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unbalance 2



気持ちがうまくバランスを取れない日々、
できるだけ自分でご飯を作るようにしている。


なんとなく、明確ではなくぼんやりと調子が悪い時、あと普通に体調悪い時もとにかく自分に自信がなくなる。

起きたい時間に起きれないとか
やることもないのにダラダラ起きてるとか
気圧か肩こりか偏頭痛か頭いたいなとか
見たいなとかやりたいなとか思ってるものはたくさんあるのに手をつけられないとか
またうまく伝えられなかったなとか
余計なこと言ったなとか
忙しくもないのに〆切守れないなとか
あの連絡返信してないなとか
あげ始めたらキリがない。

原因はたくさんあるような気もするし、
なんにも無いような気もする。

要は何にも無くてもぼんやり凹む日だってあるって訳で。


そんな時、せめてもの、「何かした」という達成感を得るために料理をする。
それは即ち、自分を大切にした、ということでもあるかも知れないし、やり遂げる事ができた、という事かもしれない。

毎日料理しなきゃいけないような立場じゃないからそんな事言ってられるのもわかってるし、別に料理が得意な訳じゃ無いから難しいメニューはできないけれど。


卵かけご飯だって、たくさん混ぜて(個人的には白身がドゥルン!て残ってるのがあんまり好きじゃないから泡あわ、ふわふわなくらい混ぜたやつが好き)お気に入りのお茶碗にのせて、少しのごま油と塩昆布をのっけたらめちゃくちゃ丁寧なご飯みたいな顔する。贅沢。

安い時に買った牛肉解凍して、トマトと、適当な野菜を、塩と油で炒めるだけで超おいしい。なんか料理してる感出したいから別で炒めたふわふわの卵と合わせて、ベランダからちぎったバジルのせたらオレンジページみたいじゃん?

あとアスパラなんかもう焼くだけ、隣で目玉焼きも焼いて、ご飯にのっけて、醤油と、バルサミコと、粉チーズしたらすごいオシャレみたい、ただの目玉焼き丼が。おいしい。

あと素麺ね、いいね楽で、早くて。
麺つゆにつけるのも別盛りも面倒いので大体お椀ひとつに白だしであったかいおつゆ作って、冷凍しといた薬味とかキムチとかのせたらめちゃいい顔するよね。
ただ私お湯切った後のザル洗うのが死ぬほど嫌いなんだけどみんなどうしてる?楽な方法知りたい。

母親の料理で好きなやつ、今のうちにたくさん聞いておかなくちゃなと思いながら先延ばしになったままだ。
この間どうしても食べたくなって聞いた豆腐ステーキのレシピはそれから何度もリピート&アレンジして、こんなおいしいもの作れるなら自分大丈夫だな、と食べる度に気持ちが和らぐ。

ヤムウンセン、お肉とエビ茹でた汁はそのままスープに
実家で出た冷奴、ちょっとした手間でご馳走すぎ
全部のせただけ
旬のものうまく使えるようになりたい
お弁当、詰める作業で達成感生まれやすい



お気に入りの野菜と、卵と、ごはん。
これだけでも冷蔵庫、冷凍庫に常備しておいたらなんとかなる。

卵、ぶっちゃけかなり日持ちするしね。
あの、衛生観念は人にお任せするけど。

あと買ってきたやつお皿に盛り変えたらもう料理したにカウントします、私は。
それするとしないだと大違い、主に気分が。


何かひとつ注意するとしたら
3月のライオンで出てきた「落ち込んでる時に冷たいモノ喰ってるヤツがあるか」っていうのはもう人生の教訓にしてる。超目からウロコ。
何か温かいものを。
メインがお刺身ならごはんかお味噌汁はほかほかにするとか。

今日はごはんを作って食べられた。
なにかひとつだけでも達成できた。
お腹を温めて、死にたくなっても、生きることへ繋げられた。
偉くはないかもしれないけど、明日へ続いたことが大事だ。

これだけは誰のためでもない、
わたしによる、わたしのための儀式だ。

本当に追い詰められるとコレが出来なくなるのも知ってるけど、それこそ逃げる合図なのかも。よ。


余談ですが
「おいしいごはんがたべられますように」
という響きはすごく素敵で、ことあるごとに頭に浮かぶのだけれど、同名の高瀬準子の小説は私にとってはなかなかトラウマ級の、それでいて誰かと語りたくなる小説なんだけど誰か読んだ人いますか?一回でも会社で働いたことある人にはゾクゾクくる。
芥川賞作品、絶妙な居心地の悪さ感じがち。

まぁとにかく食事に関する事、人によってはすごく低レベルで当たり前な話かも知れないけれど、わたしにとってはすごく大切で、それでいて忘れがちな、やり遂げるのが難しい話です。忘れずにいたいから今一度書き起こしてみたりしています。



最後まで読んでくれた人ありがとう、
誰かの、中身の無い文章を読むのもとても体力と時間のいる事だと思います。
なにか美味しいものが食べられるますように。

もしよかったらあなたのおすすめの料理も教えてください、好きな時に。

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