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売る事、5W1Hから⇒6W3Hへ!

僕ら菓子職人は作るのは得意!
作る(造る・創る)事は、学校学んで実践して、講習会や勉強会で造ったり見聞きして、専門書から引っ張り出して、独自のアレンジも加えて、
検証を繰り返して、ブラッシュアップした最高のお菓子・スイーツをお店で表現します。

さあ!お客さんに伝わってくれ~!
プライスカードも書いてない、
お店の証明が消えたまま・・・そんなことは無いですが。

小学校の壁新聞で習った5W1Hを書き入れて、しっかり伝えましょう!
ニュースキャスターの基本の「き」一丁目一番地ですね。
いつ(When)?  どこで(Where)?
誰が(Who)?   何を(What)?
なぜ(Why)?   どの様に(How)? とても大切です。
簡潔に伝えることが求められます。
・・・ですが、一方通行ですね。

我々作り手も、自己満足、屁の拘り、作り手満足だらけです。
作って満足していては、販売側ヴァンドゥーズ(売子)と喧々諤々。

フランスで働いていた時も映画の「パイ投げ」の様な、
マダムとパトロン(オーナーシェフ)の喧嘩を見てました。(その後、上の自宅に行って・・・戻ってきた時には、ベタベタして仲直りをアピールするのを数回)
そうです、一方通行の作り手満足の5W1Hではダメなんです。

少し前からマーケター、マーケティング手法として言われている『6W3H』

ララのフルーツロールケーキ

Win&Winの関係、「ウィン・ウィンの取引」など子供でも使ってます(ネットゲーム内の会話などで)
5W1Hに、誰にWhom、どのくらい(How many、ボリューム・規模)
いくらの位で(How much、価格帯)をより詳しいターゲティングを絞る設定が言われています。

お菓子を創り出す時に、誰に食べて欲しいか?
その年齢層は「この商品」をリピートして、人に勧めてまでも「太い客」に成り得るのか?
量産するのか、受注生産の様な希少価値で攻めるのか?
その価格帯は適正価格(しっかりと利益を残せる)か?
様々なシチュエーションまでも想定して、ネーミングや価格設定、販売終了や生産ロットなど細かく決めてから本番の『生産開始』

今までの様に、作っちゃってから「ネーミングどうしようか?」
「いくらなら、売れそう?」
「ショーケースのこの辺りならどうかな?」・・・作ってからではなく、作る前に検討・検証してからでないと。

次回ももう少し「売る」について近江商人の話など

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