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時間をかけないで作った曲は悪か

『生きているだけで偉いだとか』デジタル配信

地下へ潜る
何の予定もない札幌
Temuで買わない
それだけでよくね beat by Chang diz
草原の国
生きているだけで偉いだとか
呼ばれなかった同窓会
今日はそんな日 feat. MGM

自分の制作ペースは年々落ち続けていると思う。特に前作はかなり力を入れて作っていたので1曲に半年とかかかることがあって、自分でも疲れてしまうところがあった。
そもそも聞く側は時間をかけて作った曲と時間をかけずに作った曲の違いなどわからないのでは?という疑問もあり一度 サクッと制作した音源集を出したいなと思った。
そのきっかけになったのが友達のChang dizからのビート提供だった

彼は信じられないスピードで曲を作っていて(毎日ミニアルバムを出すなど)これはとても自分にはできないなと思い、自分は逆にとにかく時間をかけて制作していこうと思ったのだ。
しかし当然時間をかけた分の見返りがあるわけでもなくただ疲弊していくことに不安を感じていた。コスパやらタイパやら、そういった類の言葉を毛嫌いしていたが活動を続けていく上で無視できないのではないかと思い始めた。

自分がネットに曲をアップし始めた頃は24 BARS TO KILLのRemixをやるのが流行っていて、これはRemixと言ってもほとんど替え歌のようなものなのだが、とにかくそういうことをやらずに音も歌詞も何もかもを自分でやりたかった。
人の褌を履く恥ずかしさもあった。今もタグやらメンションやらが苦手なのだけどもう少し図太くてもいいのかもしれない

他人の曲を使うのを避けてきたヱスケーなのだけど行き詰まった時に雰囲気を察したのか手を差し伸べてくれたのがChang dizで「気が向いたら使って」とビートを送ってくれたのだがこれが本当にやりにくかった。
ラップに馴染みがない人は違いがわからないかもしれないが自分で音を作る時は自分が乗りやすいように作るんだけどこれは「そうではない」
自分が避けてきたタイプのラップをするしかないビートだったが結果的にはそれが良かった。少しだけ引き出しを増やしてくれた

歌詞を書くときに敢えてリズムだったり滑舌だったりを今の自分には難しいものにしている。そうすることで録り終えたときに毎回少し成長するイメージ。この曲はそれの最たる例だ

この曲をきっかけに出来た曲を纏めてアルバムにした。
短い曲ばかりなので物足りなさを感じる人もいるかもしれないがこの内容でダラダラ続けてもねえ…というところがある。
言いたいことを言い切ったところでやめる潔さとか編集に時間をかけずに更新をすることを優先して作ると今までにない新鮮なものになった。ていうか文句言ってるだけじゃねぇかという曲が多い。瞬発力って総じてそういうことなのかもしれない

自分がやってみてどれだけ時間をかけて作ったか、とか曲の短さは評価の基準にはならないと思った。時間をかけたものとは別の力がある。競技が違うしこの辺は使い分けていくと思う。
更新を続けることでより音楽が生活の一部になっていく、作るのが当たり前になっていく。やればやるほど枯渇していくのかなと思っていたがそうではなく形が変わっていくだけだ。気負わずにやっていこう

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