成できたと思う。

フローリアンが後日、自分のBFDの”総評”みたいなモノを送ってくれる。その中に、色々と自分が成長したことが書かれていると思うので、それを受け取ったら改めて記事にしてみたい。


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この記事をマガジンBFD実習日誌 in デュッセルドルフ森の幼稚園に追加すると、合計で313本の記事を書いたことになる。

2023年の9月1日から2024年の8月30日まで、本当に丸ッと1年間実習をさせてもらった。実習日数としては194日間である。なので、平均して1日1.6本の記事を書いてきたということになる。

1日1本以上の記事を書くことによって、しっかりと自分の仕事の出来を反省できていたのは良い事だと思う。

このマガジンにおける「スキ」を多く頂いた記事(20以上を基準とする)は以下のとおり👇


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高校生の頃は陸上部に所属し、長距離をやっていたので、1日で約10㎞くらいは走っていた。だけど、自分のシューズが壊れるくらいまでボロボロになることは3年間で1度も無かった。

一方で、今回の194回の実習を支えてくれた勝負靴である「SUPERCROSS 4 GORE-TEXは、見事にぶっ壊れた!笑


ソールの部分が完全にアッパーから切り離されていてる。左右両方で穴があいている。

おそらく、子ども達と鬼ごっこをしている時に、子ども達をかわす為に左右に動いていたのだが、それのやり過ぎが原因であろう。

ただ自分としては、これだけ壊れたというのは勲章である。


こんなになるまで、子ども達と遊んだということを、この靴は示してくれている。

半年でアッパーとソールが剥がれたけど、今日まで持ちこたえられて本当に良かった。

194日間の間、雨の日も、雪の日も、上り坂も、下り坂も、砂利道も、でこぼこ道も、水たまりも、泥道も、芝生も乗り越えて、ここまでこれたのはこの靴のおかげである。

子ども達とサッカーをしたり、鬼ごっこをしたり、木登りをしたり、木の幹の上をバランスを取りながら歩いたりなど、様々な動きに対応してくれて、子ども達を楽しませることが出来たのはこの靴のおかげである。

この靴のおかげで、最高の実習を実現することが出来た。自分を足元から1年間もサポートしてくれたこの靴は、森の幼稚園で働く自分にとって最高のパートナーだった。


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やっぱり、自分はこの森の幼稚園をBFDの場所として選んで本当に良かったと思う。同僚の先生方、子ども達、保護者の方々、全員が素敵な方ばかりだった。

だからこそ、実習をする際には、「この森の幼稚園に貢献しよう!」という気持ちを必ず持っていた。その為にも、自分の持っている”愛”を全て出し切ることを心がけた。

結果として、この1年間は、自分の持っている愛を寸分も惜しまずに出し切ることが出来た。

その証拠に、この園に関するどんな瞬間の思い出を切り取っても、そこには絶対に自分の”愛”が入っているので、あたたかい思いがあふれてくる。

自分の愛がいっぱいに詰まった場所を離れるのはとてもツラいけど、こんな気持ちにしてくれたことに感謝しかない。

わたしの愛がたどりつく場所、デュッセルドルフ森の幼稚園、ありがとうございました!!!

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