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企画が全滅した。

フジテレビの新番組の企画募集に送った15本の企画が全滅してしまった。僕は今回の募集で一つも新番組の企画が通らなかったらこれからの進退を考えようと思っていた。それで現実にそうなってしまったので、本格的に次の事を考えないといけないことになった。そんなnoteです。

つまりピンチだ。かっこいい事を書きたいけど、まったくかっこいい事が思いつかない。

僕は今レギュラーで構成をしている番組はない。

特番をやったり、月二回ぐらいやっている番組のネタ出しをしたりというのはあるが、毎週やっている番組を担当しているわけではない。こういう状況が続いている。

すぐに売れるわけじゃないのは分かっているけど、とにかく企画を通して自分の番組を作らないと放送作家としては売れっ子になれない。

僕は全く会議で話す力もないし知っている人も少ないので、誰かが番組に呼んでくれるなんてことはない。だからとにかく番組の企画書を作って通さないといけない。しかし今年は2つしか企画が通せず、その企画も次がないので一発屋。つまり全く跳ねなかった。僕の企画した番組は二回まで続かないものばかりなのである。

来年の4月改編でレギュラーを狙おうと思ったら、だいたい今年の夏ぐらいに企画を通して年末で放送し、跳ねてレギュラーにならないといけない。そういう意味で今年の夏に一つも企画が通らないという事は来年以降もレギュラー番組を作る事ができない、ということを意味する。現実にそうなってしまった。僕の企画書はダメだった。

わりとテレビの企画を考えて企画書を書くのは好きだったが、たぶん他の人よりも様々な能力で劣っていたように思うし、違いを見せることはできなかった。よって、僕自身によって今日の危機的な状況を生んでいる。

いろいろと考えながら自分なりに動いていたがあまり状況は良くならなかった。微々たるもので少しずつの変化があったが、それは少しだけだった。

ドラマの脚本を書きたい、映画を作りたいという想いでひとまず放送作家という世界に飛び込んできたが、夢半ばではあるが他の道にいくという事も模索したほうが良いような気がしてきた。それはつまり今回企画が通らなければある程度自分の進退を決めようと思っていたからである。

僕は26歳である。今売れている放送作家たちが26歳の時にどんな感じだったのかは様々あると思うが、僕が思い描いていたキャリアでなかったことだけは確かである。同世代と比べてみてもあまり成功しているようには思えないし、やっぱり会議になると緊張して全く喋られなくなるという致命的な弱点を直せずにいる。

冷静に考えてみてもここで別の方向に舵を切るというのも現実的な選択肢に思えてくる。僕は人並みに稼いで結婚をしてみたいし、できれば周りの人たちを幸せにして悲しい思いをさせたくないからだ。

ただ、ここで辞めてしまうのも勿体ない気はしている。ある程度業界の人ととも関わりができた。企画の考え方が少しずつ分かってきた。テレビ番組の制作に携わるのは楽しい。それに不思議なことだが、僕の仕事について家族は全面的に賛成をしていて、なんなら続けて欲しいとすら思っている。友達もそうだ。周りは応援してくれている。

あと何年かやればもしかしたら華が開くかもしれない。開かないかもしれない。

という意味で僕に本当の意味での覚悟があるのか、それは多くの場合で「耐える」という覚悟があるのか、ということなのだ。放送作家を辞めて具体的に何か明確なビジョンがあるわけじゃない。それだけ僕はテレビ番組の新しい企画を考え続けてきたし、あまり他の事を考えてこなかった。

これから耐えるべきなのか、他の道を模索するべきなのか。その決断は僕がしないといけない。すくなくとも企画が全滅してしまった、という事実が存在し、僕はそこから目を背けてはいけなかった。

ひとまず短絡的に考えず、もう一度自分自身を見つめて先の事、これからの事を考えてみようと思う。今夜は雨だから眠れないかもしれない。






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