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2020年〜伸びる領域について(メモ)

※日本国内に限った話ですが、備忘録&シェアのために書き留めておきます。

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2020年から数年は、新市場創出への挑戦的な投資よりもむしろ、社会におけるコストを確実に下げるサービスへの投資が進む。

これは単に、過剰供給と価格競争で手数料や物価が下がっていく、ということだけを意味しない。
また、SaaSのように企業の人手不足・コスト削減・効率化や、シェアリングのように遊休資産の活用・資産取得・利用コストの削減といった、分かりやすくシンプルな提案にとどまらない。

もう数段深く、広い意味での「負荷を下げる」プロダクトやサービスが増える、ということだ。具体的には、

生物、資源、生態系への負荷
物流や保存、保管のコスト
コミュニケーション(交渉、合意などの)コスト
心理的・精神的な負荷
身体的・生理的な負荷
天災や人災への対策・回復コスト

などなど、あらゆる人や社会や環境における「負担(消耗や消費)を減らす」という「横糸」が、全ての分野に織り込まれて行く。

SDGsを謳い、バッジをつける程度では通らない横糸。ソーシャル・グッドなストーリーを語り、"雰囲気で評価"される時代も終わりが見えてきた。

確かに目に見えるアクションによる、絶対値としての負荷・コスト低減と、中長期かつ循環的なリターン向上が求められるようになる。

そういう意味で、広告業界やエージェント業界というコスト市場は急速に失われ、ダイレクトなステイク・ホルダーとのコミュニケーションに収斂していく。
また、既存の生産設備や物流に依存した、メーカー、流通、マーケットプレイス、刹那的なエモさに頼るCtoCやDtoCは苦しくなり、淘汰や撤退が進む。
さらに、新築中心の土木建築やデベロッパー、仲介、店舗や内外装にコストをかける業態もまた、(オリンピック特需に沸く東京を除き)苦しくなるだろう。

むしろそれらにとって必要な横糸---

社会のコストや負荷を下げることができる、資源・原材料、道具やサービス、インフラ、人材、基礎技術や研究、ルールや教育、思想を持続的に提供し続けられるプレーヤーに、僕は注目している。

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