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「建築士が築45年の中古物件を買ってリフォームしてみた」③        建築士が物件探しのポイントとしたところ 内覧ー後編

おはようございます。設計部の室木です。
今回のNOTE記事は私が担当いたします。

私の記事では、「建築士が築45年の中古物件を買ってリフォームしてみた」として建築士主観での内覧の経緯からリフォーム完了後の住み心地(予定)までを連載記事としてリポートいたします。

前回に引き続き今回は 内覧編 をお送りします。今回は少し長くなってしまいそうなので、前編・中編・後編の三部作になっており、今回は『後編』です。
ではさっそく!

物件のどこを見たか(家の劣化状況の確認)
① 屋根、壁の劣化状況
② 建物に傾きがないか、リフォームに耐えられるか(腐食・シロアリ含む)
③ 建築確認申請済証、建築完了検査済証があるか。竣工書類が残っているか

前編では①について、中編では②についての詳細をご説明しました。
この記事から読み始めて下さった方も、良かったら前編・中編もご一読下さいね。

今回は③の『建築確認申請済証、建築完了検査済証があるか。竣工書類が残っているか』
についてお話させていただきます。

6_20(土)15:00~Facebookにてライブ配信! (6)

③建築確認申請済証、建築完了検査済証があるか。竣工書類が残っているか。
これがあると建物のチェックがスムーズに進みます。
・検査済証がある
→建築後の検査を受け建築基準に合格した建物
 正確な築年数がわかりいつの耐震基準に合わせて建てられたかわかる

・竣工書類がある
→柱や梁の材種、太さ、給水・排水管の経路などがわかる、構造図があれば抜ける壁抜けない壁がわかる
など、建物の設計図のあるなしは、今後のリフォームの計画や安心して住めるかどうかを判断できる大事な要素になります。

うちはもちろん!・・・ありませんでした。(゜_、゜;)
建物に関する設計書類は紛失されて無かったのですが、役所に問い合わせると検査済証が出たという証明書はありましたので、この建物は建築時合法で検査に通ったということがわかりました。設計図がなかったのは痛かったですが、そこは私も建築士の端くれ、いやきれっぱし。みそっかす。自分で採寸して図面を起こしリフォーム計画を進めることができますので事なきを得ました。


余談 インスペクションという手
さて、本当はもっともっとチェック項目がありますが、今回は建築業ではない方にわかりやすくするために、いろいろ端折っております。

でも劣化って言われてもさじ加減がわからねぇよ!ごもっともです。

そんな時、これだ!という物件の際は
ホームインスペクション =既存住宅状況調査 という手があります。
これは既存住宅状況調査技術者の資格をもった建築士に、購入前の住宅をチェックしてもらい隠れた劣化や、住みやすくするリフォーム以外にどのような補修がかかりそうかを判断する基準になります。
「インスペクション 依頼 建築士会」 などで検索いただければお住まいの地域の建築士会がヒットするかと思いますのでそちらからのお申し込み、または市役所にてご相談いただければ紹介を受けた建築士が派遣されます。
相場は5万円程度~オプションによる ですが自治体によっては補助金を設定されているところもあるようですので、買うかわからない家にそんな大金・・・という私のような方は役所にてご相談されてみてはいかがでしょうか。
私?ふふふ、もちろん持っていますよ・・・。

問題ないと判断して購入、解体して見たら柱が腐っていた、ということも多々あります。その誤算とリスクをどれだけ減らせるかがインスペクションをする理由なのです。

※ 購入前の家ですので必ず仲介業者さん経由で売主にインスペクションしたい旨をお伝えください。許可を得ずに勝手に検査することはできません。


それもちょっと抵抗が・・・という方は
建築士や大工さんに同行を依頼し建物の状況を確認してもらいましょう。
お友達で家を建てた方、地元の工務店などに相談・紹介を依頼すれば来てくれるでしょう。


さて、そこまでの確認をした上で、自分の間取り案が実現可能かの確認になります。
同行頂いた建築士さんがいれば、自作の間取りを見てもらいましょう。
これはできる、できないは感覚で参考回答は可能かと思います。あくまでも参考ね!

また、同行建築士がいなかった場合は写真と現状の間取り、リフォーム計画をもって建築事務所や工務店さんに相談に行くのも手です。信頼できそうな業者さんを探しましょう。

※ この時点では建築士さんにはタダで、何の計算もさせずに聞いている段階ですのであくまでも参考ということを理解ください。対価もなしに責任を問うことはできません。
本来は、耐力壁を抜く場合は別のところを補強や柱の追加など、間取り変更の際は耐震計算などの業務が絡んできます。


ここまでクリアできれば後はあなたの覚悟だけです。


次回予定、「建築士が築45年の中古物件を買ってリフォームしてみた」
建築士が物件購入!内部解体!まじか!?そんな落とし穴が・・・編

室木先生の次回作にご期待ください!!

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お知らせ☆
~古さを快適に楽しむ暮らし~
大阪府高槻市 築45年木造戸建てリフォームオンライン完成見学会開催!
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KIKUGAWA.TV(youtube)にてオンライン完成見学会の配信を行います!
建築士ならではの工夫やこだわりをぜひご覧ください。

築40年以上のお家にお住まいの方。
リフォームするか!これ建替えするか迷っている方。
ライフスタイルが変わり住みにくさを感じている方。
家が古くなり耐震が心配な方。
そんな方々にはぜひ見ていただきたいです!!

設計部 むろき

規工川建設株式会社


『家族と時間が育む家』
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