動機の根っこにあるものを見つめて ──2019年2月
ひさしぶりに休みっぽいひとり時間を確保できてわくわくしている今日なので、本当に本当に今更ながらnoteを書きます、2月のふりかえりをね……。
2月もいくつかの大切な出会いと大切な時間があった中で、自分の好奇心や興味の根っこに何があるのかを考えさせられる機会が多かったように思います。
隣町のかっこいいおにいさんとはじめましてし、滋賀での取材がはじまり、私の持っていないものである「関係」と「居場所」がかけあわさった結果のような気もする「地元」への感覚に惹かれたり。
「社会に自由と寛容をつくる」をテーマに掲げている福井・鯖江の友だちもりちゃんに会いに行ったら、もりちゃん自身、そしてもりハウスそのものが「自由と寛容」すぎて、いろいろと価値観がひっくり返ったり。雑魚寝とか初めての経験だったよ。これがひとつの「居場所」のあり方なのかもしれない、と考えがぐるぐるめぐった。私って本当は居場所がほしかっただけじゃん、ってところに戻ったりも。
相変わらず頭でっかちにいろいろなことを考え続けている毎日なのですが、ひとつ言えることは、1月以降特に滋賀にいるひとと顔をあわせる機会も増え、引っ越す前の想像よりずっとずっと滋賀を楽しんでいるし滋賀を好きになっているということ。
東京でひさしぶりに会ったひとみんなに「とりあえず元気そうで安心した」と言われるし、自分でも「滋賀を楽しんでいるなあ」と感じています。行ったことのない場所も会ったことのないひともたくさんなので、もっと楽しんでいきたいな。
というわけで、滋賀⇨東京⇨福井⇨滋賀⇨東京⇨滋賀⇨東京となんだかほぼ毎週末移動していた怒涛の2月でした。
2月は公開された記事も多めで、いつもながら単に「仕事」という枠にとどまらず私に気づきや原動力をくれて人生につながってきているものばかりなので、ご紹介させてください。
2月のお仕事
「CAREER HACK」で楽天トラベル最年少役員の吉田茜さんにインタビュー。1dayインターンぶりの楽天オフィス@二子玉川におじゃましました。
『セブンルール』は特に「孤軍奮闘する強い女性」の一面がフォーカスされていたのですが、「ぼくらの新人時代」特集の1本ということもあり、“何者でもなかった”頃の吉田さんのお話を特にうかがいました。
吉田さんはすごくしなやかでおやさしくて、番組でも言われていたように一度お会いしたら記憶される方なんだなって実感。自分の一歩先の未来を信じて挑戦し続ける姿が本当にかっこよかった。
まだ言語化しきれていないのですが「CAREER HACK」で求められることは他のメディアと異なる部分も多いので、普段は使わない筋肉を鍛えていただいている感覚。編集を担当してくださっている野村さんには本当に頭が上がりません。
「結婚あした研究所」で『妊活たまごクラブ』の編集長・『たまごクラブ』のディレクターをされている米谷さんにインタビュー。
同業の先輩と言うのもはばかられるくらい、紙雑誌の編集者を30年近く続けられている米谷さんは仕事に熱く人に優しく、とってもかっこいい方でした。子どもを欲しいと思ったことがあまりない人生なのですが、「生まれてくること」そのものを考えるきっかけをいただいた気がします。
「結婚あした研究所」で物造りブランド「ichi」を立ち上げられた職人の小池さんを取材しました。
いや〜もうね、この小池さんがばちばちにかっこよくて。パンチラインばかりのインタビューだったのですが、一番印象的だったお話は「誰かにかけてもらった魔法を信じる」こと。今読み返すと「ああ、自分の(人生の)課題はやっぱりこれなんだな〜」と非常にわかりやすいのですが、やっぱり自分のことでもなんでも、ばちっと信じる何かを持っている人はすごくかっこいいなと思う。
ありがたいことに「ほぼ日の塾」第5期に参加させてもらっているのですが、その1本目の課題で書いた対談記事が公開されました。お題は清水ミチコさんと糸井重里さんの対談2時間半程度。この原稿を書いて初めて清水ミチコさんがお笑いのひとだったと知ったことはここだけの話です。
「ほぼ日の塾」は、他にはない特別な場です。
たぶん、とても大変で、課題をこなしているときは
参加したことを後悔するくらい難しいこともあるけれど、
それを乗りこえた先には、
ここでしか味わえないおもしろさがあると思います。
永田さんのこの言葉がただただ沁み入るいまです。読み返す勇気が……まだない。
「灯台もと暮らし」で久しぶりに書かせていただきました。しかも今住んでいる長浜市の取材記事で、こういう機会をいただけて本当にありがたく、うれしく思います。
この記事で言語化できた一番大きな気づきは、やっぱり「ない」よりも「ある」を見つけること。その視点の切り替えを地域に住んでいるひと自身ができることが結果的に地域の魅力発信につながるし、そこに住んでいるひとたちが地域を好きでいることが一番の地域の魅力だし、そういう地域にひとは集まってくるんだな、って自分の長浜での暮らしを考えてみてもすとんと実感できました。OBCもそうだね。
よそ者が地域を書くことはそもそも難しく、さらに自分が住んでいる地域ということもあって書きたいこともたくさんあれば思い浮かぶ顔も増え続け、ここ最近では一番苦戦した記事かもしれない。でも土田さんにだいすきな町とだいすきなひとたちを撮影してもらえて、長浜に限らず地域を撮ることの意味を考えるきっかけをいただけて、ここからまた「はじまった」気がします。
なによりこの記事に関われたから出会えた方々がいて、ありがたいことにその後もローカルフォトのみなさんとのご縁がある。もとくらのみなさんが思い出して任せてくださったことに、本当に感謝です。これで長浜で成したことがひとつはできた感覚。こんど写真展にも行ってきます、楽しみ。
滋賀で出会って仲良くなった友だちのとのが編集長をしているローカルメディア「コホクニ、」での初めての記事。執筆と、久しぶりに撮影もしました。
東京にいたら出会えなかったであろう方と出会えてお話をうかがえて、住んでいる町でインタビューできるってすごく楽しいんだなあと実感した取材。滋賀でお商売をされている方の気骨としなやかさが少しでも伝わったらいいな。
「コホクニ、」2本目は滋賀に根付く「さば」文化を引き継ごうと奮闘している株式会社三徳の大澤さんへのインタビュー。「さんとく三太郎」の鯖寿司として販売するようになるまでのエピソードと、地元への想いとをご紹介しました。
滋賀に引っ越してきてから出会うひとの多くが特別な感覚もないままに地元に戻って家や会社を継いでいる印象で、それなのにこの記事に書いているようにばちばちに覚悟が決まっていて地域をも引き継ごうとしていて、「継ぐ」ことへの興味を持つようになったきっかけのインタビューでもあります。
まだまだわからないことがたくさん。言葉にしきれない部分もあるだろうから、少しずつ近づいていけたらいいなあ。
しばらく読み返したくないやつ……やっぱりエッセイはハマれないなあというか、インタビューのように誰かを紹介するもののほうがコンテンツに対して覚悟を持ちたくなるタイプみたいなので、これからも取材記事を書いていたいなあとあらためて思うきっかけにもなりました。
それなのに一人これを読んでDMをくださった方がいて、その言葉だけでもう十分だなあと思いました。そういうメッセージひとつひとつに、冗談じゃなく泣きそうになるくらい支えられています。ほんとうにね。
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この間仕事の関係でコーチングをしていただいたのですが、「やりたいことやありたい姿をここまで言語化できている人も珍しい」と言われました。それだけ滋賀でも東京でも周りにいるひととそういう話をして、問いかけを投げてもらっていて、すごくありがたい。ただ言語化できていたって前に進めるかというとそうでもなくて、自分がどうジャッジするか、だよね。
たのしかったです。3月も残り半分以下、かけぬけます!
言葉をつむぐための時間をよいものにするために、もしくはすきなひとたちを応援するために使わせていただこうと思います!