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人生の舵を、自分で切る──2018年8月

タイトルは、鈴木おさむさんの言葉。

ここ数ヶ月、次なる選択をとるべきタイミングが8月末だと認識しながら動いていたからか、気づけば8月は特に、これからもずっと大切にしたい言葉と出会えた毎日でした。忘れられないインタビューがたくさん。

インタビューに毎度体当たりして、いただいた言葉を全身で咀嚼して、少しずつ少しずつ、自分のものにしていく。自分の中にふりつもった言葉が着地したとき、記事の世界に深く深く入れるとようやく外に出せる何かが紡がれていく。

そうやって自分の人生にとっても大切な一瞬一瞬を過ごせているインタビューを仕事としてできているなんて、とってもしあわせだなと噛み締めています。

8月のお仕事

アマノ食堂』の企画でえびの殻と背わたの取り方を教えてもらい、撮影しました。シモキタ!

8月の一大トピック。『灯台もと暮らし』で伝統工芸を海外に広めるために走り出したばかりのブランドデザイン会社「meets new」の河野さん・金田さんを取材して書きました。

二人があまりにもまっすぐで、力強く前に進んでいて、まばゆい輝きを放っているので、「自分とは違う世界のひと」と線を引いてしまうことなんて簡単だけれど。

それでも信じると決めたから、いま「これだ」と思える進むべき道と、ともに道を歩んでくれる最強の相方が見つかるんだ。あらためて信じることの強さを教えてもらいました。


このインタビュー記事でうれしかったのは、彼らの周りにいるひとたちが「二人を応援したい!」とシェアしてくれたこと。私は彼らとインタビューでしか会っていない状態で執筆しているので、彼らとすでに関係があるひとたちが違和感を覚えずに「応援しよう」と書いてくれていて、「meets new」としての1本目の記事でもあったので、心底ほっとしました。

そしてよかったなと思ったのは、記事自体は私という書き手の問いで始まっているけれど、読後感としては(おそらく)書き手を消せたのではないかなということ。今回はとにかく彼ら二人にフォーカスしたかったので問いを入れるか迷ったのですが、結果的には彼らが魅力的すぎて誰が書いたか頭から消えるくらいの終わり方にできたのではないかなと思っていて、うれしいです。

なによりも、公開後にお二人からメッセージをいただけてしあわせでした。彼らがこれから切り拓いていく道を見ていたいし、また数年後インタビューできる自分であろうと心に決めたぞ。

編集長泣かせのアシスタントなことは自覚しています、むしろ刺されるのはわたし…!

不安なときにいつも記事を読んでもらっている友だちからの感想を読んで「やはりこれは100点超えていない…」と思って、時間をもらって闘わせてもらいました。やれるところまでやる猶予をいただける環境ってすごく稀有なんですよね、信じて待っていただけたことに感謝しかないです。

そして記事を書くときに思っていたことをこうやってインタビュー後記として残してみるのは、自分にとって大切な記録になりそうなのでたまにはやってみようかな。

ミキオサナイさん担当編集の「瞬間クリームソーダ」特集、扉記事のクリームソーダを一部撮影しました。このためにミキさんと2回クリームソーダデートをしました。はい、自慢です。

日々いっぱいいっぱい考えているミキさんの特集、これからがとってもたのしみ!スタートを見届けられてうれしいです。

FUJIFILMの『写真と、ちょっといい暮らし。』8月1本目、執筆しました。

知美さんの写真を使わせていただくと決まってから「どれにしよう〜」とたくさん拝見して、あらためて知美さんの写真は世界の魅力を教えてくれるように感じた写真選び。私も海の写真がワンパターンになりがちなので、書いていて勉強になりました。

『写真と、ちょっといい暮らし。』8月2本目、ディレクションしました。

はじめて撮影に友だちを呼んで手伝ってもらって、チェキの出来を確認しながら歩き回って、楽しかった。友だちとのツーショットまで世の中に公開されて、いい思い出です。普段から首を振りがち。

ウェディングパークさんが企画されている『結婚あした研究所』で鎌倉彫金工房さんを取材して書きました。鎌倉だいすきなので楽しかった。

ずっと店舗で働いてきた人間なので、個人的には「店頭に立つ意味」に共感しすぎて首をブンブン振ってしまいました。鎌倉に住んでみたかったあの頃なら鎌倉彫金工房さんで働くことを本気で考えていたと思うくらいにひとが魅力的なお店でした。

ノマド的節約術』の取材で撮影しました。

佐田さんは世界一周に出られている間に灯台もと暮らしで編集を担当していた方だったので、日本に戻られてからあらためてじっくりお話を聞けてうれしかったです。

『写真と、ちょっといい暮らし。』8月3本目、ディレクションしました。

十和田出張の写真をまとめてパソコンの画面でZINEにしていくの、楽しかった。

SUSONO』インタビューで撮影しました。失敗してもいい場所をつくりたいって言葉が印象的。

『写真と、ちょっといい暮らし。』8月4本目、書きました。なにしろ空と海が大好き人間なのでマジックアワーがすごく好きで、写真も少し使ってもらいました。

広報を担当していた勉強カフェのウェブメディア『bookshelf』で手塚マキさんをインタビュー・執筆・撮影しました。この記事もまた私にとってものすごく大切な記事になりまして、これからもマキさんの言葉を抱えながら生きていくのだと思う。

中高大と「役に立たない」学びにどっぷりで、でも学校を出てしまったら「役に立つ」ものしか重宝されないんじゃないかっていう恐れを抱いていた私はすごく勇気をもらいました。確かに今の私を支えてくれているのは、役に立つ・立たないで考えていたら当時学ばなかったはずのものばかり。

簡単に二項化されて役に立たないものは切り捨てられがちな世の中に中指を立てて生きていこう。役に立たないもの、いいじゃない最高じゃない。

『結婚あした研究所』で鈴木おさむさんにインタビュー・執筆しました。

一つ一つの選択そのもの、表面だけじゃなくてその後ろにあるおさむさんそのひとを知りたいと思って臨んだ取材だったので、おさむさんの生き方を見せていただけたような気がして、これも忘れられない記事になりました。

自分の人生の「背骨」を決めているから、大切にしたいひとも大切にするタイミングも決断できるし、周りのひとの声を柔軟に聞けるんだな、と考えたインタビュー。

『bookshelf』でインタビュー・執筆しました。頑張り屋さんな同い年の方にお話を聞いて、またひとつ学びについて考える機会になりました。

『写真と、ちょっといい暮らし。』8月は5本公開、執筆しました。フラワーショップで花束を購入し、自宅で一部写真も撮影しています。お花屋さんに行くの久しぶりでどきどきした。

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いや〜〜ここまで書いてみて気づいてしまいましたが、8月ほんとうに濃かった。たくさん言葉と向き合っていたような気がしていたのは気のせいじゃなかったんだな。

8月もありがとうございました!仕事を依頼したいと思ってくださったら、FacebookTwitterにてぜひご連絡いただけるとうれしいです。とくにインタビューが大好きです。

ご挨拶

半年間の業務委託を依頼していただいた勉強カフェ、運営会社ブックマークスの広報・インハウスエディターを8月末で離れました。こちらのポジションでご挨拶している方は多くはありませんが、半年間お世話になったみなさま、ありがとうございました。

大学生の頃に3年半アルバイトをし、最後半年間はこの会社で初めて大学生のまま店長を勤めた勉強カフェ。私の土台はここにあるので、大学卒業と同時に勉強カフェを卒業するときは「いつか社長に一緒に仕事しようと言ってもらえるひとになろう」と決めていたのです。

結果的には前職を辞めるときに声をかけていただき、思ったよりもずっと早くご一緒できることになった、というか拾っていただけて、一番好きな会社で仕事ができて、最後にはこんなうれしい記事まで書いていただけてしあわせです。

今後はお互いにとって良い仕組みかなと考えて、私からお願いして定期契約ではなくプロジェクト単位での関わり方に変更していただきました。会社が欲しているタイミングと能力に私の好き・得意をより噛み合わせやすくなるんじゃないかなと思っています。

そして「いつか」と思っていたものは叶ったので、次なる目標を抱えて頑張る。

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8月末から9月にかけてはもういくつか変化があるのですが、また別で。

とにかく9月は貯める時期だと思うので、たくさん貯められるように走りまわる〜!9月もよろしくお願いします!

言葉をつむぐための時間をよいものにするために、もしくはすきなひとたちを応援するために使わせていただこうと思います!